日日是精進〜わたなべ企画事務所物語

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私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

昨日5月5日は、ラ・フォル・ジュルネ2009の最終日。
雨の中、私はミシェル・コルボ指揮ローザンヌ声楽・器楽アンサンブルによるマタイ受難曲を聴きに出かけた。
イメージ 1雨中とあって、さすがに人影少なし。
でも館内に入ると熱心なファンが続々とつめかけている。
大きなホールがほぼいっぱいだよ。
しかし、ゴホゴホと咳する者多し。
一人おいた右隣は鼻かんだりボーッとして熱がありそう。
おい、そんな状態で来るなよ。
新型インフルエンザがパンデミックするのはこんな人間がいるからなんだね。

J.S.バッハマタイ受難曲
クラシック音楽の最高峰の一つである。
イエス・キリストがユダの密告により逮捕され、磔刑の判決を受け、ゴルゴダの丘で十字架にかけられ、Eli, eli, lama sabachthani(神よ、なにゆえに我を見捨てたもうや)との言葉とともに息絶え、悲しみにくれるーーというストーリー。
美しいアリアと荘厳な合唱・コラールで有名だ。
私が好きなのは(というより超有名な部分)、
1.導入の合唱「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け」
2.39番(旧全集では47番)のアリア「憐れみ給え、わが神よ」(アルト独唱)
3.Eli, eli, lama sabachthaniの後の受難コラール「いつの日かわれ去り逝くとき」(62番)
4.終結合唱「われらは涙流してひざまずき」
といったところ。
3時間を越える大曲。いざ!

イメージ 2コルボは御年75歳。元気だ。
合唱もオケも編成は小粒。
1F最後列で、音が届くのかと心配したが大丈夫だった。
前後半に別けて間に15分休憩を入れたが、キビキビと最後まで弛緩なし。
最重要のエヴァンゲリスト(福音史家/ナレーターですね)は破格の出来、良かった。
「憐れみ給え、わが神よ」。ヴァイオリンのオブリガードが心に染み入る。思わず涙ぐんでしまった。
全編で5回流れる受難のコラール。各々しっかり性格づけできていた。こちらも涙。
最後の合唱。長大な曲もいよいよラスト。生の終わりと空漠たる心、そして鎮魂。すごい熱演だ。
感動のエンディング!拍手は鳴りやまず。スタンディングオーベイション。コルボはヘトヘトだろうに、3度もステージに出てきてくれた。
一期一会。まさに素晴らしい夜だった。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)がやってきた。
今年のテーマはバッハが時空を超えて帰ってくる!だ。
なんかビミョーにズレたタイトルのような・・・

イメージ 1丸の内の東京国際フォーラムには今年も爽やかな風が吹いていた。
人手がすごいね。

イメージ 2屋台が増えているなあ。
折りしも昼食時、食べ物のにおいが漂っている。
楽しいけれど、俗っぽくなったかな?
う〜ん。

イメージ 3演目は、J. S. バッハのブランデンブルク協奏曲の第1番〜3番。
演奏は、ジャン=ジャック・カントロフ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア。
ピリオド・アンサンブル調。
いい演奏なのだが、個人的には従来のモダンの方がいいな。
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン弦楽合奏団のディスクが懐かしい。
それでも第2番でトランペットソロの高橋敦さんが爽快に吹きまくっていた。
これは○。
オーボエもよかった。

さて、明日はコルボが指揮するマタイ受難曲
嵐の夜に、か。
どのような一期一会になるのだろうか。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

ある人のTVインタビューを見聞きして、また最新刊の書評を読んで、無性に聴きたくなった曲がある。
チャイコフスキー「悲愴」である。

 チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

イメージ 1第1楽章の第2主題の旋律が甘美で有名。
それに、ここのエンディングの金管の優しい哀愁はほんと切ないね。
また、最終第4楽章はまさに壮絶、悲愴。
人の一生とは・・・といつもつくづく考えさせられる稀有の音楽。
でも、今回は第2楽章に焦点を当ててみたい。
ここは4分の5拍子のワルツ。
Allegro con grazia、つまり優雅に速く。
帝政ロシアの時代、サンクト・ペテルブルクの宮廷の舞踏会もかくやと思わせる流麗な調べである。
しかし、ワルツといっても3拍子ではなく、5拍子なんだよね。2拍子+3拍子のワルツ。
どこか不安定で翳がある。それが魅力でもあるんだが。
一場の夢ははかなくスーッと消えていってしまう。
     ※コチラで視聴できます。ディスク2の4をどうぞ。 

