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シンシンガポール(ダウ・ジョーンズ)本日のアジア市場で予想される主要通貨の取引見通しは以下の通り。

◆米ドル/円:強含み
第2抵抗水準:77円40銭:8月10日高値
第1抵抗水準:77円30銭:8月11日高値
第1支持水準:76円25銭:3月17日につけた過去最安値
第2支持水準:76円00銭:心理的節目

MACD(移動平均収束・かい離度):弱含み
ストキャスティクス:弱含み

◇ドル強気材料:日銀が11日の欧州市場でレートチェックし、日本当局の円売り介入期待。投資家のリスク志向の改善による円キャリー取引。好調な米企業決算や欧州の空売り規制、米週間失業保険新規申請件数の予想外の減少を背景とした米国株の急反発。米国債利回りの上昇。日本の輸入決済需要。週末を控えた持ち高調整。
◇ドル弱気材料:日本の輸出企業からのドル売り。根強いユーロ圏債務問題。米6月貿易赤字の拡大。

注目材料:米7月小売売上高
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
米6月企業在庫

◆ユーロ/米ドル:強含みもみ合い
第2抵抗水準:1.4402ドル:8月10日高値
第1抵抗水準:1.4295ドル:8月11日高値
第1支持水準:1.4181ドル:時間足
第2支持水準:1.4103ドル:8月11日安値

MACD:弱含み
ストキャスティクス:中立

◇ユーロ強気材料:スイス国立銀行(中央銀行)がユーロ安・フラン高を抑える措置実施の観測でのユーロ需要。投資家のリスク志向の改善。ベルギー、フランス、イタリア、スペインの株の空売り規制。各国からのユーロ準備需要。欧州中央銀行(ECB)による4日連続のイタリアとスペインの国債買入。フランスの格下げ懸念の後退。
◇ユーロ弱気材料:ユーロ圏のソブリン債務懸念。週末を控えた持ち高調整。

注目材料:ユーロ圏6月鉱工業生産

◆ユーロ/円:強含みもみ合い
第2抵抗水準:109円91銭:8月11日高値
第1抵抗水準:109円73銭:時間足
第1支持水準:108円85銭:時間足
第2支持水準:108円01銭:8月11日安値

MACD:弱含み
ストキャスティクス:弱含み

◆豪ドル/米ドル:強含み
第2抵抗水準:1.0411米ドル:8月10日高値
第1抵抗水準:1.0358米ドル:8月11日高値
第1支持水準:1.0166米ドル:時間足
第2支持水準:1.0108米ドル:8月11日安値

MACD:弱含み
ストキャスティクス:売られすぎで強含み

◇オーストラリアドル強気材料:投資家のリスク志向の改善。商品価格の上昇。米国との金利差。各国からのオーストラリアドル準備需要。
◇オーストラリアドル弱気材料:弱かったオーストラリア7月の労働力調査。オーストラリア準備銀行(中央銀行)の年内利上げ観測の後退。週末を控えた持ち高調整。


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☆東京に向けて 

東京市場の材料は、08:50 (日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、10:00 (NZ) 6月NBNZ企業信頼感、15:00 (独) 5月小売売上高指数、15:45 (仏) 5月生産者物価指数、16:00 (ユーロ圏) トリシェECB総裁・欧州議会証言、16:55 (独) 6月失業率、16:55 (独) 6月失業者数となる。

 材料が多いが、(NZ) 6月NBNZ企業信頼感は前回+38.3、(独) 5月小売売上高指数は、前月比で前回+0.6%(+0.3%) から予想+0.5%、[前年比で前回+3.6%から予想+0.2%とのブレが焦点となる。

 需給面では、月末や海外の中間決算期末ということもあって、一定の大きなフローの動きに注意。仲値に向けては、本邦輸入企業の円売りと売り遅れている輸出企業の円買いの動きが焦点。また夕方には、日本のボーナス・シーズンを睨んだ投信設定に絡む円売りが出る可能性はあるが、応募に満たない可能性もあるので、思惑で円売りが進んだが場合、失望感となる可能性に留意しておきたい。

