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ICBM

2017年7月4日に北朝鮮が打上げたミサイルを、米国務長官は事実上ICBMと認めました。
今回の北朝鮮のミサイルは、噴射炎から見て液体燃料エンジンのように思えます。
液体燃料エンジンでは、過去にも西側が「事実上の弾道ミサイル」として批難したロケット(衛星軌道まで打上げた)の事例があり、今更感があります。
弾道に関しては、切り離しを確認できていないそうですので、中途半端な印象です。
 
さて、今回の自称ICBMですが、どの程度の性能だったのでしょうか。
到達高度は2800km以上、飛行距離は900km以上のロフテッド軌道という事で、最大射程は6000kmとみられといます。
計算してみたところ、最高到達点に達してから17分ほどで大気圏に再突入したはずです。その時の速度は、秒速6km余りです。
では、この性能はどんな条件下によるものなのでしょうか。
弾道の切り離しを確認できていないことから、模擬弾頭のようなものを取り付けていたと考えられます。
となれば、かなりの軽負荷での発射だった可能性もあります。
エンジンも液体燃料の可能性があるので、メディアが騒いでいるICBMのレベルに達しているか、微妙なところでしょう。
 
では、ICBM発射成功を宣言した北朝鮮の狙いはどこにあるのでしょうか。
アメリカの独立記念(ワシントン時間では前日)に発射した事は、少々挑発的です。
一方、態々に前以て重大発表をすると断った上で「ICBMの発射に成功」と発表しています。
このことから、ICBMの性能云々ではなく、『ICBMを保有している』との認識が欲しかったのではないかと思われます。
また、中国からも挑発行為をやめるように勧告されていたはずで、打上げられるギリギリのタイミングが、この日だったのかもしれません。
いずれにせよ、ICBMと核兵器を所有している国として、アメリカを交渉の席に着かせるための材料とする目的があったものと思われます。
アメリカが、交渉の席には着くが、「ICBM開発、御苦労さん」くらいの余裕で、今までと同じ要求を突き付けられるかがポイントの一つでしょう。


ちなみに、以前にも書いていますが、北朝鮮は日本を相手にする気はないでしょう。
外務省の力量不足と怠慢により、北朝鮮は日本を見限ったのです。
そして、アメリカを交渉の席に着かせるために、核とミサイルを開発したのです。
結果、中国をも見限ることになったようです。
 
中国は辛うじてベンチに残っていますが、北朝鮮から退場を命じられた日本は、観客席からアメリカ対北朝鮮の対戦を見るしかありません。
こんな外交力しかない日本に武力を与えたら、力に頼る外交しかできなくなります。
さしずめ、観客席から発煙筒を投げ込み、ピッチに乱入するフーリガンみたいなものです。
そんな観客は、世界から見放されていくことになるでしょう。

だから、武力行使の自由度が上がる憲法9条改正は、すべきではないのです。

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キナ臭さが漂う朝鮮半島ですが、トランプ大統領の足元も揺らぎ始め、アメリカ国民の目を外に向けさせたい状況が生まれつつあります。

そこで、アメリカが戦端を開くと仮定した場合の流れを考えてみました。



開戦の時期ですが、下弦の月が選ばれるかもしれません。
アメリカ軍は、新月の頃に戦端を開くことが知られています。
ですので、新月が近付くと、北朝鮮側の警戒レベルも上がっていきます。
逆に見ると、下弦の月、特に月齢20日頃は、最も油断している時期に当たります。

では、なぜ新月なのでしょうか?
理由は簡単。
月明かりがないからです。
そう考えると、月齢20日の「月の出」は23時前後なので、日没から充分に時間があり、一般人なら就寝時頃なので、軍司令部も手薄になります。
月齢20日頃の下弦の月でも、作成は可能です。

新月頃に開戦に踏み切るもう一つの理由は、夜明け前に第一波で攻撃し、夜が明けた時に戦果を確認できることにあります。
しかし、反撃の力が弱い相手なら、状況を確認して第二波を出すことができるでしょうが、多種多様なミサイルを持つ北朝鮮の場合、そんな悠長なことはできません。
夜明け前に勝負が決している戦い方が良いはずです。
ならば、油断もしている下弦の月は朝まで時間があるので、選択肢の一つになります。


「だけど、空母は居ないじゃないか!」
そうです。
日本海に、空母は居ません。
逆に言えば、なけなしの空母を矢面に立たせる事はしないで済むのです。
攻撃は、巡航ミサイルを中心に行い、無人機による偵察で戦果を確認するのでしょう。
空母は、北朝鮮側の反撃能力を奪った後に日本海に入るのかもしれませんし、最後まで入らないのかもしれません。


では、月齢20日はいつでしょうか。
実は、明日(2017年6月15日)です。
次は、2017年7月14日。さらに次は、2017年8月12日。
ただ、これからの時期、朝鮮半島にも雲がかかることが多くなります。
天候との兼ね合いも、検討事項になっているのでしょう。


問題は、北朝鮮から日本を狙った反撃がどの程度あるかでしょう。
アメリカにしてみれば、日本に被害が出る方がありがたいので、その辺りの考慮は、日本国民には不都合な内容となっている可能性もあります。

右派、左派共に、どの程度の想定が入っているのでしょうか?
私が書いたことは、ただの想定の一つに過ぎませんが、世間の会話を見ていると、
右派、左派共に、単純な思考しかできていないようで、私は不安になります。

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