ああ、これは!
ついこの間までの「好景気」は5拍子のワルツだよなー。
薄氷のうえを浮かれて踊っていたんだ、と思い至ったわけ。

「ある人」とは中谷巌さんのことである。
最新刊『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』は、いわば懺悔の書だそうな(未読でして)。
米国流の競争至上主義は、欲望をむき出しにさせ、非常に多くの不幸な人間を生む。
結果の悪平等はいけないが、健全な中間層を維持して、ゆるやかに所得を上昇させていく政策こそが望まれた。
要は、サザエさん的な世界がsplendidだということ。
中谷さんは、遅まきながらも、人を幸せにしない経済政策は失格と悟ったのだろう。
5拍子のワルツが終わった世界経済。
行き着く先はやはり悲愴なのだろうか。

本ディスク。
名指揮者ムラヴィンスキーの演奏は青き炎の如し。
硬質かつ制御された音楽は、一聴冷ややかだが、作品の本質を衝いていて大きな感動を呼ぶ。
これぞ正統のモントゥー&ボストン交響楽団盤、ダイナミズムが素晴らしいフリッチャイ&ベルリン放送響、流麗の極みカラヤン&ベルリン・フィル'71年盤、スラブの情熱ゲルギエフ&キーロフ歌劇場管弦楽団・・・名ディスクは数あれど、このムラヴィンスキー盤には敵わない。
必聴の歴史的な銘盤である。
悲愴交響曲・第2楽章。
たまにはセンチメンタルもいいと思うな。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

朝、脳裏に一つの旋律が鳴り響き、ハッと目を覚ました。
アリアーガの弦楽四重奏曲第1番、それも第4楽章の主旋律だ。
有名な作品だが、このところ聴いた覚えがないのだが。
世の中まったく不思議なことがあるものだ。

 アリアーガ 弦楽四重奏曲第1番〜第3番
 シネ・ノミネ四重奏団  [スイス Claves]
  注:演奏者は異なりますが、コチラで視聴できます。
    「視聴4」をどうぞ。

イメージ 1ホアン・クリソストモ・アリアーガは、スペインのバスク地方出身の作曲家。
パリ音楽院に学び、優秀な成績を納めるが、わずか19歳で死去。
残した作品は数少ないが、いずれもキラリと輝いている。なかでも、3つの弦楽四重奏曲は非常に名高い。
私が愛してやまない第1番。第1ヴァイオリン主導型、イタリア・オペラのようだ。
その第4楽章、胸かきむしる哀愁のメロディーは、これ以上訴えると通俗に堕するギリギリのところで疾走している。野暮な分厚い響きでなく草書の達人の軽やかさ。
なぜだか、昔読んだ『美味しんぼ』の「根つきの鯖」を思い出した。「これ以上くどいと下卑た味になる。すべてがギリギリなんですよ!」と。
ちょっと脱線しかかったが、このアリアーガの弦楽四重奏曲第1番、まさに夭折の天才の調べに他ならない。
いくつものディスクを聴いたが、清冽な叙情性に富んだシネ・ノミネの演奏が、この作品に最も相応しいと思う。

夭折の天才。
イメージ 2アーベルガロアといった数奇な運命の大数学者。音楽だったら、オペラ『真珠採り』や『カルメン』の繊細優美かつ情熱的な旋律が世界中を魅了するビゼー、若干17歳で国際コンクール優勝のジネット・ヌヴー、日本にも貴志康一なんてのがいたなあ。
20歳そこそこで超絶の『地獄の季節』を書いたアルチュール・ランボー、絵画では点描画のジョルジュ・スーラ、深淵のガランス村山槐多、心の果てまで追究した佐伯祐三
テニスの妖精モーリーン・コノリー、陸上競技で輝かしい記録を残した人見絹枝、並みいるスピード狂たちを畏怖させたF1ドライバーヨッヘン・リント、甲子園で全試合完封しかも準決・決勝でノーヒットノーランの嶋清一、碁聖とうたわれた本因坊秀策、不世出の映画俳優ジェームズ・ディーン・・・
天才の業は一際大きな光彩を放ち、その死は哀切にして甘美である。
朝の夢で聞いた旋律、はたして亡びへの誘いか、それとも福音か・・・

