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よーし。今日もいい天気だ!おし!トレドに行くぞ!……というワケで、コルドバにいる時にさんざん悩んだ結果、日帰りでトレドに行くってことだけわ決めていたのでわあるが、行き当たりバッタリゆえ、天気もいいので今日行くことにしてみました。紅芋アイスをロシアンクレープで包んでみました。・・・包んでみるな!
バスに揺られること小1時間。トレドといえば、城塞都市。バスターミナルからどーやって城壁の中に入るんだ?とりあえず地図を頼りにそれらしい方向に歩いてみる。「……この道、あってんのかよ?」この旅で何度この独り言をつぶやいただろう。スペインでしゃべった日本語ランキング独り言部門、堂々第1位。やっぱりDHCだねっ!途中で道を聞いたおばちゃんは「坂を道なりに上っていけば、あと7分で着くよ。」なんてテキトーなこと言いやがるし。でもこれまでの経験で、だいたいの場合、道はあっている。知らない道だから、辿り着くまでに我慢ができなくなって不安になるってだけだ、ということをオレは知っている。熟知している。はたして、城塞への入り口が突然オレの前に現れた。ビンゴ!
さらに街の中心へと歩みを進めていると、絶景ポイントに到着。さっきまでいたバスターミナルが、眼下に小さく見える。だいぶ上ってきたんだね、オレ。だいぶ歩いてきたんだね、オレ。もうそろそろ、この気ままな旅も終わるんだね、オレ。……オレ。もぅ、オレ、アピールしすぎ。近くにはタホ川が悠然と流れている。この川がポルトガルに入るとテージョ川になる。どっかで聞いた話だけど、ま、いっか。
いかにもゴシックな感じの白亜のいかついカテドラルを出た後、サント・トメ教会に行ってみる。小さくてかわいい教会。オマエ、かわいいなー。エル・グレコは晩年をここトレドで過ごした。教会にはグレコのあの有名な葬式のドでかい絵が置いてある。どーでもいいが、グレコの絵に描かれてる人って、みんな顔ちっちぇな。アイツ、乱視だったって話もあるけど、そのせいか?イヤ、むしろ、その成果?もっと言っちゃえば、卵子の成果?……ヤベ、図らずもまたウマいことを言っちゃうこの才能がにくいよね。憎しみの連鎖だよね。1回、死ねばいいよね。
っつーか、この街、ドラクエに出てきそうだな。何が多いって、武器屋が多い。もちろん、みやげ物だけど。とりあえず、オレは勇者だからかたっぱしから覗いてみよう。意味もなく武器屋めぐりをするオレの姿は、勇者というより、職業は遊び人。少年時代、男ならば誰しもがあこがれる中世ヨーロッパの騎士たちの武器が目白押し。その中でも、ひときわオレのいたいけなハートをわしづかみにして離さなかったのが・・・ボーガン。カッコよすぎる。値札を見ると、€16。・・・え、まぢで!?安くね?「おい、オヤジ。このボーガンどーやって使うの?」と聞くと、オヤジがイヒヒと嬉しそうにボーガンに槍をセットする。そして、次の瞬間!店の柱にマンガみてーに、“ヴィー…―ン”と槍が突き刺さった。……ア!アブネーだろーがスットコドッコイ!!こんなの持ってたら飛行機に乗る時、ゼッテー捕まるわ。言い訳できなすぎ。殺傷能力ありすぎ。遊び人にわ装備できないな。っつーか、柱のいろんなところにたくさん傷やら穴やらがついてるけど、オマエの店、いつか倒れるぞ。いろんな意味で。
バスでの帰り道、バルセロナにいた時以来のスコールが降ってきた。15分ほどの土砂降りの後、カラッと晴れた蒼空に今まで見たこともないぐらい大きく鮮やかな虹が架かった。決して届かない虹をめがけて、バスはまた一つギアを入れなおした。
……うあ、なんか、うさんくせー小説みたいになっちまった。
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