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「所長あてに配達記録郵便が届きましたよ」 アシスタントの片桐くんが封筒を手に示す。 「やっ、来たかー♪」 「何んですか?Hなものじゃないでしょうね」 「しっ、失礼な。ちがうよ」 いそいそと鋏を入れる。出てきたのは・・・ 私は渡辺いっこう。フリープロデューサーだ。 今回は、私のホビーの一つを紹介しよう。 画像に注目してほしい。 これは順治通宝。中国の貨幣である。清の時代の初め、順治年間(1644〜1661)に造られ、使われた。 順治元年、明の崇禎17年3月19日(寛永21年3月19日/1644年4月25日)、漢民族最後の皇帝・毅宗が紫禁城の裏山の万歳山で縊死した。農民反乱軍によって帝都北京が陥落したのである。 一月後、満州族の軍団が反乱軍の首領の李自成を打ち破り、北京入城。大清帝国の始まりである。その最初の皇帝の時代の貨幣が、この順治通宝だ。 4年前の年末年始にヒマしていて、のぞいたのがヤフオク。かねてから関心のあったアンティーク>貨幣>硬貨>世界>アジアと進んだところ、あるある。ひとつ入札してみよう、でハマってしまったのであった。 そもそも貨幣の円形は天を示し、穴(孔)の方形は地を表しているという。□のまわりを4つの漢字が散りばめられている。長い年月の間に錆がついて絶妙な味わいのものもある。ああ、美しい・・・。 古銭収集には現役のテキストがない。中古本市場から色々と探した。ヤフオクで知り合った古くからのコレクターたちからも随分ご教授いただいた。 中国の書籍やら何冊もの拓本集やらを入手し、同好の士の会にも入った。けっこう費用かかったんだよね。 フリーになりビンボーになり、久兵衛とかバー通いとか辞めていたのに、少しずつ“出血”していく・・・ コレクションは1,100点を超えた。希少なものもいくつかある。贋物も掴まされた(ヤフオクの当該カテゴリーは贋物だらけ。要注意です)。本物の佇まいが少しは分かるようになった。ようやくコレクターのとば口に立てたようだ。 さて、件の順治通宝。面メンと背ハイ(表と裏ですね)とを掲示しているが、背の上に臨と薊とある。 これは鋳造された地を意味していて、「臨」は山東省臨清府局、「薊」は直隷省薊鎮局。両品ともなかなか希少なものである(背右臨、右薊もあるがこちらはやや多い)。 背に一文字のものは全部で31+α(αはバリエーション)あるが、残りは「背二」と「背右延」、「背上荊」の3つ。「右延」というのは幻で存在も疑われているので、まあ後2つだ。「背二」は難物。でもきっとゲットしてやるぞー! 「所長、ニヤニヤして不気味ですよ」 ・・・ハッと現実に戻る。 「もうっ、コゼニ集めなんてやめて仕事してください!」 「なっ、小銭(こぜに)じゃねー、古銭(こせん)じゃあ!」 今日も精進の日々である。
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私はむかし、50円玉を集めてネックレスにしてました・・・。 レベルが違う?
2007/2/7(水) 午前 10:59 [ shi*oko*em*yu ]
渡辺いっこうです。コメントに感謝です。それにしても重いネックレスになりそうですね。
2007/2/9(金) 午後 5:42 [ いっこうさん ]