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ロンドン・NY時間(16:00〜翌7:00頃)の市況情報 ドル 本邦企業によるM&A絡みの円売りの思惑が高まらず、利益確定の売りに押された東京市場の流れを引き継いだ中、欧州市場序盤は英雇用統計が弱い結果になるとの噂や、英中銀金融政策委員会議事録で利上げ票が減少するとの噂を背景としたポンド/円の下落につられたこともあり、ドル/円は一時80.95円付近まで軟化。しかし、売り一巡後は噂通り弱い結果となった英雇用統計や、利上げに前向きな姿勢を示さなかった英中銀金融政策委員会議事録が重石となったポンドに対してドル買いが強まったことが波及し、ドル/円は緩やかに持ち直しの動きになると、ここ最近の上昇から米国債に利益確定の売りが強まり、米長期金利が上昇幅を拡大した上、原油在庫の予想外の減少を受けたNY原油先物の上昇などを背景に、クロス円でリスク選好の円売りが優勢になったことも追い風となり、NY市場中盤に一時81.50円付近へと浮上。その後、注目されたFOMC議事録では「出口戦略の議論は引き締めが近いことを意味するものではない」と早期の利上げを急がない姿勢を改めて示したこともあり、ドル/円は一時的に下押しする場面があったものの、「過半数の委員は資産売却前に利上げを行うことが望ましいと考えている」とも述べるなど、一部で出口戦略が市場の予想より早い時期に実施されるとの見方が広がったことを受けて米長期金利が上げ幅を拡大すると、NY市場終盤にドル/円は一時81.70円付近まで上値を伸ばした。なお、NYダウは原油高を背景にエネルギー株などが買われ堅調に推移した後、FOMC議事録で改めて利上げを急がない姿勢を示した点を好感し上げ幅を拡大すると、前日比80ドル高で終了した。NY原油先物も今月10日以来となる100ドル台回復で終了しており、株高・商品高を背景としたリスク選好の円売りが強まりそうだ。また、米長期金利は3.18%台まで上昇しており、金利面からもドル買い意欲が強まるだろう。さらに本邦企業のM&A絡みの円売りフローに対する期待も少なからずあり、ドル/円は82円台を試す可能性が高まってきたとみる。 【予想レンジ】 ドル/円 81.20-82.30 ユーロ 英雇用統計の下振れに加え、利上げに前向きな姿勢を示さなかった英中銀金融政策委員会議事録などを受けたポンドの下落につられ、NY市場序盤にかけて対ドルは一時1.4200付近、対円も115.25円付近までじり安となった。しかし、その後は原油在庫の減少を好感したNY原油先物の上昇やNYダウの堅調推移を背景に、リスク選好のドル売り・円売りが優勢になったことから、NY市場中盤に対ドルは一時1.4280付近、対円も116.40円付近へと反発。その後は出口戦略の議論がなされたことが伝わったFOMC議事録を受けてドル買いが全般的に優勢になったことから、対ドルは一時1.4210付近へと反落する場面があったものの、NYダウの上げ幅拡大などを受けたリスク許容度の改善がサポートとなり、NY市場終盤に対ドルは一時1.4245付近へと反発し、対円は116.40円付近まで上値を拡大した。ギリシャの債務問題に関しては債務再編が避けられないとの見方が強まっているものの、自発的で緩やかな形での債務再編であれば市場に対するショックは小さいとみられ、ユーロは徐々に下値を固める展開となりそうだ。また、株高・商品高を受けてリスク選好が回復している上、目先は本邦企業によるM&A絡みの円売りフローへの期待感も少なからず残っており、対円も上値を拡大する展開とみる。 【予想レンジ】 ユーロ/ドル 1.4200-1.4340 ユーロ/円 115.60-117.20 ユーロ/ポンド 0.8770-0.8890 ポンド 欧州市場序盤は英雇用統計が弱い結果になるとの噂や、英中銀金融政策委員会議事録がハト派的(ウィール英中銀金融政策委員が利上げ支持を撤回)になるとの噂が重石となった中、ポンド売りが強まり、対ドルは1.6230付近まで反落し、対円も131.35円付近まで下落。その後発表された英雇用統計では失業率が4.6%と予想の4.5%から悪化した上、失業保険申請件数も前月比+12400件と予想の同±0件よりも悪い結果となったほか、現時点での利上げが個人消費を落ち込ませ英景気回復を損なう可能性に懸念を示した英中銀金融政策委員会議事録を受けてポンド売り強まり、NY市場序盤にかけて対ドルは一時1.6105付近、対円も130.75円付近まで下値を伸ばした。なお、英雇用統計と同時刻に公表された英中銀金融政策委員会議事録では政策金利の据え置きを6対3で決定したことが明らかになるなど、ウィール委員を含め、利上げ支持派がこれまでと同じ3名になったことを受けて、ポンドが一時的に買い戻される場面もみられたものの、影響は限定的となった。その後は原油在庫の減少を受けたNY原油先物の急騰や、NYダウの堅調推移を背景にリスク許容度が改善したことから、NY市場中盤に対ドルは一時1.6185付近へと反発。対円は米長期金利の上昇などをサポートとしたドル/円の上昇につられたこともあり、NY市場終盤に一時132.10円付近まで浮上した。