日日是精進〜わたなべ企画事務所物語

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出来事/雑感

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私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

中国四川地方の大地震による人々の慟哭をたくさん目にし、また自ら幾度も涙した。
ただ生存者のいち早い生活再建を、再び笑顔の戻ることを願うばかりだ。
また、一方で別の涙も見た。


イメージ 1これは、フランスのサッカー2部リーグに属するグルノーブルフット38が1部リーグ昇格を決めたというもの。
ここで感涙の様を見せているのは、同チーム会長の渡辺和俊さん
えっ、フランスのサッカーチームだよね!?と思われる方も少なくないだろう。
このグルノーブルフット38のオーナーは日本企業、インデックスホールディングスなのである。
「フランスの通信会社を買収したら、傘下にサッカーチームがついていた」なんて聞いたことがある。
渡辺和俊さんは、同社取締役、株式インデックスの専務取締役。

渡辺さんは新聞によると、1970年のFIFAワールドカップに感動して当時高価なフィルムを衝動買いしたという。
天才ペレが大活躍して、ブラジルが優勝した偉大なる年だ。
私はその次の1974 FIFAワールドカップでサッカーに関心を持ったのだが。ううむ、遅れをとったか。
この年だって、現代サッカー戦術の基本のトータルフットボールの体現者、“空飛ぶオランダ人”ヨハン・クライフ率いるオランダチームが一際輝いていた。
決勝戦で西ドイツチームに敗れたが、“皇帝”ベッケンバウアーや“爆撃機”ゲルト・ミュラーらに劣っていたわけではない。ただ、クライフがすっぽんのような西ドイツのディフェンダーのベルティ・フォクツのマンマークを振り切れず、パッサーの業を封じられてしまったのである。
くっそー、いま思い出しても腹が立つ(まあ、西ドイツもいいチームだったけどね。スウェーデンとかも良かったな)。

ああ、話が脱線しかけているぞ。
そう、グルノーブルフット38会長の渡辺和俊さんだ。
天晴れ!男泣きである。
フランス南東部の地方都市グルノーブル唯一のサッカーチーム。
「約束を果たしてホッとした」「この地域の一人娘を嫁にもらってお預かりしているようなもので、絶対に不幸にできない」(読売新聞5/19朝刊)
単なる利益目的の企業買収ではない。
かのイビチャ・オシムが絶大な信頼をおいたというジェフ千葉の祖母井(うばがい)秀隆さん(当時)をグルノーブルのゼネラルマネージャーに招聘。
きっちりとマネジメントして、そして見事に成果を出したわけだ。
ほんと天晴れだ。

「所長、渡辺専務は勉強会のメンバーでしたよね?」
アシスタントの片桐くんだ。
そう、私が幹事を務めるプライベートの勉強会のメンバーで、ケータイビジネス最前線の話をしていただいた。
「快挙といっても、男の泣き顔をこんなふうに載せてしまって失礼じゃないかな?」
「でも、これはマスメディアに掲載されたものですよね。それにとっても魅力的な男泣きです。所長にもこんな見事な泣きっぷりをしてもらいたいですけどねえ」
・・・・・・

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

本日、2008年4月22日、広島高等裁判所で重要な判決が出された。
光市母子殺害事件の差し戻し控訴審の判決だ。
「被告人を死刑に処す」。⇒記事はコチラ

犯行内容は最初から死刑相当。当時、死刑を科すことのできる18歳になってから30日の被告人を死刑にすることが妥当か否かが争われた事件。
 ※犯行内容は文字にしたくないので、wikipediaを読まれたし。

私の友人で前「週刊新潮」の門脇護さんによると、事件直後に遺族の本村洋さんに取材にうかがったら、本村さんが号泣したそうだ。
「門脇さん、私はダメな人間です。家族を守れなかった。遺体が凄惨すぎて抱きしめられなかった」と。
その後の本村さんの戦いの様子は多くの方がご存知のとおり。

被告は不幸な生い立ちだというものの、本村さんへの暴言の数々、獄中からの「数年で出てこられる」との本音の手紙、差し戻し審判における「ドラえもんが」等々の支離滅裂な新供述、心神耗弱を装う態度−−−一片の反省の色なし。
弁護士たちに対しても、「こんなのあり?」と素直な疑問が噴出。司法の問題点が浮き彫りとなった。

