獣医師 今本成樹の独り言

アマチュアボクシング全日本社会人チャンピオン。日本サッカー協会公認D級コーチ。大学非常勤講師。

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昔に書いた自分なりのバージョンです。

虹の橋


天国の、ほんの、、、ほんの少し手前に
「虹の橋」と呼ばれているところがあります。

この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、
この地上からお別れすると、みんなそこへ行きます。

そこにはたくさんの自然があり、みんなで走り回って遊ぶのです。
元気な時に自分がそしたように・・・。

食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、
暖かくて幸せなのです。

病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻します。

傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻します。
…まるで過ぎた日の夢のように。

もう痛くありません。

苦しくもありません。

過ぎ去った過去の日として、、、、

それが夢であったように・・・。

幸せな時間をしばらく楽しんだ後に、ハッと気がつくのです。

何かが足りないと思うのです。

それは自分にとっての特別な。。。。
残してきてしまった大切な人。。。。

その人が、ここにいない寂しさ、物足りなさ。

こんな楽しい毎日なのに、、、、
でも、本当に楽しいわけではないのです。

特別な人がいないから・・・。

そんな気持ちを持ちながらも日々が過ぎてゆきます。



毎日毎日、動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。

でも、ある日・・

その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。

その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。

突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。

速く、それは速く、飛ぶように。

少しつまづくけど、気にしない。
ただただうれしい気持ちなのです。

そうです!

