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地震予知は、前兆現象を用いて、いつ(時間)、どこで(場所)、どのくらい(規模)の地震が発生するかを推定することを指します。
これを踏まえて、前兆現象に求められる要素を考えてみます。
 
 
まず、前兆現象には、ある水準以上の時間の分解能、場所の分解能、規模の分解能が必要です。
時間の分解能は、前兆現象によって導き出される地震発生時期の精度です。
二つの地震を別々の地震として認識できる最小の時間を指します。
場所の分解能は、前兆現象によって導き出される地震発生場所の精度です。
二つの地震を別々の地震として認識できる最小の距離を指します。
規模の分解能は、前兆現象によって導き出される地震の規模の精度です。
区別できる最小のマグニチュードの差を指します。
 
分解能以外でも、前兆現象が有していなければならない要素があると思います。
まず、地震より前に発生しなければなりません。これは、絶対条件です。
観測可能な現象である事も、絶対条件でしょう。
一方、地震発生後には前兆現象が収まるのが良いでしょう。
全ての地震で前兆現象が発生する必要はありませんが、前兆現象が発生したら必ず地震が発生するのが望ましいでしょう。
地震発生前には現象が出るが、地震発生時には現象が出ないことが望ましいです。
現象は、地震発生まで継続するのが望ましいです。
 
 
これらを踏まえて、前兆と思われている現象を検証してみましょう。
 
早川氏が用いる電離層擾乱ですが、マルチホップを考えると、場所の分解能はかなり低いと言わざるを得ません。
時間の分解能も、電離層擾乱自体からは得られず、経験的に時期を推定しているだけです。しかも、期間内に複数の地震が発生したら、全てを予知成功としていることから、時間の分解能があるとは言えません。
規模の分解能については、早川氏が規模を決める方法を明らかにしていないので、ここではコメントしませんが、規模が異なる複数の地震を一つの地震予知情報で予知できていたとすることがあるので、規模の分解能があるように思えません。
電離層擾乱は、地震時にも、太陽風でも、発生します。つまり、電離層擾乱が発生したからと言って、地震が発生するとは限らないのです。更には、地震発生時の電離層擾乱よりも前兆現象としての電離層擾乱の方が規模が遥かに小さいと思われるので、実際の地震による電離層擾乱の中から前兆現象を分離することが難しい上、規模の推定をすることもほぼ不可能でしょう。
 
串田氏も、電離層を利用しているので、似た問題があります。
場所の分解能と時間の分解能は、早川氏とほぼ同じです。
規模の分解能は、関係式があるわけではなく、勘で行っているにすぎません。規模の分解能も無いようです。
 
村井氏が用いる地表も隆起と沈降ですが、「観測可能な現象」の絶対条件を満たしていません。
仮に、誤差の問題が解決したとしても、数ヶ月もの期間を指定していることから、時間の分解能は非常に低いと言えます。
また、規模の分解能も無いようです。
 
では、プレスリップ(前兆滑り)はどうでしょうか。
場所の分解能は、震源域でプレスリップが起きるので、問題はないでしょう。
時間の分解能は、他の前兆現象と同様、現象自体に時間の情報はありません。その意味では、時間の分解能があるとは言えません。
規模の分解能も、規模を特定する情報がプレスリップの中にあるのか、かなり怪しいところです。
 
 
こうやって見てくると、私たちが地震の前兆現象だと思っていることも、少なくとも地震予知に利用できるレベルのものは、ほとんどないと言えると思います。
 
単純に「地震予知は難しい」、あるいは「地震予知するには経験が足りていない」といった事を言うのではなく、地震予知とは何か、地震予知に用いる前兆現象はどんな要件を満たすべきか、きちんと整理しておくべきです。
これができていないから、地震の前に起きた現象を何でも前兆だと思い込んでいるのではないでしょうか。そのために、「地震は様々な形態を持っているから予知が難しい」となるのですよ。
 
地震予知連絡会は、研究の方向性を検討できていないのではないでしょうか。
 

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地震の専門家によると、地震予知の難しさは、以下の三点のようです。
 
