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私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。 街中を大きめの蝶がヒラヒラ舞っている。 アゲハが多いが、南方系の黒蝶も少なくない。 ここにも温暖化の影響だろうか。 蝶の影と、いま私を捉えて離さない一句とがシンクロしている。 ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう 折笠美秋 季節の秀句を探していて、これは!と見い出したもの。 哀調と諦念、不可思議、そして一種の優しさを帯びている。 作者は、昭和9年生まれで、新聞記者をつとめ、昭和56年頃筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病を発症し、およそ9年間の闘病の末、平成2年に亡くなった。 なにやらテレビで見たような記憶があるなあ。 作者情報ははじめはなかったのだが、その創作の背景を重ねると一層切ない。 「君なら蝶に乗れるだろう」 私の頭の中をずっとリフレインしてやまない。 今日も精進の日々である。
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詩歌とか
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