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書庫地震予知(早川正士氏)

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かなり古いのですが、早川氏のインタビューを知ったので、読んでみました。
その中で、気になる部分を見つけたので、抜粋してみました。
 
抜粋は、インタビュアーの「東北地方太平洋沖地震では異常はみえたのですか?」との問いに答えた中の一部です。
 
「(略)〜アメリカのワシントン州にある送信局電波を調布で受信したデータに、3月5〜6日にかけて異常が現われたのです。その異常信号が消えてから、東北沖の地震に注目していたところ、3月9日に宮城県沖でM7クラスの地震が発生しました。統計的には電波異常が発生してから約1週間後に地震が発生するため、3月9日に宮城県沖で発生した地震の前兆にしては期間が短かすぎます。何か変だなとは思っていたのですが、その後にあのようなM9クラスの本震が待っていたことを、はっきりと予想することはできませんでした。〜(略)」
 
 
問題は、2点あります。
一つは、3月9日に発生したM7.3は予知できなかったと言うことです。
もう一つは、異常が現れて4日以上経過した日から1週間程度に地震が発生するということです。
 
 
まず、3月9日に発生したM7.3は予知できなかった点です。
3月5〜6日に異常が発生したが、3月9日の前兆ではなかった旨が語られています。また、3月9日の前兆現象に触れた部分はなく、添付されているグラフでも該当する前兆はありません。
と言うことは、3月9日のM7.3の地震は予知できなかったことになります。
 
因みに、M7.3を超える地震は、東日本大震災から今日までに5回しか発生していません。しかも、3回は震災当日の余震ですので、実質は、2013年5月24日にオホーツク海の深さ598kmで発生したM8.3の地震と、今年5月30日に小笠原の深さ682kmで発生したM8.1の地震だけです。
早川氏が予知できる可能性がある地震は2回しか発生していないのに、2012年以降だけでも約400件の地震予知情報を出しているのです。しかも、その大半は、予知できるはずのないM5クラスの地震に対して出されています。
 
 早川さん。
 M5クラスの地震を予知できるのですか?
 M5クラスを予知できるなら、なぜM7.3クラスを予知できなかったのですか?
 
 
次は、予知対象期間の話です。
3月5〜6日に現れた前兆は、9日の地震の前兆ではなかった旨が語られています。
同時に、11日の地震の前兆ではあったとも言っています。
更に、前兆が治まって1週間程度で地震が発生するとも言っています。
と言うことは、3月12〜13日に地震が発生する可能性が高いが、3月9日には発生しないことを示していることになります。これを最大限に拡大すると、3月10日以降に地震が発生することになります。つまり、12日より2日前から地震の発生期間に入るということです。
後ろも同様に2日後までを対象とするのが合理的ですので、予知対象期間は3月10日から15日までとなります。
これは、早川氏が地震予知で出す期間とほぼ一致しますが、自己検証で用いる期間の誤差、前3日、後10日とは相いれません。
そこで、早川氏が出した2012年の地震予知情報を基に、期間の評価について誤差を認めない形で予知成功率を出し直してみました。その結果、成功率は40.3%しかありませんでした。
 
 早川さん。
 本当に、3月9日の地震と3月11日の震災を区別できたと言うのですか?
 区別できるのなら、予知成功率40.3%で地震予知成功と言うのですか?
 
 
おまけ!
 
早川氏が言うように「統計的には電波異常が発生してから約1週間後に地震が発生する」のなら、電波異常が発生してから1週間後(予知開始日から4日目付近)を頂点とする正規分布になるはずです。
と言うわけで、2012年の早川氏の地震予知成功例を基に、予知開始日から何日目に地震が発生しているかを調べてみました。
それが、次のグラフです。
 
イメージ 1
 
「正規分布って何でしたっけ?」と言いたくなる結果です。
ほぼ、これといった傾向の無いグラフです。
まぐれ当たりだから、こんな特徴のないグラフになるのです。
どんなに贔屓目に見ても、「統計的に、前兆から1週間後に地震が発生」しているようには見えません。
 
 早川さん。
 あなたは統計を知っているのですか?
 それとも、意図的に嘘をついているのですか?
 
