日日是精進〜わたなべ企画事務所物語

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私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

暖冬傾向とは言いつつ、今年は寒さが前倒しだそうな。
秋が深まったかと思ったら、一気に冬到来という感があった。
寒くなると聴く措く能わざる(can't help 〜ingですね⇒聴きたくてどうしょうもなくなる)ディスクがある。


イメージ 11973年12月に発売され、1年以上もオリコン・トップを続けたという伝説の、いや歴史的名ディスクだ。
あかずの踏み切り/はじまり/帰れない二人/チエちゃん/氷の世界/白い一日/心もよう/待ちぼうけ/桜三月散歩道/Fun/小春おばさん/おやすみ
今聴いてもまったく色あせない名曲揃いだ。

1973年から74年にかけての陽水はすごかった。
後年にもヒット曲を連発しているが、この最初のブレーク時は世の中にかなりのインパクトを与えたと思う。
私もこずかいの大半をはたいて、『氷の世界』『もどり道』『二色の独楽』と買い求めたものだ。
音楽も秀逸だが、歌詞も超絶だ。
世の中に「リンゴ売り」という職業があるのかと探しまわり、「傘がない」と人生深刻になると恐れ、「白い紙飛行機」を飛ばしてみたり、「夢の中」に行ってみたいと思ったりした。
井上陽水は、当時中学生の渡辺少年の深層心理に多大な影響を及ぼしたことは間違いない。

このディスク、『氷の世界』はいまもイマジネーションの泉である。
この冬、凛とした空気の中で、方々も再び透明で伸びやかな陽水の歌声に耳を傾けてはいかがか。
きっと良い発想が浮かぶこと請け合いだ。

「最近、所長は昔を振り返ることばっかりですね」
突っ込みはアシスタントの片桐くんだ。
「昭和は偉大なり、だよ」
「未来が暗いからなんじゃないですかあ」
ええい、余計なお世話じゃ。
「それにしても、1973年なんて私生れてないですよお。すっごい大昔みたい」
「ふふん、未熟者め」
「所長、声に出てますよっ」
あっ・・・

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

街の紅葉が色づきつつある。いよいよ秋も深まってきた。
人々は芸術に、グルメに、旅に、そして恋に走り始めている。
こんな時は、胸をかきむしられるほど切ないロマンティックな旋律がほしい。
「ヴィオッティなぞはいかがでしょうか?ヴァイオリン協奏曲は、それはそれは清楚可憐で甘美なメロディでございます」
どこやらで店員なのか執事なのかの声が聞こえてきそうな。

 ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲 第22番、ほか
 メッゼーナ(Vn,指揮)シンフォニア・ペルージナ [伊Dynamic]

イメージ 1ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティは、イタリア人で主にパリで活躍したヴァイオリニスト兼作曲家。
モーツァルトとほぼ同時代だが、古典派というよりロマン派に近い感じ。
「かっちりしたシンプルな形式で、ほどよくロマンティック」といえるだろう。
29曲あるヴァイオリン協奏曲の中でもよく演奏されるのは第22番イ短調だ。
名人芸・高度な技術は必要としないが、慎ましやかで優美な表現力が求められる。
かつては、ペーター・リバール盤が決定的と言われたが、やはり録音が古い。
ルーマニアの名女流のローラ・ボベスコ盤も人気が高いが、私のお奨めはこのメッゼーナ盤
イタリアのDynamic社で制作されたもので、全集にもなっている。
さすが歌の国、イタリアの純正。
カンタービレと憂いのある表情は絶品だ。
ヴィオッティの作品は、ロマン派のように大振りではなく、コンパクト。
BGMにも最適である。
一聴をお奨めしたい。

さあ、芸術に、グルメに、旅に、そして恋に走ろう。
(その前に仕事しなくっちゃねえ)
!? ・・・・・・最近どうも幻聴が多いようで。

今日も精進の日々である。
人に似て猿も手を組む秋の風    浜田洒堂

私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

近頃めっきり冷えてきた。秋本番である。
寒くなってくると聴きたくなるディスクがある。


数々の賞を受賞し、数え切れないほどの人によって語り尽くされた往年の名ディスクである。
Sony Musicの礎を築いたディスクなんて説もある。
それほどヒットした一枚だ。

イメージ 1私がこのディスクを初めて聴いたのは1974年のことだったと思う。
当時中学2年生。
発売されてすでに4年、サイモン&ガーファンクルはドュオを解散していた。
たぶん現在でもそうかと思うが、中学生とは自分の指向で音楽を聴き始める時期なんだろう。
それまで、教育的なクラシック音楽とTVやラジオから耳に入ってくる歌謡曲だったが、ある日、友人宅で兄ちゃんのLPレコードをこっそり聴かせてもらった。
そこで体験したのはビートルズとサイモン&ガーファンクルだった。
「Let it be」と「明日に架ける橋」と、どちらが優れているかなんて幼稚な知識で議論していたっけ。
私はサイモン&ガーファンクル派。
夜、この『明日に架ける橋』を、それこそ擦り切れるくらい聴いたものだ(当時はLPなんです)。

