夢の途中

長谷川裕彦の人生やりたい放題、書きっぱなしブログ

日本のIWC脱退について

 年を越す前にやはり書いておかなくては・・・,と思いPCに向かっております。日本のIWC脱退と商業捕鯨再開について。明星と明治の学生たちに毎年話していることなので。
 
 先に結論を述べておきます。IWC脱退には反対です。ニュースを聞いてガッカリしました。
 
 日本が商業捕鯨の再開を目指すこと自体は賛成です。捕鯨・鯨食は固有の文化であり,生物多様性の保全,種の保存に反しない限り,海洋資源の有効活用を目指すのは当たり前のことだと思います。捕鯨反対国の論理は,自然保護・環境保全の精神とは無縁の,単なる「動物愛護」精神に基づいている,と私は考えます(動物愛護の精神が悪いと行っている訳ではありません。あくまでも程度の問題です)。
 
 とはいえ,捕鯨反対国によって改定されてきたIWCのルールに従えば,商業捕鯨再開はもはや不可能です。なにしろコストがかかりすぎる。商業捕鯨を再開するのであれば,IWCを脱退するか,ノルウェーのように加盟したまま(ルール違反ですが)沿岸・沖合商業捕鯨を再開するかしかありません。
 
 私が望んでいた道は第3の道でした。これまで通り,IWCのルールを破らずに調査捕鯨を継続する。今は理解を得られなくても,10年後か,20年後か,30年後か・・・,南氷洋での捕鯨技術を維持し続けることが,人類全体の宝として感謝され,尊敬される日が来ると信じているからです。
 
 技術は使わなくなればあっという間に廃れます。米国が原発1基すら自前では建設できなくなっているのが良い例ではないでしょうか。捕鯨の場が南氷洋であることが重要なのです。もちろん沿岸・沖合商業捕鯨の復活を願っている方たちの気持ちも良く分かります。しかし,事は人類全体の問題に関わっています。ここしばらくは,イルカのような小型鯨類やツチクジラのようなIWC管轄外の鯨類の捕獲にとどめ,文化の継続に努める。政府はその文化の継続を全面的にバックアップする(国内での対応)。同時に,国際的なルールの中での捕鯨=調査捕鯨を継続する(国際的な対応)。
 
 捕鯨問題にしても,その他の様々な問題(例えば歴史認識問題や,自然保護問題等)にしても,判断の一番の基準は科学的・論理的に正しいかどうか,だと思います。そして,将来の人類にとって(地域の問題であれば,その地域に住む人々にとって)それがプラスになることなのかどうか,が大切なのだと思います。今回のIWC脱退は,そのような視点に立って議論を尽くした上での結論であるとは到底思えないのです。みなさんはどう考えるでしょうか?
 

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