 テクニカル面では、ドル円は上値を81.25-30、81.15-20でCapされて、下落が80.55-60まで一時拡大も、窓を維持して反発的。ただし、80.90-00の窓を超えることが出来ずに、現状はもみ合い気味で、下値80.70-75の維持から、80.50-60の窓を割れると、80.40-45のサポートから、80.30-35や80.20-30の戻り安値まで視野となるが、更なるサポートからは買い位置となる。

 この注意は80.10-20の戻り安値を割れるケースで、その場合80.00-05や79.90-00の戻り安値が再視野となり、維持できない場合下落が79.80-85や79.70-75の戻り安値まで再視野となるので注意。

 ただし下方ブレイクは不透明も、維持でいない場合79.50-60の戻り安値が試金石となり、割れるケースから下落が日足の78.80-85の節目まで視野となるので注意。一方上値は、80.90-00を超えても、81.00-10にレジスタンスが残り、売りが出易い。 81.15-20や81.25-35を超えて、上昇が81.40-45、81.50-60の戻り高値が視野となるが、売りが出安い。注意は81.65-70や81.75-80の戻り高値を超えるケースとなる。 

※この記事は「だいまん」氏こと文一雄氏より提供を受けております。著作権は同氏が有しており、無断での転載・引用等は固くお断りいたします。

         ドル円 ユーロドル ユーロ円 ポンド円 スイス円 カナダ円
高値       81.190  1.44490  117.172  130.09  97.68  83.50
安値       80.558  1.43200  115.900  129.11  96.55  82.45
NY終値     80.760  1.44330  116.580  129.76  96.83  83.31
            
ターニングポイント  81.746  1.46103  118.473  131.177  98.624  84.783
レジスタンス2    81.468  1.45297  117.823  130.633  98.152  84.141
レジスタンス1    81.114  1.44813  117.201  130.195  97.493  83.728
キーポイント     80.836  1.44007  116.551  129.651  97.021  83.086
サポート1      80.482  1.43523  115.929  129.213  96.362  82.673
サポート2      80.204  1.42717  115.279  128.669  95.890  82.031
ターニングポイント  79.850  1.42233  114.657  128.231  95.231  81.618



       豪ドル円 NZドル円 ランド円 ポンドドル ドルスイス
高値       86.38  66.81  11.90  1.6075  0.83680
安値       85.24  65.67  11.76  1.5970  0.82980
NY終値     86.29  66.67  11.88  1.6062  0.83450
          
ターニングポイント  87.848  68.232  12.075  1.62063  0.84460
レジスタンス2    87.114  67.520  11.989  1.61407  0.84070
レジスタンス1    86.702  67.096  11.937  1.61013  0.83760
キーポイント     85.968  66.384  11.851  1.60357  0.83370
サポート1      85.556  65.960  11.798  1.59963  0.83060
サポート2      84.822  65.248  11.712  1.59307  0.82670
ターニングポイント  84.410  64.824  11.659  1.58913  0.82360

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☆東京に向けて



き豪州中銀が、現在の金利を適切としており、7月の利上げが噂される中、豪州経済や金利感に対 東京市場の材料は、11:45 (豪) ロウRBA総裁補佐講演のみとなる。引き続する発言が注目となる。



 需給面では、NYダウが軟調な推移となったことで、日経平均株価も軟調な推移が想定されるが、影響は軽微となりそう。 また週末を控えたポジション調整の動きなどが注目となる。



 テクニカル面では、ドル円は、一時倍返し圏とした80.75−80まで上値拡大となったが、この位置では上ヒゲとなり、調整が80.35−40を維持する形。 現状は反発が80.60−65で限定されており、80.70−80を超えるまでは、更なる上値追いも厳しい。