(1)地震は、地質の違いや発生深度等によって、様々な前兆の違いがある。
(2)地震は、地下で発生するため精密な観測が困難である。
(3)地震が起きる周期に比べ、人類の観測期間が短すぎる。
 
 
この内、(2)は、私も異存はありません。
 
一方、(1)と(3)は、地震研究が経験則から脱していないことを感じさせます。
(3)で問題にしているのは、同一地域で発生する地震の比較ができないことです。
では、(1)の問題はなんでしょうか。
大地震は、日本国内でも数年、または十数年に一度は発生します。ですから、大地震同士の比較は可能です。ですが、同じ規模の地震であっても、地震毎に、その特徴が異なっていたのでしょう。
 
こう考えると、(1)と(3)は一つの考えに集約されそうです。
 
場所毎に地震の特徴は異なり、同一地点では複数回の地震の科学的観測はできていないため、経験的な地震の前兆現象を見出すことは難しい。
 
早い話、経験則でしか、地震予知を研究していないことになります。
そして、(2)は、科学的観測網の中で複数回の地震を観測しても前兆現象を捉えられなかった際の言い訳に使われるのかもしれません。
 
 
 
私が考えている地震予知を難しくしている要素は、次の3点です。
 
(1)地下深い場所にある震源域を直接的に観測できない。
(2)地震は、前兆が始まってから本震までの時間が非常に短いと思われる。 
(3)長期間に渡って大量のエネルギーを消費する前兆が続くとは考えにくい。
 
 
 
(1)は、地震研究者と同じですので、割愛します。
 
 
(2)は、過去にも書いたように、一度クラックができると加速度的にクラックが広がるのと同じように、地震も、岩盤に亀裂が入れば、加速度的に亀裂が広がり、本震となると考えられます。
 
クラックの広がる速さは、クラックの長さの二乗に比例します。
例えば、1mmのクラックが2mmに拡がるのに1秒かかるとします。
この場合、クラックが拡がる平均速度は、1mm/sになります。
クラックが2mmから4mmに拡がる場合は、長さが2倍あるので速度は4倍の4mm/sになり、所要時間は2mm÷4mm/s=0.5秒になります。

岩盤の破壊も、似た性質を持つと思います。
仮に、岩盤内の亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとします。
この場合、一般的な地震の破壊速度である4km/sまで早まった時の亀裂の長さは、約25mとなります。
亀裂の長さ25mは、マグニチュード0.2の震源域の長さよりやや大きな値です。
亀裂が1μmから2μmに拡がるのに1日掛かるとの仮定は、悪くはないようです。

では、この仮定の基で地震の始まりを捉えるには、どのくらいの亀裂を見つける必要があるのでしょうか。

・亀裂の長さ:1m   地震発生の約0.2秒前
・亀裂の長さ:1cm  地震発生の約17秒前
・亀裂の長さ:1mm  地震発生の約3分前
・亀裂の長さ:1μm   地震発生の約2日
・亀裂の長さ:10nm 地震発生の約半年


地下数10キロの1mmの亀裂を捉えられたとしても、地震発生の僅か3分前にしか
ならない計算です。
早川氏は、「地震発生前のピキピキと割れる時に起きる電界で〜」と言っていますが、1週間前に発見するには、ピキピキと割れる長さは0.3μmくらいになってしまいます。
これで電離層の擾乱が発生するとは、到底考えられません。

村井氏は、熊本地震の前兆を2年前に捉えていたかのような発言もしていますが、
その時の亀裂の長さは2.5nmくらいしかなかったはずです。
 
 
(3)ですが、前兆現象を起こす際に消費されるエネルギーに視点を置いています。
エネルギーを使わずに現象が起きるはずがありません。それは、前兆現象でも同じはずです。
 
例えば、電離層擾乱を発生させるために消費されるエネルギーの量は、どれくらいでしょうか。私には計算できませんが、人類の技術力で電離層擾乱を発生させられないことから見て、莫大なエネルギーであることは感覚的にわかります。
もし、これが3週間も続くのなら、早川氏が予知の対象にしているM5クラスの地震のエネルギーを上回るかもしれませんね。
 