あなたを見つけたのです。

『特別なあなた』です。

あなたと友は、再会の喜びに固く抱きあいます。

そしてもう二度と離れたりはしないのです。

幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎます。

懐かしいあの感覚

なぜか、笑顔になります。

あなたの両手は愛する友を優しく抱きしめます。

そしてあなたは、信頼にあふれて見つめる瞳をもう一度のぞき込むのです。

あなたの人生から長い間失われていたけれど、

その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。そのぬくもりを思い出すのです。

そして、一生にわたりどこかから見守ってくれたその気持ちに

どう答えていいかわからないままに、ただただうれしいとでも悲しいとでもない

いろんな感情がまざった温かいものが頬を伝うのを感じるのです。

それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです…。


けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。

打ちのめされ、飢え、苦しみ、

誰にも愛されることのなかった子たちです。

仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの『特別な誰か』と再会し、

橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。

この子たちには、『特別な誰か』などいないのです。

地上にいた間、そんな『特別な誰か』は現れなかったのです。


でもある日、『彼』が遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、

『誰か』が立っているのに気づきます。

その『誰か』は、そこに繰り広げられる再会を、うらやましげに眺めているのです。

生きている間、その『誰か』は動物と暮したことがありませんでした。

そしてその『誰か』は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、

誰にも愛されなかったのです。


ぽつんとたたずむ『誰か』に、愛されたことのない『彼ら』が近づいていきます。

どうしてその『誰か』はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。。。。

そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、

そこに奇跡が生まれるのです。

そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。

地上では巡りあうことができなかった、


『特別な誰か』さんと、その愛する『友』として。


今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、

苦痛も悲しみも消えて、『友』は一緒になるのです。


特別な誰かさんになれなかった『彼』と、誰かに『友』と呼ばれなかった『彼』。

二人は共に「虹の橋」を渡って、それからは、二度と別れることはないのです。




こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の入り口に、


「雨降り地区」と呼ばれる『特別』な場所があります。


そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り、『彼ら』は寒さに震え、

悲しみに打ちひしがれています。

雨は『彼ら』の体に執拗に打ち付けます。

その雨は、体よりも、心に辛く突き刺さるようにしみこみます。

ここに降る雨は、残して来てしまった『特別な誰か』の流す涙なのです。



大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して、

仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。

ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。



でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」から、

出て行かない子達もいるのです。

出て行けないのです。


地上に残して来てしまった、『特別な誰か』さんがずっと悲しんでいるので、

みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。

『特別な誰か』の『思い出』の中にいつまでもいてあげたいのです。

地上に残して来てしまった『特別な誰か』さんと同じ辛い想いをして、

同じ悲しみに凍えているのです。

『彼ら』だって、離れたくないのです。

辛い雨だけど、『特別な誰か』との唯一の共通点なのです。

『彼ら』も、寂しいのです。

いつまでもやむことのない雨が、辛く降りそそぎます。

死は全てを奪い去ってしまうものと考えてしまいがちですけど、

すべてを奪い去るわけではありません。

同じ時間を生き、同じ楽しみや苦しみを分かち合い、

そして何より、、、、、愛し合った記憶は、

『二人』の心から、永遠に消え去る事はないのです。

地上にいる『特別な誰か』さん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、

「虹の橋」を創りあげているです。


ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。


『彼ら』は『特別な誰か』さんを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。

そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来ました。


命の「脆さ」「儚さ」と「愛しさ」そして、その「尊さ」

束の間の温もりに感じる、慈悲の心を。




その短い生涯の全てをもって、裏切ることなく教えてくれるのです。


癒える事のない悲しみだけを、最後に残したのではありません。


悲しいかもしれませんけど、もう一度だけ思い出してください。


『彼ら』が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。

さよならの前には、ちょっとだけ辛い顔をしてしまったかもしれません。

でも、『彼ら』は、最後に「ありがとう。。。」って言ったんです。

その言葉が届いたかどうかわかりません。

でも、『彼ら』は、最後に「ありがとう。。。」って伝えたかったんです。

だから、今からでも遅くありません。

『彼ら』にとっては、あなたも『特別な誰か』なのです。

だから、「ありがとう」って、もう一度だけ言ってあげてください。

それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。

「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。

「雨降り地区」に、少し暖かい光が降り注ぐようにしてあげてください。

何度も、何度も、、、、

旅立つ『彼ら』を抱きしめて、「ありがとう」って言ったかもしれません。

それでも、もう一度、思い出したらその度に「ありがとう」って言ってあげてください。

「虹の橋」

信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから…。 

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我が家のニャン・・まだ今は元気です・・ただ捨てニャンだった病気のnana老ニャンを除いてですが。

どんな時もどんな状態にあっても、愛しく思うこの子達。
いずれ別れが訪れた時、2人の娘達に読んで上げたいと思う母です。

2009/6/5(金) 午後 7:02 nana77

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最近、
11年一緒に生活してきた愛犬を病気で亡くしました。
虹の橋を渡れて天国で笑って走り回っているといいです。
いつか愛犬と虹の橋で再開できることを夢みて、悲しみを乗り越えます。

2009/6/6(土) 午前 6:08 [ mayu ]

ブログ仲間の方で先日、飼っていた愛犬が亡くなったので、その人に教えてあげたいのでリンク貼ってきてもいいでしょうか?・・・つか、貼ってきちゃいますね。(;^_^A

2009/6/7(日) 午後 11:16 とうしろう

皆様

コメントありがとうございます。

別れるのは悲しいですが、必ず我々にもその瞬間がきます。

寂しいですね。

ただ、虹の橋があるなら、もしかしたら辛くないかもしれないです。

リンクは無断でやってもらってかまいません。

一人でも気持ちが楽になる方がおられるなら、どうぞ使ってください。

2009/6/8(月) 午後 0:45 [ Imamoto ]

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はじめまして、こんにちは。
こちらの全文を当方のブログに掲載させて頂きます旨ご報告に参りました。
「無断でいい」とのコメントも拝見しましたが、色んなバージョンを見てきて一番、グっときた事だけお伝えしたくて…
お借りします。

2016/11/25(金) 午後 2:19 [ アタチはなこです ]

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> アタチはなこですさん

ぜんぜんオッケーです。

もうだいぶ昔の記事だし・・・。わざわざ報告していただきありがとうございます。

2016/12/15(木) 午後 7:13 [ Imamoto ]


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