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よみがえるネット規制の亡霊 白石草

 連休明けにも委員会審議入りをすると見られている放送法改定案。60年ぶりに大幅改定されるこの法案が、実は大きな問題をはらんでいる。
 私が一番気になっているのは「放送」の定義だ。これまでの「放送法」では、「『放送』とは、公衆によって直接受信されることを目的とする無線の通信の送信」であると定義づけていた。しかし、今回の改定案では、「公衆によって直接受信されることを目的とする電気通信の送信をいう」としている。つまり、ブログなどを含むすべてのインターネットコンテンツを「放送」と定義づけているのだ。
 ブログなども含むインターネットコンテンツを、政府の管理下に置くという考え方は、総務省が設置した研究会の中でも、たびたび議論されてきた。しかし、言論の自由の観点から反対が根強く、放送と通信の融合を掲げる「情報通信法」の答申でも、最終的には外されていたはずだった。それなのになぜか、亡霊のごとく復活しているのである。
 私は今年1月、総務大臣の記者会見で、実はこの「情報通信法」の扱いについて質問をしている。それに対する原口大臣の答えは次のようなものだった。
 「通信の基本は通信の秘密。放送は表現の自由と公正性です。その二つを、原理原則を示さないまま融合すると、保障されるべき国民の権利というのは一体なんなのか。前政権を全(すべ)て否定はしないが、原理原則をはっきりさせた上で法制化をしないと、単なる目の前の対処型の法律になってしまう」
 私はこの時、情報通信法の凍結を信じたのだが、実際は違っていた。放送法改定案はまったくの「情報通信法」であり、前政権の流れを踏襲したものなのだ。
 私が総務省で大臣に質問できたのは実はこの日だけ。記者クラブから追い出されてしまったためだ。大臣の真意を質(ただ)すことができないまま、危険な法案が国会で審議に入る。このことは、ほとんどマスコミで報道されていない。
(しらいし・はじめ アワー・プラネットTV代表)
【しんぶん赤旗 2010.5.3付 「テレビ・ラジオ」特集面コラム「波動」】



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「ブログなども含むインターネットコンテンツを、政府の管理下に置く」法案は、断固、阻止しましょう

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