一方、地震は大きなエネルギーを放出しますが、継続時間は精々数百秒です。
ですので、エネルギーの総量は、意外に大きくありません。
仮に、前兆が3週間続くと仮定すると、継続時間は最大級の巨大地震との比較でも約1万倍も長いことになります。時間当たりのエネルギー消費が、前兆現象は地震の1万分の1だとしても、前兆現象が3週間続けば、最大級の巨大地震1回分のエネルギーを消費することになります。これが、M5クラスの地震なら、前兆現象が消費する時間当たりの消費エネルギーが100億分の1でも、地震1回分のエネルギーが前兆現象で使われてしまう計算です。
こう考えると、前兆現象そのものが存在するのか、考えさせられます。
 
 
 
ごちゃごちゃ書いてきましたが、私は前兆現象があると考える方が不自然な気がしてきています。
 
さあ、専門家の皆さん、特に地震予知連絡会の方々、いかがでしょうか。
反論をお待ちしています。

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最初に断わっておきますが、私は地震については全くの素人です。
ですので、事実誤認や勘違い等があるかもしれません。
それが分かった上で、敢えて専門家に挑もうと思います。
また、「新・風の谷の生活」の「地震予知研究の手引き」とも重なる部分もありますが、方向性に違いがあるので掲載する事にしました。


 
さて、本題に入りましょう。

地震予知は、なぜ難しいのでしょうか。
専門家の回答は、概ね、以下の三点のようです。
 
(1)地震は、地質の違いや発生深度等によって、様々な前兆の違いがある。
(2)地震は、地下で発生するため精密な観測が困難である。
(3)地震が起きる周期に比べ、人類の観測期間が短すぎる。
 
素直な方には、十分な説得力があります。
これに納得しないは、早川氏や村井氏のように「私は地震予知に成功した」と主張する方々を除くと、へそ曲がりの私くらいでしょうか。
何せ、私も地震予知は非常に難しいと考えている一人であり、地震の専門家と考えは似ているのですから、私のへそ曲がりぶりも筋金入りですね。
 
 
さて、それぞれの言い訳について、今回のところは簡単にみていきましょう。
まず、(1)です。
 
確かに、地震には種類があるかもしれません。
でも、私は「それでおしまいか」と思ってしまいます。
地震に色々な種類があるなら、その分類はどうなっているのでしょうか。分類の要素さえ見つけられず、ただただ地震予知に成功できない言い訳のように使われていることはないのでしょうか。
 
(2)ですが、これは納得できる理由です。
地下の現象が全て地上に表れてくれればよいのですが、そんなことはないでしょう。
地下を見ようとしても、ボーリングできる深さは10km程度ですから、地震の震源には届かない場合が多いでしょう。
問題は、地上に現れる現象とモデリングを進めて、シミュレーションできるようにしていけるかなのでしょう。
 
(3)ですが、相変わらず経験則に頼っている感じですね。
東日本大震災では、前回は1200年前の貞観地震ですから、観測機器なんかあるはずがありません。だから、前回との比較ができるわけがありません。
でも、前回の情報がないと地震予知はできないのでしょうか。
少なくとも、地震予知ができない理由にするには、説得力が無さすぎます。
 
 
詳細については、次回以降に書いていきますが、あまり科学的には感じられないとの印象を受けています。
正直なところ、素人地震予知研究家たちとの差を感じません。
唯一の違いは、地震予知をまぐれ当たりと「成功」と考えるか、「失敗」と考えるか、だけかもしれません。
 
 
冒頭にも書いていますが、私は地震について素人ですので、思い違いもあるかもしれません。
なので、御指摘のコメントを期待しています。
 

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早川氏や村井氏の地震予知を実しやかに放映している番組は、BPOの調査を受ける事はないのでしょうか?