 

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前回では、地下から届いているとは考えにくいと結論付けていますが、早川氏が「小笠原諸島のM8.1の地震を観測できていなかった」と言うなら、あるいは「震源が浅い地震しか地震予知できない」と言うなら、この結論は根拠を失います。
大深度の地震を観測できた」とするから、浅い地震との間に矛盾を生じるのです。
 
そこで、万が一にも早川氏が浅い地震だけが予知可能だと言い始めた場合を想定し、次なる検証を行います。
そのために、前提条件を「震源域で発生した電波が電離層に届き、擾乱を発生させている」とします。
 
 
まず、電離層の基礎知識。と言っても、私にとっても専門外なので、簡単に!
電離層は、大気上層部で大気が太陽光などで電離した層のことです。
最上層は、F層です。
通常は、短波を反射しますが、超短波以上の周波数の電波は通過します。
次は、E層です。
通常は、中波以下の電波は反射しますが、短波以上の周波数の電波は通過します。
E層には、夏場の昼間に突発的に発生するスポラディックE層があります。
スポラディックE層(通称:Eスポ)は、超短波を反射します。
最後は、D層です。
昼間にだけ現れ、中波を吸収しますが、長波を反射します。
 
以上から分かるように、電離層は、太陽の影響を強く受けます。
ですので、太陽フレアなどで電離層擾乱は発生します。
また、地震発生時にも電離層擾乱は発生するようです。(えっ? 
 
 
本題です。
まず、前提条件です。
地震の前に震源域で電波が発生し、電波は上空の電離層まで到達して擾乱を引き起こすとします。
 
さて、早川氏が電離層の観測に使用している周波数は20kHz周辺ですので、超長波帯にあたります。
超長波は、回析波も遠くまで届きますが、電離層Dでも反射します。
ただ、昼間はD層で反射するため、それより上層にある電離層は観測できません。
逆に、夜間はD層が消えるので、E層しか観測できません。
なので、超長波での電離層の観測は、24時間連続ではできないことになります。
一方、前震は数秒か数十秒しか継続しません。
となれば、前震で放射された電波が電離層擾乱を引き起こしても、それを観測できるチャンスは半分しかないことになります。
 
 
【仮定①】
電離層は、一度、震源域から放射された電波が入射すると、少なくとも半日は擾乱が継続する。また、その位置は大きくは変わらないと仮定します。
(本当は、電離層擾乱は精々数時間しか続かないそうです) 
 
でも、前震から電磁波が出るのなら、本震からも電磁波が出るはずです。
と言うより、本震からの電磁波による電離層擾乱は、観測された例があるそうです。(同定されたか、私個人は疑問に感じますが・・・)
となると、日頃に頻繁に発生している浅い地震による電磁波が電離層擾乱を引き起こさないはずがありません。
 
イメージ 1
 
上の地図は、5月16日から6月4日までの深さ20km以下の地震の分布を示したものです。
本来は、早川氏が地震予知に用いた電離層観測期間の地震を調べるべきですが、そこまでの情報はないので、5月16日から6月4日で代用しています。
この期間に発生した深さ20km以下の地震は58件です。一日平均では、3件弱です。これだけの数の地震が発生し、半日以上も電離層擾乱を持続するのです。電離層は、そこらじゅうで常に擾乱していることになります。
 
となると、単純に電離層擾乱が半日以上継続とする仮定では、厳しいですね。 
 
 
【仮定②】
弱い地震から出る電磁波は弱いので、電離層の擾乱は起きない。前兆で出る電磁波は強いので、電離層の擾乱が発生する。 
 
早川氏が書いている内容から類推できるのは、前兆として電磁波を発生するのは前震からのように思えます。
前震は、地震計でも観測できるし、大概は弱い地震です。その中で、前兆の時だけ強い電磁波を放射するのは不自然です。
また、仮に強い電磁波を放射するのなら、送電線がアンテナの役割を果たして地下からの電磁波を受け止める可能性があります。送電線には、送電状態を監視する複数のセンサーが設置されているので、強い電磁波が送電線に入り込めば、送電を止めるなどの保護機能が働く可能性があります。
送電線は、縦横無尽に張り巡らされているので、地下で電磁波が放射されれば、どこかで送電線の異常が検出されるはずです。早川氏は三日に一度の割合で地震予知情報を出しているので、電離層擾乱は三日に一度は発生していることになります。ならば、日本のどこかで三日に一度は送電線の異常が発生していることになります。
これほど高頻度で送電線の異常が発生していることになりますが、そのような話を聞いたことがありません。
 