英雇用統計の下振れを受けて、英中銀の利上げ時期が一段と不透明になり、ポンドはアンダー・パフォームとなりそうだ。また、本日17時30分発表の英小売売上高指数も予想を下回った場合、ポンド売りの反応が強くなりそうだ。ポンドは慎重姿勢で臨むべきだろう。 【予想レンジ】 ポンド/ドル 1.6090-1.6270 ポンド/円 131.00-132.80 ポンド/スイス 1.4170-1.4340 豪ドル 引き続き米格付け会社ムーディーズによる豪4大銀行格下げが豪ドルの重石となったほか、英雇用統計の下振れなどを受けたポンドの下落にもつられ、NY市場にかけて対ドルは1.0570付近まで下落。対円は85.85円付近で上値の重い展開が続いた。しかし、NY市場ではNYダウが引けにかけて上げ幅を拡大し、NY原油先物が予想外の在庫減少を受けて101ドル台へと大幅上昇したことから、対ドルは1.0630付近、対円も86.85円付近まで反発した。株高・商品高を受けてリスク選好ムードが高まっており、高金利通貨・資源国通貨を物色する動きが強まりそうだ。また、豪4大銀行の格下げも目新しさはないため、影響を引きずる可能性は小さいとみる。M&A絡みの思惑からクロスで円が売られやすい地合いとなっている上、朝方に発表された本邦第1四半期GDP・1次速報値は予想以上のマイナス成長となっており、日銀の金融政策に影響する可能性もあるだろう。本日は対円を中心に豪ドルは強含みの展開を予想する。 【予想レンジ】 豪ドル/ドル 1.0570-1.0720 豪ドル/円 86.10-87.60 豪ドル/NZドル 1.3390-1.3550 NZドル NY市場にかけては英雇用情勢の悪化などを背景としたポンドの下落につられたほか、株価の失速を受けてリスク選好姿勢が後退したこともあり、対ドルは0.7860付近、対円も63.80円付近まで軟化。しかし、その後は商品相場が大幅高になったことからドル売りが強まり、対ドルは0.7900付近へと反発。対円はNYダウが引けにかけて上げ幅を拡大するなどリスク選好の円売りが強まった上、出口戦略を意識させる内容となったFOMC議事録を受けたドル/円の上昇にもつられ、NY市場終盤に64.45円付まで上昇した。株高・商品高を受けてリスク選好姿勢が回復するなど、クロス円全般が上昇基調にあるため、対円主導でNZドルは下値を切り上げる展開とみる。押し目買いスタンスで臨みたい。 【予想レンジ】 NZドル/ドル 0.7850-0.7960 NZドル/円 63.90-65.00 カナダドル 英雇用情勢の悪化やハト派的な英中銀金融政策委員会議事録を受けたポンドの下落につられた上、株価の失速を受けてリスク選好姿勢が後退したことから、NY市場にかけてドル/カナダドルは0.9755付近へと上昇し、対円は83.20円付近へと下落。また、カナダ景気先行指数は前月比+0.8%と予想の同+0.6%を上回った一方、カナダ卸売売上高は同+0.1%と予想の同+1.2%を下回るなどマチマチの結果となったため、影響は限定的となった。その後はNYダウが引けにかけて上げ幅を拡大したことがリスク選好姿勢を高めたほか、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で予想外に原油在庫が減少するなど、NY原油先物が101ドル台まで大幅上昇したことも資源国通貨のカナダドルの追い風となり、ドル/カナダドルは0.9700付近へと反落し、対円は84.20円付近まで反発した。株高・商品高を受けてリスク選好が回復していることから、資源国通貨を物色する動きが続きそうだ。また、本邦企業によるM&A絡みの円売りフローへの期待も残っている上、朝方発表された本邦第1四半期GDP・1次速報値が弱い数字となるなど、全般的に円売りが強まりやすい環境となっており、相対的に高リスク通貨に資金が流入する可能性が高いとみる。 【予想レンジ】 ドル/カナダドル 0.9650-0.9740 カナダドル/円 83.50-85.00 スイスフラン 英雇用情勢の悪化に加え、現時点での利上げが景気回復に悪影響を与えるとの見方を示した英中銀金融政策委員会議事録を受けたポンドの下落の影響で欧州通貨売りが優勢となり、NY市場序盤にドル/スイスは0.8840付近へと上昇。一方、対円は92.00円前後で方向感の乏しい展開が続いた。しかし、その後は株高・商品高を受けて全般的にリスク選好のドル売り・円売りが強まったことから、ドル/スイスはNY市場中盤に0.8785付近まで反落し、対円は出口戦略を意識させる内容となったFOMC議事録を受けて、ドル/円が上昇したこともあり、NY市場終盤に92.75円付近まで反発した。本邦企業のスイス企業買収観測絡みのフローに対する期待感を背景に、目先的にスイスフランは対円を中心に堅調地合いを維持するとみる。また、欧州通貨内ではギリシャの債務再編懸念からEU非加盟で、且つ安全通貨であるスイスフランにシフトする動きが続いており、対ドル、対円でもサポートされそうだ。
【予想レンジ】 ドル/スイス 0.8750-0.8840 スイス/円 92.10-93.40 |
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