科学的な根拠が薄弱で、他者による検証も受けていないのですから、STAP細胞と比較しても、それ以下です。
番組では、それを如何にも素晴らしい研究成果として持ち上げているのです。
おまけに、これらは有料情報ですので、STAP細胞とは違い、一般人が損害を被るわけですから、その切っ掛けを作った番組の責任は小さくありません。

BPOによって審査されるのが妥当だと、私は思うのですが…

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熊本地震は、M6.5の前震とM7.3の本震の2回で震度7を観測しました。

気象庁によると、前震では1580ガル、92カインだったそうです。
(阪神淡路大震災は、891ガル、112カイン)
メディアでは、1580ガルが阪神淡路大震災の891ガルの2倍に近いことから、
「阪神大震災の2倍の揺れ!」と伝えているようです。 
ただ、宮城内陸地震では4022ガルでしたので、
熊本地震は宮城内陸地震の3分の1だったことになってしまいます。
(いい加減、メディアもカインを使ってほしいのですが・・・)

地震被害は、ガルよりカインに比例するとされています。
ガルは、振幅か周期を重ねないとエネルギーの単位にならないのに対し、
カインは、二乗するだけでエネルギーの単位になるので、
建物が地震から受けるエネルギーをカインだけで表すことができます。
ガルの場合、ガルの値が大きくても振幅が小さければエネルギーは大きくならず、
建物の被害も小さくて済むことがあります。
ガルだけで、揺れの強さを表現することはできないのです。

なので、建築家の間では、ガルではなく、
100カインに耐えられる設計
を目安としているそうです。



熊本地震ですが、私が知り得た範囲の数値を列記します。
イメージ 1

熊本地震の本震は、
長周期振動の数値として「211カイン」という数字は見つけましたが、
真偽のほどは分かりません。
宮城県内陸地震の「100カイン」も、真偽のほどはわかりません。


さて、川内原発は、620ガルを想定しているそうです。
メディアは、「ガル」しか理解できないらしく、
早速、熊本地震の1580ガルを引き合いに出して反原発の記事を出しています。
そんなメディアは放置し、
問題は、211カインです。

私は、原発再稼働派です。
ですが、危険な状態での稼働には賛成しかねます。
なので、
素人レベルで反原発を叫ぶメディアは、真実が伝わらなくしてしまうので
私には邪魔な存在なのです。

川内原発は、実際のところ、主要構造物は何カインまで耐えられるのか?
共振周波数は、どのくらいなのか?
設備関係の共振周波数は、主要構造物と違うのか?
愚かなメディアが居ると、正しい情報が入らなくなり、
同時に、情報を消化しようとしないメディアに対応するために、
第二の安全神話を作ることになってしまいます。

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ある有識者のブログで、私のコメントに対して、以下のような御返事を頂きました。

『私個人は村井氏が何を言おうと自由だと思っています。
ただ一般市民がそれに騙されてしまうのは許せません。
村井氏が許せないというよりも、科学的素養が根付かない市民に少しでも
「科学とニセ科学は違うんですよ」ということが中々伝わらない自分に対しです。
科学の面白さや正しさを伝え続けたいと思っています』


一般市民がニセ科学に騙されてしまう要因の一つに、私はメディアの存在があると考えています。
メディアが流すのは、ニセ地震予知ばかりと言って良いでしょう。
メディアは、なぜ、ニセ地震予知ばかりが流すのでしょうか。

最大の問題は、メディアの意思決定の仕組みにあると思われます。
つまり、記事や番組の内容を先に決め、それに合致する情報を集めてしまうのです。
これは、意思決定の要素が、営利最優先となっているためと考えられます。

ここで、もう一つの問題が見えてきます。
それは、集めた情報の正誤の判断能力がないことです。
引退した記者が運営するブログには、早川氏の地震予知が高く評価されると共に、既存の地震研究者を厳しく非難しています。
早川氏の地震予知は地震を予知できていないことは、当ブログの「地震予知モドキ」で証明済みですし、ある程度の見識があれば、信用できるレベルにないことは分かります。
にも関わらず、このような記事を書いていることから、記者の見識の低さが垣間見えるのです。