弱い地震から出る電磁波より前兆で出る電磁波が強いという仮定は間違っているようです。というより、前兆として強い電磁波が出ているとは考えにくいですね。
 
 
【仮定③】
前兆で出る電磁波は弱いが、広い範囲から出るので、電離層擾乱を引き起こせる。
 
確かに、広い範囲に分散して放射されるなら、送電線に影響を与えないかもしれません。
でも、送電線も電波を出しています。波長は、主にULF帯に属しますが、早川氏はULFでの観測も重要としているように、無視できません。また、すべての送電線網は同期しているので、送電線網全体が巨大なアンテナとして電波を出していると考えることも可能です。
となると、送電線網が密になっている大都市圏の上空では、常に電離層擾乱が発生していそうなものです。
 
仮定した広範囲云々で電離層擾乱を説明することは・・・
前兆で出る電磁波が電離層擾乱を引き起こすとの考え自体に無理があるように思えます。
 
 
ここまでを総合すると、次のようなことが言えると思います。
 
A.地震が原因で電離層擾乱が発生する可能性は否定できない。
B.電離層擾乱を起こす力は、かなり大きなものだと推定される。
C.前震(大きな前震を除く)等の小規模な地震では、電離層擾乱は起きにくい。
 
 
早川氏の地震予知は、高頻度で情報を流しています。これは、同頻度で電離層擾乱が起きていることになります。本当に、そんな高頻度で電離層擾乱が発生するのでしょうか。
他にも発生要因がある中で、特に電離層を作り出す力を持つ太陽を差し置いて、地震発生前の小さな変化が電離層擾乱を引き起こせるのか、私は非常に懐疑的です。
 
浅い場所の大地震で電離層擾乱を引き起こすというのは、私も信じられます。
ですが、それよりも3桁も4桁も小さなエネルギーの前兆現象で電離層擾乱を引き起こせるとは、私には想像できません。
もし、地下から本当に電磁波が出ているのなら、私なら地電流を計測する研究をします。
 
早川氏は、電離層が専門だそうです。それゆえ、電離層から離れた視点を持ちえなかったのではないかと、私は思います。
 

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早川氏の地震予知が正しいと仮定して、検証していきたいと思います。
 
 
早川氏はどんな方法で地震予知を行っているか、本人の言葉を見てみましょう。
「パッキと割れる直前に小さな割れ目がピキピキと出来てきた時に電気が発生し、色々な周波数の電波が放出されます。これが電磁気における地震の前兆現象です。この電波を捉え地震予測をするのです」
つまり、本震(地震の本体)の前に起きる前震(前兆地震)を監視しようとの考え方のようです。
前震は、本震の数時間から数日前に発生していたことが確認されています。これを観測する考え方は古くからあり、東海地震の予知でも重視されているようです。
 
ただ、早川氏自身は、「前震では予知できていないが、自分たちは電磁波で観測し、予知できるようになった」としているようです。
ですが、よく読むと、「電気が発生し」と「破壊を監視」の前の文章は全く同じなので、違いは前震の揺れを監視するか、前震で発生した電気の影響を監視するかだけです。
 
 
さて、早川氏の地震予知を流れを追って確認しましょう。
1.本震の前に小さな割れ目ができる。
2.割れ目ができる際に電磁波が出る。
3.電磁波は地上に達し、上空の電離層の擾乱を引き起こす。
4.電離層擾乱を20kHz前後の電波を用いて監視する。
 
ついでに、早川氏の地震予知でできないことを確認します。
 
・早川氏の地震予知では、深さは予測できません。
  早川氏の地震予知情報では、深さ毎の最大震度を提供しています。
  これは、地震が発生する深さが分からないため、
  最大震度を深さ毎に分ける必要があるのです。
 