イメージ 1私たちは公序良俗を守り、法律を遵守して、自分以外の多くの人たちと共に暮らしている。各々の生命の尊さをしみじみと感じ、大切に思っている。それを踏みにじる行為は断固として許さない。
この国では敵討ちは法的に認められていない。ならば、ごく普通に暮らしながら理不尽に殺害された人たちの無念を国が晴らさないでどうする。

私は、本件の死刑判決を当然のことと考え、支持する。
遺族の本村さんの思い、いかばかりか・・・・
検察の方々、ご苦労様。
この国に正義はまだあると思える判決であった。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

3月27日(木)夜、東京・飯田橋における「週刊新潮」副部長の門脇護さんの卒業パーティーに出席した。
門脇さんは、数々のスクープをものにしてきた豪腕編集者として有名だ。
政治家、宗教団体、問題弁護士・・・・巨悪に次々と立ち向かってきた。
彼の胸の奥にはハートフルな正義感がフツフツと脈打っている。
土佐のいごっそう。「おんしゃらぁー/ほたえな」と叫ぶも、まっこと心やさしい男ぜよ。

神戸の「酒鬼薔薇事件」では、少年法の欠陥を鋭く指摘。被害少年の父親の土師守さんの原稿を立派な本に仕上げた(『純』土師守著/新潮社)。
また、山口県光市の母子殺害事件では、遺族の本村洋さんの心の叫びをすくい取り、一貫して満天下に訴え続けてきた。
少年犯罪についての見方の変化、被害者側へのより篤い配慮、司法のあり方等について、門脇さんの果たした功績は大きいと思う。
その門脇さんが「週刊新潮」を去る。
組織を離れて、一人のフリーランスとなって、ジャーナリストとしての原点を見つめ直したいとのことであった(「住宅ローン完済したし」とも/笑)。
それにしても、あれほど凶暴な戦士、もとひ優秀な編集者がいなくなって、新潮は大丈夫かな。

門脇さんのもう一つの顔は、「ノンフィクション作家 門田隆将」である。
国民の錯覚で“聖域”にしてしまっていた判事の世界を事実を基に大胆に踏み込んだ快作『裁判官が日本を滅ぼす』
伝説の名コーチ・高畠導宏さんの最後の輝きを描ききったベストセラー『甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯』
これは、NHKでドラマ化されて好評を博し、本も30数万部だとか(スッゴ〜イ)。
早稲田実業の野球部100年の歴史を追った好著『ハンカチ王子と老エース 奇跡を生んだ早実野球部100年物語』
いずれも読む者の心をうつ。

イメージ 1パーティーには、新潮社、講談社をはじめとした出版社、そして新聞、TV局の面々とたくさんの方で大入り。
野口悠紀雄さん、有田芳生さん、屋山太郎さん、塩田潮さんなどなど錚々たる顔ぶれも来場されていた。
高畠導宏さんの奥様、勤務されていた筑紫台高等学校の教頭さんも壇上に上がり、スピーチされた(ドラマ「フルスイング」だね)。
とりわけ心に染み入ったのは、最後に話されたジャーナリストの櫻井よしこさんだ。
いつものゆっくりとした口調で「門脇さん、ご卒業おめでとうございます」と。出会いと原稿のやりとり等の楽しいエピソードの紹介。良きかな、良きかな。
門脇さんに「卒業証書」を授与してパーティーはお開き。
みんな和やかな顔だ。こんなに多くの人たちから愛されているんだなあ。うん、うん。

イメージ 2私と門脇さんの出会いは、たしか昭和62年のことだったかと思う。
某農業評論家の方から紹介されたと記憶している。
とにかく事件のディテールをものすごく具体的に解説する。
「渡辺くん、忘れもしない1995年3月20日月曜日の朝8時45分頃のことです。校了前、徹夜で第4章のところを校正していたところに警察の知人から電話が。『門脇、いま何してる?オウムが地下鉄でサリン撒いたぞ!』と。私はすぐさま『シャッターを下ろせ!オウムが攻めてくるぞ』と警備室に走ったんですねー」(注:攻めてはこなかったです。はい)
かと思うと、
「渡辺くん、エデル・ジョフレを知っている?黄金のバンタム、超絶のテクニシャン。彼に勝ったのはファイティング原田しかいないんだなー。ラッシュに次ぐラッシュ!そしてジョフレの弱点のあごをアッパーで打ち抜いたわけだ」
なんてスポーツネタも豊富(「この人、ちょっと変かも」とは思ったが・・・)。
職業病のような椎間板ヘルニアを患い、かなりデンジャラスな施術で復帰。以後はとにかく歩く歩く。銀座で飲んだ後、高田馬場の自宅まで歩いて帰って行ったのにはあ然とした(編集部によると、なんと横浜まで歩いてきたことがあったとのこと)。
まさに驚嘆すべき、畏敬すべき、素晴らしい先輩だ。
「これからも、日本人を書きます」
門脇さんの次回作、これからの活躍がとても楽しみだ。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