更に、発信した情報に対する責任感の欠如があります。
いずれ、ニセ地震予知はニセ科学であることが知られるようになるでしょう。
その時、メディアはニセ地震予知を徹底的に叩くでしょう。
自分たちがニセ地震予知を流しておきながら、その反省の弁もなく、手の平を返すことでしょう。
それは、STAP細胞の報道を見れば分かります。
(因みに、STAP現象自体は存在し、他国で論文も出ています)


ですが、メディアの方も一般人です。
彼らに科学的な素養があれば、前述の三つの問題の一つは解決します。
一般人に科学的な素養を身につけさせる方法を考えるのも、大切な事だと思います。
ただ、記事や番組で扱った内容に対する無責任さは、厄介ですね。
気象業務法に基づき、勧誘を行ったメディアに対しては、応分の処分が下されるべきかと思います。

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東日本大震災よりもずっと前。
緊急地震速報が一般放送でも流されるようになって間も無くの頃だったと思います。
(緊急地震速報の開始は2007年10月1日)
民放の朝の番組を見ていた時のことです。
 
♪ソ ド ミ ラ# レ#♪   ♪ソ# ド# ファ シ ミ♪
 
緊急地震速報のチャイムが鳴ったのです。
布団の中から見ていた私は、飛び起きました。
「どこで地震?」
揺れに備えて身構えつつ、次の情報に耳を傾けました。
ところが、メインキャスターの第一声は・・・
 
「何これ 何の音?」
 
自分の番組の途中で妙な音が鳴り出し、憤っている様子。
脇を固めるはずのアナウンサー達も、オタオタするだけ。
貴重な時間が失われていきました。
 
数十秒後。
緊急地震速報の仕組みから、本震まで精々20秒くらいしか余裕がないはずと思っていた私は、どうやら誤報らしいと気付き、緊張を解いて座り直しました。
その頃になって、アナウンサーが
「地震速報です。身の安全を確保してください」
と呼び掛け始めたのです。
 
緊急地震速報は、これ以前に紹介の番組がいくつもありました。
だから、私が知っていたのです。
それを、報道のプロが知らないとは!
「これ何の音?」とは、報道番組のメインキャスターにあるまじき言葉です。
 
この時に、何ら反省をしなかったから、
「奈良県でマグニチュード7.8の地震」と2013年8月8日に緊急地震速報の誤報があった際に、どこの局も危険を呼びかけもせずに、平気で通常放送を続けたのです。
しかも、一部のマスコミは、緊急地震速報のあり方に問題があるとしたのです。
他のマスコミも、総じて誤報を非難しました。
 
最大の問題は、このマスコミの態度でしょう。
 
マスコミは、政府機関や大企業の失策を攻撃します。
この時も、気象庁を攻撃しましたが、
誤報より通常放送を流し続けた事の方が問題だと気付いていないのです。
 
中国のツィッターでは、
「気象庁が直ぐに謝罪したのは素晴らしい」
「緊急地震速報は凄いシステムだ」
「日本には見習うべき事が多い」
等のコメントが多く見られました。
 
マナーの悪さで酷評される中国人ですが、
反日感情を越えて、緊急地震速報や日本を評価するコメントを書いていたのです。
日本のマスコミのレベルは、これと比較する事さえ憚られます。
 
2013年8月8日の時は、本当に誤報で良かったと思います。
実際に地震が発生していたら、
危機感のない地震の伝え方では被害を減らすことはできなかったことでしょう。
 
こんないい加減なマスコミが報道するのですから、
有料地震予知についても、中身の吟味をするはずもなく、
売り上げだけを見て判断するのです。

マスコミの報道によって視聴者や購読者が損をするかは、
まったく気にしていないようです。

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マスコミ批判ネタではありませんが、昨日に引き続き鳥取県中部地震を話題にします。
一昨日の熊本地震の余震の動きに関する記事と類似の検証を鳥取県中部地震の余震が拡がる方向についても行っています。
今回は、それを紹介します。