「くだくだと、もうっ。何がどうだって言うんですか」
陶酔を打ち破るのはアシスタントの片桐くんだ。
「所長、結論は? はっきり言いなさい!」
「はい、すぐさまBIGを購入したのであります!」

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

友人のぴあ・浅野岳人さんのご好意でクラシックコンサートのご招待をいただいた。浅野さん、ありがとうございました(なお、浅野さんは9月末で同社を退職。お疲れ様でした)。


この日10月8日、東京株式市場は暴落
「東京株式市場は、米株安や円高進行を受けて売り一色となり、日経平均株価は一時996円安まで下げ幅を広げた。終値も952円58銭安の9203円32銭と1万円を大きく割り込み、2003年6月以来の安値水準となった。下げ率は過去3番目。欧米の金融システム不安は世界的な景気悪化懸念に拡大しており、『売りが売りを呼ぶ展開』(大手証券)に陥っている」
以上時事通信社ニュース

風雲急を告げる中でのコンサートである。
プログラムは以下のとおり。


会場のタケミツメモリアルは何度も足を運んだ。グッバイマイラブの舞台になったところだ(えっ、なんだそりゃ!? ⇒コチラを)。
席は舞台に向かって右真横の2階席。奇しくもその時とほぼ同じ!う〜む、運命!?

第1曲めは、そのベートーヴェンの「運命」
「運命」を生で聴くなんて、1977年3月のカール・ベーム指揮ウィーンフィル以来だ。
有名な作品だけど、しょっちゅうジャジャジャジャーンではねえ。
演奏は重くしない、軽快なスタイル。近年の傾向だ。
いいと思うけど、第2楽章をもうちょっと歌ってもいいかな、第4楽章の入りの金管がフルトヴェングラーみたいに突出しても面白いんだけどな。
トロンボーンが、手持ち無沙汰にずっと出番を待っていて、さあっ!と張り切っていたのが印象深かった。

2曲めはグリーグのピアノ協奏曲。ロマン派の中で有名な作品。冒頭ばっかり知られているけれど。
ピアノ独奏は上原彩子。難関のチャイコフスキー国際コンクールで1等をとった人だ。
彼女は熱演ではあるものの、オケはいかにも伴奏してますという感じ。手抜きしているわけではないけどね。

ファイナルはドヴォルザーク
ディスクでけっこう聴く作品。この曲は優れたメロディをいかに引き立てるかがポイント。弱音で奏でられるソロに注目だ。
第1楽章はやはりチェロ。そして第2楽章はこの部分だけ登場のイングリッシュホルン。第4楽章のトランペット。聴かせどころ満載。
この曲もテンポは速め。3曲めで、演奏する側も聴く側も疲れていて、これはこれでいいのだろうが、ジュリーニばりのねっとり感が懐かしく思われた。

舞台に近い席なので演奏者たちがよく見えた。
平均年齢がえらく若いオケだね。オーボエ、クラリネット、ファゴット・・・トップ奏者たちがずいぶん若い。コンマスも30代?
指揮者のクリスチャン・ヤルヴィも若手のホープ。ノリノリの指揮ぶり。なんか「のだめ」のオケを思い出して、内心クスクスしていた。
第2オーボエ奏者の女性の衣装が胸が広めで、あのその・・・余禄もあったし♪(あ、すみません、すみません)。
3曲(+アンコール1曲)とも颯爽とスポーティーな演奏だった。テクニックもまずまず。ただ、熟達の業、ピアニシモの緊張がほしいなとも思った。
これからが楽しみなオケだろう。

世界恐慌が始まるかもしれない夜。景気のいい3曲の元気いっぱいの演奏。はたして行く手は吉と出るか凶と出るか。
「新世界より」ねえ・・・。

今日も精進の日々である。

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