もう一つ、確認しておきましょう。
 
・早川氏が観測しているのは電離層Dと思われます。
  早川氏は、「電離層」としか言っていないようですが、
  電離層の観測に使っている電波が20kHz前後ですので、
  電離層Dを対象にしていると思われます。
  20kHz前後の電波は昼間は電離層Dを通過できないので、
  昼間には、それより上空にある電離層F等は観測できません。
 
 
今日は、地下の電波が地上に届くかです。
もちろん、早川氏の地震予知が正しいとの仮定で進めるので、地下の電波は地上に届いているとの前提で進めます。
ちなみに、波長が長い長波(LF)や超長波(VLF)は、透過力の強い電波(電磁波の一種)です。波長が長ければ長いほど、透過力は高まります。平和利用では、海底の探査にも使われているそうです。
 
さて、早川氏自身、5月30日に小笠原諸島西方沖の地下682kmで発生したM8.1の地震を捉えていたとしています。
つまり、震源付近で発生した電磁波は、少なくとも682km以上の透過力を持っていたことになります。
 
【仮定①】
ここで、震源域から放射される電磁波の透過力は、全ての地震で682km以上の透過力があると仮定します。
でも、682kmもの透過力があると、36kmより浅い地震では水平方向に放射された電磁波でも地表に到達できてしまいます。
 
イメージ 1
 
絵で見てもわかるように、非常に広い範囲に震源域からの電磁波が届きます。
例えば、地下36kmに震源がある場合、電磁波が届く範囲は2000km以上にもなります。
 
ちょっと変ですよね。
早川氏の地震予知で対象とする地域は、これよりも狭い場合がほとんどです。
(稀に、この広さになる事がありますが・・・)
また、震源域からの電磁波の強さが全ての地震で同じなら、地震の強さを予測することが難しくなります。
以上から、震源域からの電磁波の強さが全ての地震で同じだとする仮定①は、間違っていることが分かります。
 
 
【仮定②】
本震のエネルギーに比例した透過力の電磁波が放射されると仮定します。
5月30日に茨城県南部の地下53kmで発生したM4.8の地震も、早川氏は前兆の電磁波による電離層擾乱を検出できました。
つまり、地下53kmで発生した電磁波が地上に届いたことになります。
では、M9.0だった東日本大震災の電磁波の透過力は、どれくらいになるのでしょうか。
M9.0は、M4.8の約200万倍です。電磁波は、距離の二乗に反比例して弱まりますが、M9.0では75000kmも透過できることになります。
M8.1でも、透過力は16000kmにもなります。
地球の直径は12800kmくらいですから、地球の裏側まで電磁波が貫通することを意味します。これでは、5月30日の小笠原諸島西方沖の地震は、地球上の全ての電離層で擾乱が発生していたことになり、震源域の場所を推定することはほぼ不可能になります。
 
仮定②も、正しくなさそうです。
 
 
【仮定③】
震源から放射される電磁波は、本震の大きさに関係なく、700km程度の透過力があり、地球の中心とは反対方向のみに放射されると仮定します。
電磁波は、放射面の広さと放射される電波の波長によって、放射方向の指向性が決まる性質があります。放射範囲(分解能)のラジアン角(1ラジアン角≒57度)は、一般に0.61×波長÷口径で求められるそうです。
700kmの透過力となれば、波長は700km以上となるはずです。これに対し、放射面となる震源域は、小笠原諸島西方沖の地震では40km四方でした。
となると、放射範囲は10ラジアン以上となり、全方向に放射していることを意味します。
また、震源域の面が向いている方向は様々ですので、仮に指向性があるとしても、都合良く地表方向に電磁波を飛ばすと考えるのは、少々都合が良すぎるように思います。
 