2016年10月21日発生した鳥取県中部地震は、活発な余震活動が続いています。
そこで、熊本地震と同じように、時間経過と共に余震の分布がどのように動いているか
調べてみました。
本震を中央に北西・北東・南東・南西に4分割して、それぞれの領域の余震の分布が
時間と共にどの方向に動いているかを、Google地図に書いてみました。

イメージ 1

地図の矢印の向きは、震源の移動方向を示しています。
矢印の長さは、震源の移動速度を示しています。
矢印の太さは、余震の数を示しています。
四隅の矢印は、四分割の地域毎の解析結果です。
中央の矢印は、全体の解析結果です。


概ね、本震の西側は西方向に、東側は東方向に、余震は拡がる傾向にあります。
拡がる方向の軸は、本震が含まれる断層の向きとは直行しているように感じます。
鳥取県中部地震の震源付近の地下構造の複雑さを思わせます。

全体としては僅かに東北東に動いているように見えますが、複雑な断層構造による
余震を合成した場合の話であって、全体の傾向とは言えないと思われます。


鳥取県中部地震について」を見て戴ければ分かるように、鳥取県中部地震は本震を
引き起こした断層の他に複数の断層があるようです。
それ故、このような余震の活動になっているのでしょうか。


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マスコミ批判ネタではありませんが、今回と次回は、2016年の鳥取県中部地震の
解析結果を紹介します。


鳥取県中部地震は、2015年10月から地震活動が活発化していました。
そこで、2015年10月から2016年10月21日の本震発生前までの地震活動の状況を絵にしてみました。

イメージ 1

赤い矢印の先端が、本震が発生する場所です。
全体を見ると、東北東から西南西に向かって、帯状に地震が発生しています。
本震が発生したのは、その帯よりも南側に外れているように見えます。
京都大学の西村氏によると、電子基準点の観測で5mm/年の速さで東に動いている
ことが分かったそうです。
その南側では動いておらず、上図のごとく地震が発生するのは頷けるところです。

では、本震が発生した後は、どうなったのでしょうか。

イメージ 2

上図を見れば明確ですが、本震が発生したのは北北西から南南東に伸びる未知の断層
だったのです。
それだけでなく、元々の地震活動帯の延長線上にも、新たな地震が発生しています。
地震発生のメカニズムは、かなり複雑なようです。

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これまで、早川氏や村井氏の地震予知を非難してきましたが、彼らの地震予知会社に登録する一般人が少なくない理由の一つとして、メディア側の責任も見過ごせません。
そこで、これからは、メディア側の問題を指摘していこうと考えています。

まずは、熊本地震を題材にしてみましょう。



「熊本地震と南海トラフ地震の関係」について、余震の震源の移動から見てみたいと思います。

2016年4月16日1時25分の本震の震央を中心に緯度・経度を±0.5度の範囲を北東・北西・南東・南西に4分割し、それぞれの範囲内で本震以降に発生した余震の震源が、時間と共にどのように変化してきたのかを調べてみました。

イメージ 1

地図の矢印の向きは、震源の移動方向を示しています。
矢印の長さは、震源の移動速度を示しています。
矢印の太さは、余震の数を示しています。
黄色の矢印は、四分割の地域毎の解析結果です。
橙色の矢印は、全体の解析結果です。

一目でわかるように、余震は南西方向に移動しています。
南海トラフとは反対方向と言っても差し支えないでしょう。
もちろん、南海トラフ地震が起きない保証はありません。
ですが、このデータを否定し、かつ南海トラフ地震に繋がるとするデータは、見たことがありません。

昨年10月、「阿蘇噴火から関東大地震へ!?」などと言う記事が、週刊朝日から出されています。
熊本地震は中央構造線上で発生しました。阿蘇山も、中央構造線上にあります。
関東と熊本地震を繋ぐとすれば、この中央構造線しかないのですが、実は、長野県以東の位置が確定されていません。
その程度の知見で、阿蘇噴火が関東地方まで影響すると言い切る神経が、私には信じられません。

根拠が全くなく、データ的には東ではなく西に拡がる可能性の方が高い状況で、人々の不安を煽って部数を延ばそうとする行為は、許されないのではないでしょうか。

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