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私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。 友人の料理通信社社長の坂西理絵さんから本を贈っていただいた。 坂西さんは、女性チームを率いて、美味しい食についての月刊誌「料理通信」を発行している。 この「料理通信」、食いしん坊の熱心さと瑞々しい感性が◎である。 その料理通信がスイーツの本を出したという。 ちょうどネットでお取り寄せとか調べていた最中で、なんてタイムリー! 綺麗な本だねえ。オールカラーだよ。 おうおう、北青山にある注目のイタリア菓子店ソル・レヴァンテが載っているぞ。 東京の和菓子の最高峰 越後屋若狭、日本の洋菓子の殿堂しかも常に新しい資生堂パーラー、最高級チョコレート店ラ・メゾン・デュ・ショコラ・・・ 錚々たる顔ぶれだ。 しかし、本書は重層的、奥が深いのだ。 いわゆる街の名店、庶民的な店・菓子も多く採り上げられている。 しろたえのシュークリーム、不二屋 飯田橋神楽坂店の「ペコちゃん焼」、松島屋の豆大福、根津のたいやき・・・ ふうむ。 この多様さは本書の哲学に基づくもののようだ。 菓子というのは、シチュエーションによって味わう楽しさが異なる。 高級レストランのデザートと家や職場での3時のおやつ、どちらも美味しい。 その優劣を論じるのは愚かで、楽しみ方は千差万別。 ただ、ギフトにする際に悩ましいことが多々ある。 本書ではそこに一工夫がある。 (ラグジュアリーorカジュアル)×(通向けor万人向け)というマトリックスだ。 巻末にはエリアごとにショップリストがまとめられている。 これは買いだ! 坂西さんに御礼メールを送ったら、リプライがとどいた。 「どうか“うちの娘”を、よろしくお願い申し上げます。 中面の写真、これはプロのカメラマンではなく、小社編集スタッフが撮影したのですよ。 まさかオールカラーになるとは思わず、嬉しい誤算です。 他書との違いは、なんといっても<マトリックス>です。 贈り物って、本当に困りますよね。自分の好き嫌いでなく相手を想って選らばなくてはならない。しかも、お菓子などは『知っている人は知っている』世界ですから、価値がわかってもらえない無念さに泣くこともしばしばです。 そこで、このマトリックスが役に立つのです!」 写真はすっごく綺麗ですよ。 「食べたいっ!」という情念が伝わってくるような(笑)。 ギフトの際に参考にさせていただきます。 あらためて、ありがとうございました! 東京は食都。菓子(店)も種類も量も豊富にある。 本書で採り上げきれない名店も少なくない。 2/3に話題の谷根千にオープンしたパティシエ イナムラショウゾウ、大田区山王のル ガリュウ エム。青葉台のウィーン菓子店ノイエスも訪ねてみたいショップの一つだ。 ふーっ。 アシスタントの片桐くんにこの本を教えてあげよう。 と、目を向けると大きな口あけてどら焼きを食べてる! 「そ、それは!?」 「モグモグ。あ、亀十のどらやきでっす♪」 「ぼ、ぼくのは?」 「ないです。ムグムグ」 今日も精進の日々である。
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