 越えてアク抜け感から、更に80.85−95や81.00−15の上抜け、81.25−35の戻り高値超えから強気が見える形。ただ、その場合も81.40−45、81.50−60の戻り高値などでは売り場探し。注意は81.65−70や81.75−80の戻り高値を超えるケースとなる。



 一方下値は80.40−50が維持すると良いが、80.35−40の戻り安値を割れると、80.25−30の戻り安値、更には80.15−20や80.10−15の窓が視野となるが、維持できると良いが、80.00−05や79.90−00の戻り安値を割り込むと、下落が79.80−85や79.70−75の戻り安値まで再視野となるので注意。



 ただし下方ブレイクは不透明も、維持でいない場合79.50−60の戻り安値が試金石となり、割れるケースから下落が日足の78.80−85の節目まで視野となるので注意。 



※この記事は「だいまん」氏こと文一雄氏より提供を受けております。著作権は同氏が有しており、無断での転載・引用等は固くお断りいたします。

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海外市場・本日の注目は? 【6月9日】


ECB理事会・トリシェECB総裁会見 【21:30】

日本時間6月9日20時45分にECB理事会が政策金利を発表する予定となっています。エネルギー・食料品価格の上昇などを背景に、5月ユーロ圏消費者物価指数・速報値が前年比+2.7%と6ヶ月連続でECBの物価安定水準の目標(同2%弱)を上回るなど、インフレ懸念が高まっているものの、今回は現行の1.25%で据え置くことが予想されています。そのため、市場の関心は21時30分頃からのトリシェECB総裁の会見に集まりそうです。前回の会見では物価安定に関して動向を「非常に注意深く監視(monitor very closely)」と発言し、市場で期待されていた次回利上げを示唆する「強い警戒(strong vigilance)」との文言を使用しませんでしたが、市場では7月にも利上げを行うと予想する向きが多くなっており、会見でトリシェ総裁が前回の会合で削除した「強い警戒(strong vigilance)」の文言を復活させ、次回7月会合での利上げを示唆するか否かに注目が集まっています。ただし、今後の利上げに関して、市場参加者の期待以上にタカ派的な姿勢を示さなかった場合、失望売りを誘う可能性もあることから注意を払う必要がありそうです。なお、今回はECBスタッフの経済見通しと第3四半期の流動性供給計画の発表も予定されています。経済見通しでは経済成長率とインフレ率の見通しを引き上げることが予想されており、利上げの根拠ひとつになると見られます。また、ギリシャなど欧州の債務問題が依然としてくすぶっている中、それが金融システムに影響を与える可能性もあることから、3ヶ月物オペの変動金利入札方式を復活せず、固定金利・金額無制限で流動性を供給する現行の方式を継続する可能性が高そうです。なお、日本時間20時には英中銀金融政策委員会が金融政策を発表する予定となっていますが、タカ派の筆頭格であったセンタンス氏が先月末で退任したことで利上げ支持派が減少することが見込まれており、政策金利を現行の0.50%、資産買い入れ規模を2000億ポンドで据え置くことが予想されています。政策変更がない場合、声明などの発表は行われないため、今後の金融政策スタンスを探る上で、市場の関心は今月22日の英中銀金融政策委員会・議事録公表での表決動向に移りそうです。

ユーロ圏政策金利とCPI
<出所:ECB、EU統計局>

■前回ECB理事会・トリシェECB総裁会見後の市場反応
ECB理事会は政策金利を1.25%に据え置くことを決定したものの、予想通りとなったため反応は限定的となった。しかし、NY市場では理事会後の会見でトリシェECB総裁が、物価安定に関して動向を「非常に注意深く監視(monitor very closely)」と発言し、市場で期待されていた次回利上げを示す「強い警戒(strong vigilance)」との文言を使用しなかったことを受けて、6月の追加利上げ期待が後退したことから、ユーロ売りが活発化。NYダウや金・原油相場の下落を受けたリスク回避のドル買い・円買いも重石となり、NY市場終盤にかけて対ドルは一時1.4510付近、対円も116.15円付近まで売り込まれました。