3月22日(土) 21:00からのテレビ朝日系列のドラマ「いのちのいろえんぴつ」を見た。
ううう、やはり滂沱の涙である。
2003年9月に、北海道の厚岸町の11歳で脳腫瘍のため亡くなった豊島加純さんのケースをドラマ化したもの。
イメージ 1彼女の遺作である絵本『いのちのいろえんぴつ』のことは以前紹介した。
放送を半年前から楽しみにしていた。

 脚本: 橋部敦子
 監督: 唐木希広
 プロデューサー: 中込卓也ほか
 出演: 国分太一、藤本七海、原田美枝子、杉本哲太、
      高橋由美子、ほか

おっと、アシスタントの片桐くんからメールだ。

  所長、「いのちのいろえんぴつ」見ました?
  わたし感動して泣きっぱなしでしたよ(TロT)
  国分太一さんの演技よかったです♪
  加純さん役の藤本七海さんも表情豊かでよかったですね〜。
  脇では原田美枝子さんが光ってました。
  豊島加純さん。
  11歳でも、生を見つめて、あんなに素晴らしい絵と詩を書ける。
  スゴイ!素晴らしい!
 
うんうん。しかし、涙そうそうなんて書いたら、甘く見られてしまうな。

Re:はい、見ました。いい番組だったね。
   病院のシーンはあえて描かないで、学校での日々を淡々としていながら、
   でも温かい眼差し。
   成功といっていいんじゃないかな?
   だけど、やはり原作とNHKでやったドキュメンタリー番組がすごかったんだよね。
   そのインパクトが強くて、どうも感動は今ひとつだったな。
    ※ボクのブログ読んでね。本のこととか書いてあるから。
   あと、CMが多すぎ。テレ朝は金儲けに走りすぎ。感情移入できず。

そう、CMが多かったな。あんなやり方では民放のドラマはみんなジェトコースターものになってしまうんじゃないだろうか。
おっ、また片桐くんからメールだ。

Re:Re:薄情もの〜〜(`_´)
     そんなんだと、またフラれますよっ!

よ、余計なお世話じゃあ。

豊島加純さんが亡くなって4年半か。早いものだ。
思いは忘却するのではない。ぢっと胸の奥に大切にしまうのである。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

前回、ツキノワグマが棲める豊かな森を残そう、復元しようという日本熊森協会に入会したことはご報告した
そうしたら、今朝、噴飯ものの記事を見つけた。

岐阜県で高田某55歳が2/1熊猟に行き、冬眠中の熊を仕留めて巣穴から引き出そうして身動きがとれなくなり、ほぼ1日経過して救出されたというもの(2月3日0時58分配信 読売新聞)。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080203-00000001-yom-soci

腹が立ったのは次の点である。

1.わざわざ冬眠中の熊を殺しにいった高田某の愚行・蛮行。
  いいですか、街に熊が現れて駆除したのではないのですよ(それも愚行だと思うが)。
2.岐阜県では、そうした熊猟を認めていること。
  野生動物保護の思想が皆無である。
  ちゃんとツキノワグマの生息数を調査しているのでしょうか?
3.上記1・2について何も考えていない読売新聞のインテリジェンスのなさ
  刹那刹那に一般読者の興味をひく面白い記事ならいいやという安易さ。
  だったら、「私たちはインテリでござい」という看板を下ろさなければいけない。

もう日本にはマタギとよばれた、猟で生計たてる人はごくわずか。
この高田某は趣味だろう。
この国の愚かさがくっきりと浮かび上がる出来事である。

今日も精進の日々である。

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