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ロンドン・NY時間(16:00〜翌7:00頃)の市況情報 ドル 欧州市場序盤は欧州株やGLOBEXのNYダウ先物の軟調推移に加え、原油・金相場の下落を背景に、クロス円でリスク回避の円買いが優勢となり、ドル/円は80.75円付近まで軟化。しかし、株価や商品相場の下落一服を背景に下値も限定的となった中、中国人民銀行の預金準備率引き上げにも反応は限定的となり、ドル/円は下げ渋ると、NY市場序盤には米生産者物価指数や同コア指数が前月比で予想を上回ったことを背景に、一時81.15円付近までやや上値を拡大。その後は原油・金相場の持ち直しと共に全般的にドルが売り戻されたこともあり、NY市場序盤にドル/円は一時80.70円付近まで反落。しかし、NY市場中盤にかけては原油相場が上昇に転じたほか、オバマ米大統領と米共和党が連邦債務上限引き上げの必要性で合意と伝わったことを好感し、NYダウが上昇に転じる展開になると共にクロス円でリスク選好の円売りが強まった上、株高・商品高に加え、低調な結果となった米30年債入札を受けて米長期金利が一時3.24%台まで上昇したこともドルのサポート要因となり、ドル/円は80.95円付近まで持ち直した。なお、NYダウは前日比65ドル高で終了した。他通貨の動きにつられてドル/円は上下動しているものの、リスク選好の度合いに合わせて、安全通貨のドルと円は同じ方向に動くため、方向感に乏しくなりやすく、本日も81.00円を挟んでのレンジ取引になるとみる。株価や商品相場の反発、米長期金利の上昇にドル/円はサポートされるとみるものの、81.30円付近の抵抗線を上抜けするには材料不足といえよう。また、来週月曜日のユーロ圏財務相会合やギリシャ支援の行方を睨んで市場の関心が欧州通貨に集中することから、ドル/円は蚊帳の外となる可能性もあるだろう。 【予想レンジ】 ドル/円 80.50-81.30 ユーロ 欧州市場序盤はユーロ圏鉱工業生産指数が前月比-0.2%と予想の同+0.3%を下回ったことが嫌気されたほか、株安・商品安を背景にリスク回避のドル買い・円買いが優勢になったことから、対ドルは1.4125付近と4月1日以来の安値を更新し、対円も114.20円付近と3月28日以来の安値まで下落。しかし、対ドルの1.41台ではソブリンネームから買いが入っていた上、株式市場や金・原油相場の持ち直しと共にリスク選好のドル売り・円売りがやや優勢になったこともあり、対ドル、対円ともに下値は限定的となった。なお、欧州市場ではユンケル・ユーログループ議長の「ユーロ圏共同債券は合理的なアイデアだろう」との発言や、ゴンザレス・パラモECB専務理事の「一時的な苦痛に直面している国への金融支援を提供するメカニズムは、モラルハザードの源とみなされるべきではないだろう」との認識に加え、トゥンペルグゲレルECB専務理事からは「ギリシャは他国から支援を得ることができるだろう」などとの発言が聞かれた。その後、NY市場ではクーン・ベルギー中銀総裁が「ECBの利上げ(4月)は1回限りのものではないだろう」と述べたことがユーロ買いを促したほか、NYダウや金・原油相場が上昇に転じたことがリスク回避姿勢を後退させた中、中盤に対ドルは1.4275付近、対円も115.55円付近まで持ち直した。パパデモス・ギリシャ首相顧問(前ECB副総裁)は「ギリシャ債務プランの詳細は10日以内には明らかになるだろう」と述べており、市場の見方は債務再編ではなく追加支援に傾き始めたとみる。ただし、情報が錯綜しており、結論が出るまでは一喜一憂の展開が続くとみるものの、来週月曜日のユーロ圏財務相会合を前に、本日は対ドル、対円ともに買い戻しが優勢となりそうだ。 【予想レンジ】 ユーロ/ドル 1.4150-1.4300 ユーロ/円 114.50-115.90 ユーロ/ポンド 0.8690-0.8790 ポンド 欧州市場序盤に発表された英鉱工業生産指数が前月比+0.3%と予想の同+0.8%から下振れした上、英製造業生産高も前月比+0.2%と予想の+0.3%を下回ったことが重石となった中、株安・商品安を受けたリスク回避のドル買い・円買いが優勢になったことから、NY市場序盤に対ドルは1.6240付近、対円も131.30円付近まで軟化。しかし、その後はNYダウや金・原油相場の持ち直しと共にドル売り・円売りが強まったことから、NY市場中盤に対ドルは1.6320付近、対円も132.05円付近まで持ち直した。