米新規失業保険申請件数 【21:30】

日本時間6月9日21時30分に発表される米新規失業保険申請件数は、41.9万件と前回の42.2万件からの改善が見込まれているものの、9週連続で雇用の拡大・縮小の分岐点となる40.0万件を上回ることが予想されています。先週金曜日に発表された5月米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比+5.4万人と昨年9月以来の小幅な伸びにとどまったほか、民間部門雇用者数も+8.3万人と昨年6月以来の低水準へと失速し、失業率も9.1%に上昇するなど、米雇用情勢の失速懸念を強める結果となりました。また、昨日公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)では「労働市場の状況は緩やかに改善」とした一方、一部地域で雇用縮小の可能性が指摘されました。米景気減速懸念が高まっている中、米景気回復に必要不可欠な労働市場が改善傾向を示すか否かが注目されます。

新規失業保険申請件数と4週移動平均
<出所:米労働省>

■前回米新規失業保険申請件数後の市場反応
新規失業保険申請件数が42.2万件と予想の41.7万件を下回ったことを受けて、ドル/円は一旦80.55円まで売り込まれたものの、弱い結果はある程度織り込み済みであった上、米長期金利が上昇したこともあり、その後は80.80円付近へと反発しました。

■予想レンジ

【ドル/円】 79.50-80.50
【ユーロ/ドル】 1.4480-1.4720 【ユーロ/円】 116.20-118.20 
【ポンド/円】 130.40-132.50 
【豪ドル/円】 84.20-85.80 
【NZドル/円】 64.70-66.30 

※予想レンジはピボットを用いた弊社独自見解。

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今週の注目点
米国の景気減速懸念・金融緩和長期化観測を背景に米長期金利が年初来最低水準へと低下すると共に、ドルが再び全面安の展開になってきている。今週は5月雇用統計をはじめ米重要経済指標が数多く発表されるが、ドルに対するセンチメントが悪化しているため、強い数字より弱い数字に敏感に反応しやすい地合いとなりそうだ。特に米雇用統計で非農業部門雇用者数が弱い結果となった場合、6月末の量的緩和第2弾(QE2)終了後の緩和政策長期化を巡る見方だけではなく、QE3の観測が浮上しドル売りを強める可能性もあるため、注意を要する。また、国際通貨基金(IMF)がドルの代替となる準備資産としてSDR(IMFの特別引き出し権)の活用を求めるとの報告を出すなど、ドルの準備通貨としての信認低下や外貨準備の多様化が市場の関心となる可能性もあるだろう。


ドル


米景気回復ペースの鈍化を示す指標が相次ぎ、米金融緩和長期化観測が高まるなど、全般的にドル売りが優勢になっているものの、震災の影響で日本も景気下振れ懸念が強まっており、円も積極的に買いづらい局面となっている。また、リスク選好時はドル安・円安、リスク回避時にはドル高・円高とドルと円が同じ方向に動きやすいため、ドル/円は上下とも一方向には動きづらい状況にもある。しかし、米景気減速懸念などを背景に米長期金利が3%台割れ寸前まで低下すると共に、市場の一部ではQE3の観測も浮上しており、金利面からはドルがやや不利な情勢といえるだろう。ドル/円は82.20円付近の抵抗線を抜けられないまま80円台へと下落したことで、値動き的にも失望感が漂っている上、月末は本邦輸出企業のスポット円転などで需給も悪化しやすいため、下値リスクを意識しておくのが賢明か。また、ドル/円と比較的相関が高いドル/スイスが史上最安値を更新していることにも注意が必要となろう。


