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ロンドン・NY時間(16:00〜翌7:00頃)の市況情報 ドル 東京市場が天皇誕生日で休場となった上、クリスマスを控えて薄商いの相場となる中、アジア市場では短期筋のストップロス狙いの売り仕掛けもあり、ドル/円は83.05円付近まで下落。その後も特段材料はなかったものの、クリスマス休暇に入っている市場参加者が多いこともあり、流動性に乏しく、値が振れやすい中、欧州勢が参入し始めた後に円買いが持ち込まれると、ドル/円は83.00円付近のストップロスを巻き込みつつ82.85円付近まで下押しした。しかし、82円台では値ごろ感から押し目買いやショートカバーが入り、ドル/円は82.95円前後でしばらく下げ渋る展開となった。NY市場序盤には来週に米国債入札を控えた需給悪化懸念などを背景に米長期金利が上昇幅を拡大した上、大幅上昇してきたスイスフランへの利益確定売りが強まり、ドル/スイスが買い戻されたことや、英米系格付け会社フィッチがハンガリーを格下げするなど欧州のソブリン・リスクを背景としたユーロ/ドルの下落にもつられ、対円でもドル買いが優勢となり、ドル/円は83.40円付近まで反発。買い一巡後は概ね予想の範囲内となった一連の米経済指標への反応は限定的になったものの、NY市場中盤にかけては全般的にドル売りがやや優勢になったこともあり、ドル/円は82.90円付近まで押し戻された後、クリスマスを控えて見送りムードが強まったことから、NY市場終盤にかけて82.95円前後でこう着となった。なお、NYダウは翌日の休場を前に終始方向感に欠ける展開とはなったものの、米景気回復期待に支えられ、前日比14ドル高で終了し、年初来高値を連日更新した。本日はクリスマスイブで世界的に市場は開店休業状態になると予想されるものの、1ヶ月近く続いた84円台の上値トライが失敗に終わったことで、戻り売り圧力が強まるとみられ、ドル/円は下振れのリスクがあろう。また、薄商いの相場となる中、本邦輸出企業が年内のスポット円転を急ぐ可能性もあり、需給面でも注意を払いたい。 【予想レンジ】 ドル/円 82.40-83.40 ユーロ アジア市場では薄商いの中、豪ドル/ドルの上昇につられたほか、中国外務省の報道官が再びEU支援に関する発言をしたこともサポートとなり、対ドルは一時1.3150付近まで上昇。一方、対円はドル/円の下落につられて、一時108.95円付近まで弱含みとなった。欧州市場に入ると対円はドル/円の82円台突入につられ、108.55円付近へと続落。対ドルもギリシャ地元紙タネアが「ギリシャ政府が2013年以降の債務再編の可能性を探っていると」報じたことを受けて、ギリシャ国債のCDSが上昇したほか、対円の下落が重石となり、序盤に1.3085付近へと反落した。その後も英米系フィッチがハンガリーの格付けを「BBB-」に引き下げ、見通しを「ネガティブ」としたことから、リスク回避のユーロ売りが優勢になり、NY市場序盤に対ドルは一時1.3055付近まで下落。対円はドル/円の83円台浮上につれて、一時109.15円付近へと反発する場面がみられたものの、買い戻し一巡後は英米系フィッチがポルトガルの資産担保証券と住宅ローン担保証券の格付けについて引き下げ方向で見直すと発表したほか、ドル/円が再び82円台まで下落したことも重石となり、NY市場序盤に108.50円付近まで反落した。その後は薄商いの中、ポジション調整の買いが入り、対ドルは一時1.3140付近、対円も108.90円付近まで反発する場面がみられたものの、NY市場終盤にかけてはクリスマスを控えて動意の乏しい展開になり、対ドルは1.3120付近、対円も108.80円付近へと収れんした。英国やオセアニア、カナダなどのクリスマス休暇が明ける来週火曜日までは、相場は一旦休止となりそうだが、クリスマス明けから来年にかけても欧州財政危機国の格下げは続くとみられ、リスクは引き続きダウンサイドにあるとみる。また、対円は本邦輸出企業が年内受け渡しの円転を持ち込む可能性があり、需給的にも下値がぜい弱となる可能性があるだろう。 【予想レンジ】 ユーロ/ドル 1.3060-1.3160 ユーロ/円 107.80-109.50 ユーロ/ポンド 0.8470-0.8530 ポンド 欧州市場ではギリシャ地元紙が債務再編の可能性を指摘したことを受けたユーロの下落につられ、対ドルは1.5375付近へと下落したものの、その後はクリスマスを控えた薄商いの相場となる中、ポンドを買い戻す動きが優勢となり、NY市場に入ると1.5435付近へと持ち直し、終盤にかけては1.54台前半で小動きとなった。また、対スイスフランで1.46台から1.4875付近まで大幅にポンドが買い戻されたこともサポートとなった。一方、対円はドル/円の83円台割れにつられ、欧州市場序盤に127.50円付近へと下落。