ギリシャのユーロ圏離脱や債務大幅カットなど極端な悲観的なシナリオは後退しているものの、先行き不透明感はくすぶっており、欧州通貨は依然として積極的に買いづらい局面とみる。また、欧州が7月にも追加利上げを実施するとみられている一方、英国の景気下振れ懸念から英中銀は利上げを先送りする可能性が高く、金利面でもポンドはアンダーパフォームとなりそうだ。 【予想レンジ】 ポンド/ドル 1.6220-1.6350 ポンド/円 131.00-133.00 ポンド/スイス 1.4310-1.4510 豪ドル 欧州市場では株安・商品安を背景にリスク回避のドル買い・円買いが優勢になったことから、対ドルは1.0570付近、対円も85.45円付近まで軟化。なお、中国の預金準備率引き上げを受けた豪ドルの反応は限定的となった。しかし、NY市場ではNYダウや金・原油相場の持ち直しを背景にリスク選好のドル売り・円売りが強まり、対ドルは1.0695付近、対円も86.55円付近へと持ち直した。豪雇用統計の下振れを受けた下落分を豪ドルはほぼ取り戻しており、底堅い動きといえるだろう。また、金・原油相場がひとまず下げ止まったことから、資源国通貨も週末前のポジション調整により下値を固める展開とみる。 【予想レンジ】 豪ドル/ドル 1.0590-1.0740 豪ドル/円 85.60-87.10 豪ドル/NZドル 1.3330-1.3540 NZドル アジア市場の株安・商品安・高リスク通貨売りの流れを引き継ぎ、欧州市場で対ドルは0.7845付近、対円も63.45円付近まで下押ししたものの、NY市場では欧州の利上げ期待を背景としたユーロの上昇につられたほか、株式・商品市場が反発したことを受けてリスク選好のドル売り・円売りも優勢になったことから、NY市場中盤に対ドルは0.7985付近、対円も64.60円付近まで上昇した。ギリシャ支援を巡り注目が集まる来週月曜日のユーロ圏財務相会談を控えたショートカバーにより、ユーロが買い戻される可能性があるため、NZドルもつれて持ち直す展開か。また、株高・商品高がアジア市場にも連鎖するかも注目したい。 【予想レンジ】 NZドル/ドル 0.7860-0.8010 NZドル/円 63.70-64.90 カナダドル NY市場にかけては株安・商品安を背景に資源国通貨売りが強まり、ドル/カナダドルは0.9690付近へと上昇し、対円は83.35円付近まで下落。また、カナダ新築住宅価格指数が前月比±0.0%と予想の同+0.3%を下回ったことも意識された。しかし、その後はオバマ米大統領と米共和党が連邦債務上限引き上げの必要性で合意したことをきっかけに、NYダウが前日比プラス圏へと回復したほか、NY原油先物も値ごろ感からの買いが入り、一時100ドル台を回復するなどリスク回避姿勢が後退したことから、NY市場中盤にドル/カナダドルは0.9615付近へと反落し、対円は84.15円付近まで反発した。目先は株高・商品高期待から、資源国通貨も底堅い動きが予想される。来週月曜日のユーロ圏財務相会談に向けてギリシャ支援への期待が高まれば、リスク選好も幾分持ち直すだろう。ただし、商品市場・資源国通貨ともまだ下げ止まったとは考えにくく、慎重スタンスで臨みたい。 【予想レンジ】 ドル/カナダドル 0.9520-0.9680 カナダドル/円 83.50-84.80 スイスフラン ユーロ圏・英国の景気指標下振れや株安・商品安を受けて、全般的にリスク回避のドル買い・円買いが強まり、欧州市場で対円は90.95円付近まで下落し、ドル/スイスは対ユーロでスイスフランが売り戻されたこともあり、NY市場にかけて0.8900付近へと上昇した。しかし、NY市場では株式・商品市場が反発しリスク選好が回復したことを背景にドルや円が売り戻されたことから、中盤にドル/スイスは0.8830付近まで下落し、対円は91.60円付近まで持ち直した。ギリシャを巡る情報は錯綜しており、今後も二転三転する可能性があるものの、来週月曜日のユーロ圏財務相会合に向けて同国に対する新支援策への期待感が高まる可能性があり、目先は欧州通貨全体が買い戻される展開か。また、昨日は「武田薬品工業はスイス製薬大手ナイコメッドを1兆円超で買収する方向で最終交渉」と報じられており、対円ではスイスフラン買いの思惑が高まる可能性もあるだろう。
【予想レンジ】 ドル/スイス 0.8800-0.8890 スイス/円 91.10-92.00 |
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