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ショパンはマヨルカ島滞在中に前奏曲をしたためましたが、
島から持ち帰った手稿譜の中に、全く曲としての体をなさない走り書きのような手稿譜が一枚あり、
それがなんなのか、長らく専門家の悩みの種だったそうです。
まるで暗号のような走り書きで記譜も極めてあいまいだったため、
所有者は結局その譜面をニューヨークの図書館へ寄託してしまいました。
読めない楽譜はただの落書きと同じだから持っててもしょうがないと思ったのかしら。。??
もったいない・・・!
ちなみに、この一枚ものの手稿譜は、マヨルカ島で作られた他の前奏曲と同じ種類の紙に
書かれていることから、マヨルカ島滞在時に書かれたことに間違いない、と断定されています。
さらに、この一枚の手稿譜には、真ん中に折り目が付いているらしいのですが、
24の前奏曲の手稿譜にも全く同じように折り目が付いているため、
この一枚ものは、そもそも24の前奏曲の一部として作曲されたけれども、
最終的にはカットされたのだろう、と考えられているそうです。
さて、ショパン研究家のカールバーグさんという方が、研究でその図書館へ行った際(1999年)に、
偶然この手稿譜と出会ってしまいました。そして、自分はこれを読解してやるぞ!と決心します。
カールバーグさんによれば、ショパンは常に、自分一人が読めれば十分だと思って
原稿を書いていたため、かなり「はしょって」書くクセがあり、
この手原稿もそんな、「はしょり」が満載だったようです。
音符記号や臨時記号は、わざわざ書かなくても音楽的に考えたら当然わかるだろう、
という想定のもとに、ほとんど省いてあるのです。
また、同じパターンの繰り返しも、当然わかるだろう、ということで、書かずに済ませていました。
ショパンって。。。。なんか省エネ大好き?というか無駄な作業が嫌いだったのでしょうね。
極めて合理的な人みたいですから。
さて、そのせいで解読にはかなり苦労して時間もかかったみたいで、
2002年になんとか音楽っぽいものを解読したカールバーグさんは、
その曲に「ショパンの魔のトリル」と命名しました。
こちらがそれです。
24の前奏曲のNo.14は、もともとはこちらの「魔のトリル」の曲を入れる予定だったのではないか、
とも考えられるそうです。実際二つはよく似ています。
連続する左のトリルや大胆な和音から、「魔のトリル」
はショパンがどちらかというと実験的に作った可能性があるようです。
この解読がショパンの意図を100%再現しているかどうかはさておき、
(たぶんそれができるのは、フォンタナさん唯一人?)
おどろおどろしくて怖い曲なので、この冬に弾くのはおススメできませんね・・・・
夏になったら納涼目的で演奏したいと思います♪
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そもそも、ショパンが7歳の時に作ってお父ちゃんが書き留めた2つのポロネーズの楽譜も、左手の同じ音型の部分は省略記号満載で書いてるので、合理性は親の代からの遺伝なのかも・・ ^ ^ ;;
このナゾだらけのファクシミリは出版してくれないのだろうか・・
2012/2/8(水) 午前 0:03
ショパンパパってすごく興味あるんですよね〜ますますもって彼をもっと知りたくなりました。省略癖以外にも多くのキャラクター的類似点があるに違いないですね!
2012/2/8(水) 午前 0:12 [ 白いグランドピアノ ]
激似ですよ〜♪ 肖像画を見る限り顔もそっくりだし、手紙の文章を読む限り、性格も似てるような気がする。体質も似てたそうです。ショパンパパの教え子の語るショパンパパの教授法と、ショパンのピアノ教授法も、やっぱり通じるところがあると思います。
気力のある時に記事にしようとは思ってるのですが、気長に待ってて下さい。
この本に詳しく書いてあります。
http://sklep.nifc.pl/index.php?produkt=1_78
2012/2/8(水) 午前 0:25
確かに、14番と似てますね(納得)。
音程が、14番がかなり下げてあるので、おどろおどろ感は、14番の方が凄いです(苦笑)。
にしても、ほんとショパンについて詳しいんですね(驚)。
2012/2/8(水) 午後 10:46
豪雨のマヨルカ島、暗号のような走り書き、おどろおどろしい音楽、父親との異様な類似、なんだかシャーロック・ホームズの世界に来てしまったよう。これ、研究し尽くせば「薔薇の名前」みたいな記号学的小説が誕生するかもネ☆
2012/2/11(土) 午後 6:09 [ 奇想の庭(復活そして昇天) ]
ニュートーンさん、14番の方が凄味はありますよね。
いきなり人前で弾いたらドン引きされそうな予感がするほどに・・(是非やってみたいけど(笑))
2012/2/15(水) 午後 11:44 [ 白いグランドピアノ ]
ラブリェーツキーさん、是非小節書いて下さい!
実は、「ショパンの手稿譜」というタイトルのミステリー小説があるんですが、未発表のショパンの作品が見つかって、その譜面をめぐっていろいろと事件が発生して、最終的には、その曲は演奏すると爆弾が起爆されるような周波数の設定になっている、というオチがついていて、まあ小節家って想像力がたくましすぎる・・と感心しましたね。ショパンの曲で爆弾が爆発するだなんて。。。爆弾ならリストの曲の方がまだ合ってるのに、と思ってしまいました。
2012/2/15(水) 午後 11:50 [ 白いグランドピアノ ]