その後はドル/円に買い戻しが入ったことにつられ、NY市場序盤に対円は一時128.55円付近まで持ち直したものの、買い戻し一巡後は128.00円付近へと収れんした。本日はこれといった新規材料もなく、クリスマス・イブで見送りムードが広がるとみられる。しかし、欧州財政危機国のソブリン・リスクは継続しており、ポンドも買いからは入りづらい状況が続きそうだ。また、対円も薄商いの相場となる中、本邦実需筋の円買いが突出する可能性もあり、下値警戒を怠れないとみる。 【予想レンジ】 ポンド/ドル 1.5390-1.5480 ポンド/円 127.30-128.60 ポンド/スイス 1.4650-1.4910 豪ドル アジア市場では豪ドルを買い戻す動きが優勢となり、対ドルは1.0035付近まで上昇し、欧州市場でもこの流れを引き継ぎ、一時1.0045まで上値を拡大した。その後も相次ぐ格下げ報道を受けて、欧州のソブリン・リスクを敬遠したユーロ売り・豪ドル買いが強まったことにつられ、NY市場中盤に対ドルは一時1.0065付近まで上値を拡大した。一方、対円はNY市場序盤に一時83.50円付近へと上昇する場面がみられたものの、終日ドル/円の下落に足を引っ張られ、83円台前半で上値の重い展開となった。クリスマスで豪市場は来週火曜日まで休場となるため、このまま値動きが途絶えていく可能性が高いとみられるものの、株価堅調・ボラティリティ低下を受けたリスク選好・キャリートレード意欲は高まっており、豪ドルは底堅い展開となりそうだ。クリスマス休暇後も米国の低金利や過剰流動性を背景としたリスク資産志向にサポートされる可能性が高いとみられ、押し目買いスタンスを継続したい。 【予想レンジ】 豪ドル/ドル 0.9980-1.0080 豪ドル/円 83.10-83.75 豪ドル/NZドル 1.3390-1.3480 NZドル 朝方に発表されたNZ第3四半期GDP下振れの影響を引きずらず、アジア市場ではクリスマス前のショートカバーから、対ドルは一時0.7470付近、対円も62.05円付近まで反発。その後も欧州通貨を敬遠して高金利通貨を買う動きが優勢になったことから、NY市場で対ドルは0.7500付近、対円も62.15円付近まで続伸した。NYダウは小幅続伸し年初来高値を連日更新した上、今後年明けまではボラティリティが低下すると予想されることから、高金利通貨優位の地合いとなりそうだ。また、10年ぶりの安値圏にある対豪ドルでもNZドルは利益確定の買い戻しが入ってもおかしくないだろう。対ドル、対円とも底堅い展開を予想する。 【予想レンジ】 NZドル/ドル 0.7400-0.7510 NZドル/円 61.50-62.40 カナダドル 欧州市場では欧州財政危機国のソブリン・リスクを受けたユーロ/ドルの下落につられ、NY市場序盤にドル/カナダドルは1.0160付近へと上昇。対円はドル/円の83円台割れにつられたこともあり、欧州市場では一時81.75円付近まで下落した。しかし、NY市場ではユーロがショートカバーから持ち直したことにつられた上、原油高を受けてカナダドルにも買い戻しが入り、ドル/カナダドルは一時1.0075付近へと反落し、対円は82.25円付近へと持ち直した。カナダ10月GDPは前月比+0.2%と予想の同+0.3%に届かなかったものの、反応はほとんどみられなかった。NY原油先物はミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が6ヶ月ぶりの水準に上昇するなど米景気回復期待に支えられる中、91.51ドルで終了し、2年2ヶ月ぶりの高値を更新。また、米景気浮揚期待や過剰流動性流入期待から資源価格の先高観が強まっており、カナダドルもサポートされそうだ。ただし、来週火曜日まではカナダ市場が休場とあって、カナダドルの上昇余地は限定的か。 【予想レンジ】 ドル/カナダドル 1.0060-1.0150 カナダドル/円 81.70-82.60 スイスフラン クリスマスを控えて、欧州の財政懸念などを背景に大幅上昇してきたユーロなどに対する利益確定のスイスフラン売りが強まったことが波及し、NY市場でドル/スイスはアジア市場の高値0.9500付近から一時0.9665付近へと大幅反発し、対円は87.80円付近から85.95円付近まで売り込まれた。しかし、下落はテクニカル的な調整の範囲を超えていないとみられ、クリスマス明けは再び欧州ソブリン危機を題材とした質への逃避の流れにサポートされるだろう。また、対ドルでは今年10月に記録した史上最高値の0.9465付近が依然として射程距離内にあることから、薄商いの相場となる中、スイスフランの買い仕掛けが入る可能性も少なからずあるだろう。
【予想レンジ】 ドル/スイス 0.9500-0.9670 スイス/円 85.70-87.60 |
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