ユーロ


ギリシャをはじめとする欧州高債務国の信用不安を背景としたユーロ売りが一巡し、米国の景気減速懸念や金融緩和長期化観測を背景としたドル売りが目先は優勢となりそうだ。テクニカル的にも対ドルは5月23日の安値である1.3970付近がサポートされた形となっており、当面は反騰局面に入った可能性があるだろう。しかし、ギリシャ支援を巡ってはEU/IMFやECBの足並みが揃っていない上、リプロファイリング(債務の償還期限延長)の是非や、債務再編の場合のデフォルト判定を巡る不透明感も強い状況にある。週末には独誌シュピーゲルが「報告書でギリシャは同国の救済計画で合意したすべての財政目標を達成していないことが明らかになるとし、EUは同国への次回の融資実行を保留する可能性がある(IMFやギリシャ財務相は報道を否定)」と報道。また、ギリシャ政府は新たな緊縮財政策に対する野党からの反対にも直面しており、緊縮財政の是非を問う国民投票の実施を検討しているとの観測もあるなど、最悪の場合、ギリシャがユーロ圏を離脱し旧通貨のドラクマを復活させる可能性もないとはいえないだろう。なお、来週木曜日にはECB理事会が開催されるが、政策金利を据え置くと予想されており、金利面からも積極的なユーロ買いは期待しにくいとみる。また、欧州通貨内ではユーロを売って、EU非加盟で且つ安全通貨のスイスフランにシフトする動きが加速しており、対ドルの上昇余地は限定的とみる。【ユーロ円】先週は「ドル高・円高」から「ドルの全面安」に流れが変わったため、対円の下値は限定的となり、115円台を中心としたレンジ取引となった。NYダウは依然として高値からの調整局面にあり、リスク選好は低下傾向にあるほか、欧州高債務国の信用不安を背景にユーロの地合いも強いとは言い難いことから、今週も対円の上値は限定的となりそうだ。また、月末で本邦輸出企業のスポット円転圧力が強まる可能性があり、目先的に対円は下値リスクを警戒するべきだろう。なお、日足一目均衡表では先行スパンの雲の下限である114.90円付近が重要サポートといえ、この水準を終値ベースで下回るようだと流れが売りに傾く可能性もあり、注意したい。


ポンド


先週は日米の景気減速懸念・金融緩和長期化観測を背景にじり高の展開となり、対ドルは1.65台、対円も133円台へと上昇した。ドルと円が買いづらい一方、ギリシャの債務問題を背景にユーロを敬遠する動きもあり、ポンドは消去法的に買われる展開となりそうだ。ただし、英中銀の利上げ期待は一段と後退しており、11月まで金利を据え置くとの見方も浮上している。タカ派の筆頭格であるセンタンス金融政策委員が今月末で退任する上、前回会合まで利上げを支持していたデール英中銀理事は先週、「特に個人消費は弱く、強い英景気回復に自信を持っていない。利上げ・利下げ双方への見解変化はありえる」と述べており、来週水・木曜日に開催される金融政策委員会で利上げ支持を取り下げる可能性もあるだろう(表決の動向は6月22日に公表される議事録で明らかとなる)。積極的なポンド買い材料は見当たらないため、この水準からさらに積極的な買いが続くとは考えにくいとみる。慎重スタンスで臨みたい。


豪ドル


先週は「米ノンバンク大手GEキャピタルが豪州の住宅ローン資産を豪ペッパー・ホーム・ローンズに50億豪ドルで売却する」と報じられたほか、中国のHSBC製造業PMIが下振れするなど同国の景気減速懸念が浮上したことから、対ドルは1.0445付近、対円も85.50円付近まで下落。しかし、その後は金・原油相場が上昇したほか、豪第1四半期民間設備投資が予想を上回ったことも追い風となり、対ドルは1.0715付近、対円も86.90円付近まで持ち直した。日米の景気下振れ懸念や金融緩和長期化観測を背景にドルと円は買いづらく、高金利通貨の買い妙味が再び高まってきているだろう。また、ギリシャの債務不履行懸念やドルの準備通貨としての信認低下を背景に代替通貨の金が騰勢を強めており、金相場と相関性が高い豪ドルを買う動きも強まりそうだ。今週水曜日に発表される豪第1四半期GDPは前期比-0.3%と前期の同+0.7%から大幅な悪化が見込まれているものの、豪北東部クイーンズランド州の洪水などの影響であることがはっきりしているため、市場の反応は限定的とみる。