最初の曲「Bridge over Troubled Water(明日に架ける橋)」ももちろんいいが、「The Boxer」にしびれた。
冬のニューヨーク、厳しい現実社会に立ち向かう姿(Boxer)がなんとも言えない。間奏部のフルートの調べも余情たっぷりで印象的だ。

あれから30有余年。
いまも時折このディスクに耳を傾ける。
「コンドルは飛んで行く」「いとしのセシリア」「Song for The Asking」・・・
曲にいくつもの情景・記憶が重なり合う。
心温まり、居心地いいけど、さあ、前に行かなくっちゃね。

今日も精進の日々である。
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

秋雨の季節になった。
気温はさがったけど、湿度上昇だなあ。
曇りがち湿っ気多しといったらロシア音楽だ(?)。

 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35
 ダヴィッド・オイストラフ(vn)、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 [SONY]

イメージ 1チャイコフスキーのこの協奏曲は、4大ヴァイオリン協奏曲に数えられている名曲だ。
第1楽章の伸びやかな旋律、第2楽章のすすり泣くような悲しさ、第3楽章の弾けぶり、素晴らしい。
発表当時、名ヴァイオリニストのレオポルト・アウアーに「演奏不能」と言われ、なかなか認められなかったのは有名な話。
まあ、たしかに名人ハイフェッツの演奏で聴くと、「ああ、ここは超難しい。普通の腕では無理かも」なんて思う箇所もある(ハイフェッツは易々と弾いているが)。

ハイフェッツ盤もいいし、ミルシュタイン盤も好ましいが、私が奨めるのはオイストラフ盤である。
ダヴィッド・オイストラフはソ連の名ヴァイオリニスト。
1935年のヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールでは、フランスの17歳の天才少女、ジネット・ヌヴーの前に2位に甘んじたが、1937年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで見事グラン・プリを勝ち取った。
米ソ雪解けの中、欧米で名演奏を繰り広げて、赫々たる名声を得た。

この福々たる美音はどうだ。
楽器を演奏するというのは、どういう音を紡ぎ出せるかという一言に尽きる。
いくら運指が速くても、スケールが大きくても、出す音が濁っては意味がない。
オイストラフのような温かい、安心感のある、しかも滑らかな音は、今や聴くこと叶わず。
ほんとうに懐かしい美音である。
涼しくなって、夏の疲れが出やすい秋。
作業の合間に、休憩時にいかがだろう。

今日も精進の日々である。
「雨が続いてうっとおしいですね。服にハネがあがっちゃいましたよお」
いささかご機嫌ななめなのはアシスタントの片桐くんだ。
黙って、BGMの音楽をかける。
「ああ、この曲・・・」

私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。

季節の変わり目、秋雨のシーズンに入った。
気温は下がっていいのだが、雨が続くとねえ。
気分転換にかけた曲はラフマニノフの3番だ。

 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調、作品30
 レイフ・アンスネス(piano) ベルグルンド指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 [Virgin Classics]

イメージ 1セルゲイ・ラフマニノフは、19世紀末から20世紀はじめを代表する作曲家の一人で、自身がヴィルトーゾ・ピアニストだった。
憂愁の(メランコリックな)旋律は、聴く者のハートをたちまちに鷲づかみする。
ラフマニノフはそんな美しいメロディーに彩られたピアノ協奏曲を4曲つくった。
私は第2番をもっとも好むが、ここでとりあげた第3番も高い人気を誇る作品だ。
「ピアノが歌う」−−そんな連想を誘う。
ただ、この曲は“歌い手”を厳しく選ぶ。かなりのテクニックが必要だ。澄み切ったタッチ、よく回る滑らかな指使い、そして音楽センス。
私にはこれまで気に入った演奏がなかった。みんな感情をただ押し付けてくる。
世上決定盤といわれるホロヴィッツの演奏(1952年/ライナー伴奏)も、聴けども聴けどもピンとこない。
ほんとに名曲なの?
ここに登場したのが、このアンスネス盤だ。

レイフ・オヴェ・アンスネスは、1970年生まれのノルウェイのピアニスト。
強靭な技巧、颯爽としたトライブは強いインパクトを与えた。
いま最も注目に値するピアニストの一人である。
このディスクでも、爽快でかつキレがいい演奏を繰り広げている。しかもピアニシモがキレイだ。
そう、この曲には流麗さが必要だったのだ。
これは必聴のディスクといえよう。

「この演奏、カッコいいですねえ〜。ロマンティックで爽やかで。どうもありがとうございました」
うんうん。一日一善だ。
ようやく雨があがってきたようだ。
この国の行方は・・・・・・明るくなってきた空を見上げる。
「所長、何ボケーッとしているんですか。さっさと仕事しましょう」
えっ。・・・・・。

今日も精進の日々である。

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