いい人と呼ばれている人の中に、無理や我慢をしている人がとても多く見られます。
ごまかしや抑圧が積もって、自分自身がだんだん苦しくなっていくのです。
その苦しみを苦しみと認めてあげてください。
いつもニコニコと心を乱さない人が立派という社会的思い込みによって苦しんでいる自分の心を、あるがまま感じてみてください。
「私としたことが何をイライラしてるんだろう」「こんなことぐらいで落ち込むなんて」と、今ある感情をないものにしようとせず、感じてみてください。
良い印象を与えたいとか美化した自己イメージを保ちたいと思う人ほど自分を感じることができません。
本当の自分を見たくないからです。見たくない嫌な自分を隠し、一生懸命笑顔を作ったり、自分の動揺を人のせいにしたりしてしまいます。
「こう反応するのが良いことだから」という理由で、そう反応している人がとても多く見られます。
「自分のこの感覚は合っているのか?」「これでいいのか?」「間違った反応をしていないか?」と不安に思い、自分が合ってるかどうかを常に確認しなければなりません。
私たちは、周囲と同じであるか、人と違っていないかを気にし、感覚や感情でさえコントロールする術を深く身につけてきました。
周囲の人との摩擦や、社会との摩擦をどれだけ恐れてきたことでしょう。苦しいのに苦しくないフリをしたり、悲しいのに悲しくないフリをしたり。
それがいけないと言っているのではなく、私たちは「こう反応する」よう教えられ育てられてきました。人と同じかどうかで正しさを計り、間違った反応をしてしまうことを恐れ、人から何か言われないよう自分を確認しながら生きることを、親もそのまた親もみんな当たり前のようにやってきたのです。
でも、私は本当に苦しくなりました。もう人と同じになるために自分を隠し、自分を犠牲にするのは止めようと思いました。自分に正直に、もっと楽に自然にいたいと思ったのです。
自分と向き合い、自分を見つめ、すべての感情を一つ一つ解放していく事で、何にも捉われない、感情に左右されない穏やかな心が生まれてきます。
それは穏やかなフリをするのとはまったく別のものです。
周りのことも気にならなくなってきます。人と自分を比べる必要もなくなります。
自分の見方や考え方こそが問題であって、何も問題は起こってきません。
何か問題があるとするなら、「問題があることを恥じる心」です。
「自分を責める心」です。
あなたがもう傷つかない人になること。
他人の思いや誰かの言葉を、自分の痛みとして受け取る必要はありません。
起こってくる事象だけを見て判断し、人間関係をうまくやっていくために、相手の機嫌をうかがったり、事を荒立てないように、波風立てないように、丸く納まるように、悪く思われないように、振舞うことを考え、エネルギーを消耗するのはもう止めませんか?
周りにどう見られるか、どう思われるかを気にしながら、緊張と共に生きるより、自分を生きたいと思いませんか?
私たちは、他人から裁かれる(評価される)ことをとても恐れます。
でもそれは、自分も他人を評価したことがあるから持つ恐れです。
自分が人を裁くから、人も自分を裁くはずと考えているのです。
自分が人を許さないから、人も自分を許すはずがないと思っているのです。
あなたはあなたの考えに怯えているのです。
人を評価しない人は、人に評価されることがありません。
あなたの「それはよくない」「それではダメだ」「それは間違っている」という判断によって、人を裁き、自分を裁きます。自分の考えによって苦しむのは自分自身なのです。
他人の否定する言葉を、そのまま受け入れた時、否定されたと感じます。
その時、矛先を、否定した相手に向けたくなるのもわかりますが、思い切って自分に戻し、何に反応しているのか自分の心を見つめる力に変えてみましょう。
これはあなたが悪いからではなく、相手の言葉を否定と受け取る自分の考え方をちょっと見つめてみませんか?ということです。
「自分には至らない駄目なところがある」「自分は役に立たない」と思い込みを持っていると、人から「こうした方がいいのでは?」と言われるだけでも否定されたと感じます。
相手にはあなたを否定する気などまったくなくても。
でも「自分を責めている」など思っているつもりがないのが思い込みです。そこに気づきましょう、ということです。
自分を丸ごと受け入れることによって、誰かから咎められても、否定されたと感じずにすむようになります。相手は「自分の意見を言っただけ」と受け取れるようになってきます。
あなたが誰かを嫌だと思ったら、その人の欠点、良くないと思う部分を見つけ出していることに気づいてみてください。自分が相手の何を嫌っているのか、その原因を自分の内側に感じてみましょう。その人の中に見た欠点を、欠点とするために使った価値観は何でしょうか。
判断するモノサシ(価値観)を手放せば、あなたの考えから、あなた自身が解放されます。
自分の色んな側面をひとつひとつ受け入れるたびに、あなたの意識は広がり、あなたが価値観に縛られない本来のあなたでピカピカに輝き、伸びやかに生きる時、周囲の人も自然に癒され変化していくことでしょう。