NZドル


先週はNZ準備銀行が発表した第2四半期のインフレ期待(2年後)が平均+3.0%と前期の同+2.6%を上回ったことをきっかけに買いが強まった中、「中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)が60億NZドル規模の投資をNZに行う」との報道や、イングリッシュNZ財務相が「NZは中国への輸出を4年以内に倍増させる」と発言したことも追い風となり、対ドルは0.8195付近、対円も66.50円付近まで上昇した。日米の金融緩和長期化観測を背景にドル売り・円売りが優勢となっている上、金・原油相場の上昇を受けて資源国通貨買いも活発化しており、今週もNZドルは堅調に推移する可能性が高いとみる。また、対ドルは週明け朝方に0.8215付近まで上昇し1985年3月の変動相場制移行後の最高値を僅かに更新。この水準をしっかりと上抜けできれば、買いに弾みがつく可能性があるだろう。


カナダドル


先週は中国や米国の景気減速懸念が高まる中、両国の景気に敏感なカナダドルを敬遠する動きが広がったため、ドル/カナダドルは0.9800前後で堅調な値動きとなり、対円は米景気減速懸念を背景としたドル/円の下落にもつられ、82.65円付近までじり安の展開となった。資源国通貨内では高金利の豪ドルやNZドルに関心が集まっており、カナダドルは人気が離散気味であろう。また、今週火曜日のカナダ中銀理事会では政策金利を1.00%に据え置くことが確実視されており、声明では引き続き利上げに慎重な姿勢が示されると予想する。積極的な買い材料も見当たらないため、当面は原油相場の動向に一喜一憂しながらカナダドルは下値を探る展開となる可能性が高いとみる。テクニカル的にもドル/カナダドルは昨年9月以来の弱気トレンドラインを上抜けしつつあるため、カナダドルは中期的な反落局面に入った可能性があるだろう。


南アランド


先週は欧州の信用不安や株安・商品安を背景にリスク回避の動きが先行し、対円は11.65円付近まで下落。しかし、週後半は米国の景気減速懸念や長期金利の低下を背景にドルが全面安となった中、南アランドが対ドルで上昇したため、対円も11.70円付近で底堅く推移した。日米の金融緩和長期化観測が強まっており、今週も高金利通貨が選好される展開か。また、NYダウが12300ドル台で下げ渋るなど、リスク選好ムードの低下に歯止めがかかっていることもサポート材料となるだろう。なお、今週火曜日に発表される南ア第1四半期GDPは前期比年率+3.6%と前回の同+3.8%から若干減速すると予想されているものの、すでに南ア準備銀行の利下げサイクルは一巡したとみられており、予想から大幅に乖離しない限り影響は小さいとみる。


スイスフラン


先週、ドル/スイスは0.8455付近まで史上最安値を更新し、対円は95.50円付近と2008年9月以来の高値まで上昇。日米の景気下振れ懸念を背景にドル安・円安が進行した上、ギリシャの債務問題を背景にユーロ/スイスが1.2100付近まで大幅下落し、ユーロ導入来安値を更新したことが対ドル、対円での追い風となるなど、スイスフランの強さが目立った一週間となった。日米の金融緩和長期化観測が強まる中、スイス国立銀行は来月開かれる理事会で利上げを決定する可能性を残しており、金利面からもスイスフランが優位な情勢にあろう。また、ジョーダン・スイス国立銀行副総裁は先週、「為替レートを注視している。デフレ・リスクが再び戻れば行動するだろう」と発言しているものの、現在、スイスのデフレ・リスクは後退している上、同中銀は昨年の介入失敗で260億スイスフランもの巨額損失を計上しているだけに、介入には及び腰との見方が多い状況にある。今週もスイスフランの独歩高が続く可能性が高いとみる。

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