仮定③の「地球の中心とは反対方向のみに放射される」との仮定は、成立しそうにありません。
 
 
【仮定④】
震源の深さに応じて、放射する電磁波の透過力が変わり、ちょうど地表まで届くと仮定します。
かなり都合の良い仮定ですが、これもチェックしましょう。
 
まず、震源の深さに応じて放射する電磁波の波長が長くなると仮定します。
電磁波が持つエネルギーは波長に反比例します。地下深くなるほど高温高圧になるのに、そこから発せられる電磁波のエネルギーが小さくなるのは、どうにも説明のしようがありません。
また、電離層に届く電磁波の波長が変わると、電離層擾乱の起こり方も変化するはずです。この問題は、後で説明します。
 
次に、震源の深さに応じて放射する電磁波の強度が大きくなると仮定します。
ちょうど地表に届くと仮定するにしても、ピッタリなら、地下の状態によって届いたり届かなかったりしてしまいます。なので、ピッタリではなく、震源の深さより5%だけ遠くまで透過する力があるとします。
この場合、深さ10kmの地震では、震央を中心に半径1.5kmの範囲で電磁波が地上に届きます。これに対し、震源の深さが682kmでは半径100kmの範囲で電磁波が届きます。
電磁波が届く範囲にこれほど大きな差があれば、電離層擾乱の範囲も100km単位で差が出るので、震源の深さをある程度推定できるはずです。
これは、早川氏の予知情報において、震源の深さ毎に最大震度を示していることと矛盾します。
前述の「電磁波の波長が長くなる」の仮定でも、電離層に届く波長が違うわけですから、震源の深さの推定が可能になります。
 
ところで、「5%が1%なら、地上に届く範囲の差が小さくなるから、震源の深さを推定することが難しくなるのでは?」と思われるかもしれませんが、震源の深さ10kmの5%とは500mでしかないので、高尾山ほどの山が真上にあれば電離層擾乱が起きないくらいに小さな数値であることを理解すべきでしょう。
つまり、この仮定において5%未満を想定する必要なないと言うことです。
 
元々、ご都合主義的な仮定④ですが、論理的に見ても放棄した方が良いでしょう。
 
 
色々と仮定してきましたが、震源域から放射された電波が電離層に届いているか考えるのは、ちょっと厳しいかもしれませんね。
 

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2015年に私が行った「地震予知モドキ」と、早川氏が主宰する「地震解析ラボ」の地震予知情報との比較検証の第七回です。
 
今回は、総合検証をします。
 
 
ここまで、6回にわたり、「地震予知モドキ」と「地震解析ラボ」の比較検証を行ってきました。内容的には、自己検証と言うより、「地震予知モドキ」をベンチマークとし、「地震解析ラボ」が地震を予知できているかを検証してきました。
今回は、この6回をまとめてみました。
 
イメージ 1
 
「地震解析ラボ」と「地震予知モドキ」を比較すると、上表のようになりました。
 
第一回では、「地震予知モドキ」の方が予知成功率が高く、やや優れていると言えるでしょう。
ただ、「地震解析ラボ」も70%近い数字なので、悪い数字ではありません。
 
第二回では、「地震予知モドキ」の方が地域差が小さく、明らかに「地震解析ラボ」より優れています。
「地震解析ラボ」は、地震予知をできているとは到底言えない結果でした。
 
第三回では、「地震解析ラボ」の方が僅かに良い数値となっています。
ただ、「地震解析ラボ」も「地震予知モドキ」も、地震予知ができているとは言えない結果でした。(「地震予知モドキ」は元々地震予知を行っていない!)
 
第四回では、「地震予知モドキ」の方がやや優れた数値となっています。
ただ、「地震解析ラボ」も「地震予知モドキ」も、地震予知ができているとは言えない結果でした。
 
第五回では、「地震予知モドキ」の方が、◎時と、○や△時との差が大きく優れた数値となっています。
「地震解析ラボ」は、地震予知ができていないと考えると説明しやすい数値となっていました。
 
第六回では、「地震予知モドキ」の方が明らかに優れた値でした。
ですが、「地震予知モドキ」の数値でも、地震を予知できているとは言い難いレベルに留まっています。(当然です。元々、地震予知はしていないのだから・・・)
 
