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ラリーの手紙を読んだ頃のアンは 事件の真相よりもラリーを失ったことの衝撃 深い悲しみに打ちひしがれていたのだろう。初日にアンが全て謀略で結論を導いたのか・・・とも思ったが、アンは極々素朴な田舎娘なのだろう。愛する人を失い傷心 情けない父親のせいで故郷も追い出された。ことへの悲しみ。
そこへ憧れのクリスケラーからの愛のこもった手紙 コロっと心変わりも十分ありうる。人でなしのようだが極々素朴で本能に基づく純真な田舎娘の心情だろう。そして漸く故郷 それも憧れのケラー家からの招待 哀れな女心は父親の人権よりも自分の本能に忠実で 事件の真相は深く追求していない。
ジョージも最初は 純真に裁判結果を信じた。この辺りが勉強はできるが生活力のないところ。ただ父親を目の前にして渾身の訴えを聞き やっと真実がわかったのだ。今まで信じていただけに 余計に裏切られた気持ちは強い。それでもまだジョーとケイト 特にケイト憧れのおばさんを目の前にすると揺れた
しかし夫婦の会話の綻びから真実が暴かれはじめる。もちろんジョージは追い返され、信じようとしていたクリスにも限界が。説明できないジョーは自暴自棄になり全てを告白。大義名分の為しょうがないと開き直る。クリスも飛び出していく
しかしアンは・・・・出ていかない。ケイトに荷物をまとめられても。ケイトはラリーに固執しているが それは夫の無実とリンクさせている。狂気の混乱 ラリーさえ欠陥飛行機に乗っていなければ夫は無実だと。星の迷信にすがって。彼の死を意味するクリスと結婚したがるアンは邪魔者なのだ。
アンは アンでクリスに固執している。そして切り札となるラリーの遺書をケイトに見せる。私は最初これが狙いだったのかと思ったがそうではないと思った。クリスと結婚したかったのだ。そしてどうしてもそれを認めないケイトに見せてしまった。それがどういう結果になるなんて計算できる女ではなかった
傷心のクリスが帰ってきた 父親を許せないが糾弾は出来ず、1人で出て行く決意をして。彼は今はアンの事も考えられないのだろう。親たちはまだ取り繕うとしている。自首をすると嘘をついて息子をひきとめよとする。置いていかれそうになって後先考えずアンは 遺書をクリスに そしてジョーにみせる。
それが致命的になった。父子はひとしきりけんかをし、しかし父親は ついに警察に行く決意をした。それで全てが解決するはずだった。だがジョーはそれは死を意味した。ケイトは愛するものを守りたかっただけなのに次から次にと失っていく。そしてまだ最後の砦のクリスに縋る。消え入りそうな彼を守る。
ケイトの近視眼的なだからこそ深い愛情は母性の象徴だろう。良い意味でも悪い意味でも。ジョーの父性も又 自分の家族 自分の仕事に絶対的愛情を持ち例えパートナーでさえ裏切る まして赤の他人の命の重さなど考えが及ばない「みんな我が子」の思想などない。古い人間の典型
我々の親世代は多かれ少なかれそうだった。だからこそ家族としては凄く頼りにもなり、愛されている実感があるが 他人や他国人 異文化人への排他的態度に嫌気がさすことも多々ある。でも時代の価値観なのでしかたないのだろうと今なら思える。
クリスやラリーの正義感は 教養があり「みんな(誰かのかけがえのない)我が子」という人間の尊厳がわかっているというより(それもあるが)ともに戦場で修羅場をくぐった 命をけずった友 そして同類の戦場の仲間の命の尊さが身にしみてわかっているのだろう
今日の一番の収穫は アンが極々シンプルな女性だと納得できたこと。一回だけみた友人は 「考えすぎ 極単純にクリスがすきなだけじゃない」と言っていたが自分は4回もかかってしまった。(コムちゃんのせいじゃない 決して!!)でもすっきりした。すべて納得した。・・って全くの誤解釈かも・
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