 
こうやって見てみると、「地震予知モドキ」の方が優れた値となっている場合が多く、「地震解析ラボ」を評価する事は難しい結果となりました。
この要因を「地震予知モドキ」の『予知地域の面積が広かった?』と考える事もできます。
確かに、第一回の成功率や、第六回の予知率の数値が良かったことを説明はできますが、第二回、第四回、第五回の結果を説明する事はできません。
それ以前に、「地震予知モドキ」より良い数値を出していたかどうかは、問題ではないのです。
多くの項目において、地震予知ができていれば出るであろう数値が、「地震解析ラボ」では一度も出ていないのです。地震予知ができていると肯定する要素が、何一つ見つからなかったのです。
むしろ、地震予知していない「地震予知モドキ」の方が、地震予知できているかもしれないと思えるデータが出ているのです。
 
ここまでデータが揃ったので、まさか私を『営業妨害』だと言わないでしょう。
ただ、全てのデータが地震予知できていないことを示している以上、有料で情報を提供するのは如何なものかと思います。
 
 
一方で、「地震解析ラボ」は、並みいる有料地震予知サイトの中で最も優れている部分が多々あります。
まず、予知情報が位置・時期・規模の全てで明確です。更に、この三要素の全ての自己検証基準を持っています。そして、自ら検証を行っています。
これほど優れた地震予知サイトは、私の知る範囲ではありません。
多くのサイトは、過去の地震を『予知していた』と喧伝しますが、発信する情報は曖昧で、自己検証の基準さえありません。
最も酷い例になると、情報元の国土地理院の規約に違反し、かつ利用方法の注意事項さえも無視する悪質なものもあります。
このようなサイトは、詐欺罪で取り締まるべきなのではないでしょうか。
 
できることなら、各運営元で有料の地震情報の提供をやめる等の措置が行われるべきですが、場合によっては警察権力の介入があっても仕方ないのではと、私は思っています。
 
 

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2015年に私が行った「地震予知モドキ」と、早川氏が主宰する「地震解析ラボ」の地震予知情報との比較検証の第六回です。
 
地震予知には、場所・時期・規模の三要素を指定し、その通りの地震が発生するかをみる成功率のチェックの他に、実際に発生した地震の何パーセントを予知できていたかをチェックする予知率があります。
今回は、予知率について、検証してみます。


対象とするのは、2015年7月1日から同年10月26日の間に発生したM5.0以上の28回の地震です。

「地震解析ラボ」では、同期間に33件、延べ661日の地震予知を行っています。
「地震予知モドキ」は、同期間に20件、延べ404日の地震予知を行っています。
 
では、M5.0以上の地震をどれくらい予知できたか、下表を見てください。
 
イメージ 1
 
 
予知期間内に発生したM5.0以上の地震の数は、「地震解析ラボ」では28回中の13回、「地震予知モドキ」では28件に中の14回でした。
予知率は、「地震解析ラボ」は46.4%、「地震予知モドキ」は50%でした。
また、予知期間1日当たりのM5.0以上の地震の発生頻度は、「地震解析ラボ」は0.0197回/日、「地震予知モドキ」は0.0347回/日でした。

なんと、「地震解析ラボ」は、マグレを狙った「地震予知モドキ」の半分程度しか予知できていません。約7割と豪語する「地震解析ラボ」の地震予知成功率は、実はM4クラス(M4.3〜4.9)の地震で稼いでいたのです。
0.0197回/日という数値は、絶対値としても非常に低い値です。
4日に1回の割合で頻発するM5.0以上の地震を一つ捉えるために、1ヶ月半以上も地震予知情報を出しっ放しにしなければならないほどなのです。
はっきり言って、致命的に低い予知率です

この数字を見ても、まだ『地震を予知できている』と言い続けるなら、犯罪行為に等しいのではないでしょうか。
 
 
私が行った「地震予知モドキ」は、地震の周期性や発生頻度を考慮して予知情報を作成していましたので、単純な当てずっぽうより予知成功率は高くなっているでしょう。ですが、人々が求めている地震予知は、素人レベルの統計的で分かる予知情報よりも遥かに高い予知成功率のはずです。
「地震解析ラボ」は、そのレベルに及ばないと言うより、スタート地点にさえ届いていないと思います。
 
 

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