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抱き合わせの憲法改正

法改正で使われる手法に、抱き合わせがあります。

簡単に言うと、世間には法案の第1条を説明して賛成の世論を惹起し、
第2条以降に政権の主張を紛れ込ませる手法です。
憲法改正でも、この手法が使われると考えられます。

憲法改正の自民党案では、既にその傾向が見て取れます。
実に様々な改正が羅列されていること自体もそうですが、
現行憲法の解釈の範囲内である環境条項をわざわざに加えるなど、
抱き合わせの準備がされています。
 
抱き合わせの手法としては、次のように行われると思われます。
 
1.憲法改正案は、条項単位ではなく、全条項を一括で国民投票を行う。
2.環境条項のように、地球環境への対応を期待させる内容で賛同を得ようとする。
3.裏返しに、国民投票で賛成しなければ環境対策は難しくなるとの危機感を煽る。
 
こんなやり方で、抱き合わせると思います。
では、何を抱き合わせるのでしようか。
 
私が恐れているのは、憲法96条です。
これは、国会議員の3分の2以上の賛成で憲法改正を発議できるとした条文です。
これを過半数に改めたいのが、現政権です。
憲法は、国家の基本方針を定める役割を持っています。
そのため、憲法で定める方向性を維持するために、為政者の権限を制限します。
それが、他の法律との決定的な違いです。
逆に言えば、為政者にとっては権力行使の自由を奪われるわけですから、
憲法は目の上のたんこぶとも言える存在なのです。
憲法96条の改正で憲法改正は容易になり、
為政者の都合の良い内容に改めていくことが可能になります。
抱き合わせで、サラリと96条の改正を入れてくることは間違いないでしょう。


日本国憲法が70年も改正されなかったのは、その基本理念が優れていたからです。
他国の憲法でも、「国会議員の3分の2」を条件にしている例はありますが、
その条件をクリアして憲法改正は行われています。
憲法が改正されなかった理由を憲法96条に求めるのは、正しくはありません。
 
自民党の憲法改正案と現行憲法とを比較し、
崩壊後の北朝鮮に与える憲法はどちらが良いか、考えてみると良いでしょう。
特に、憲法96条は、大きな意味を持つことが分かるはずです。



憲法改正案が国民投票に掛けられた時、
一つでも納得できない条項があるのならNoを選択しなければなりません。

そのことを、私達は意識しておかなければなりません。
 

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森友学園の件は、大した問題ではありません。
莫大な累積債務を抱え、地球温暖化と将来的な食糧不安。少子化も含め、様々な問題を抱える日本。それに比べれば、森友学園問題は小さなものでした。
 
しかし、決裁文書の改竄。
それを知っていたにも関わらず、指摘をしなかった会計検査院。
更には、国土交通省も気付き、官邸にだけ報告していたと。
 
これらは、森友問題よりも遥かに大きな問題なのだと、政府は理解できているのでしょうか?
 
 
事の発端は、国有地の売却問題であり、首相夫人からの忖度があったかが問題となっていました。
放置すべき案件ではありませんが、これだけなら大きな問題ではありません。
 
ですが、佐川氏の国会答弁に合わせる形行われたとみられる決裁文書の書き換えは、
財務省の信頼を根こそぎ捨て去る問題です。
今後、いかなる文書が出てこようとも、事実を記したものか、信用できないのです。
しかも、本来であれば、他の省庁から独立して監査しなければならない会計検査院が、決裁文書が2種類存在することを知っていながら、何らの対応も取っていませんでした。
おまけに、国土交通省も、交渉過程の資料の存在を知っていたことまで発覚しました。

どうせ、終わらせ方は見えています。
「財務省近畿財務局が勝手にやった」です。
ですが、他の省庁まで結託していたのですから、そんな言葉は嘘だと分かります。
国会も省庁も、国民の信頼を完全に失ったわけです。


この状況を改善するためには、総選挙が望ましいところです。
ですが、野党がダメダメなので、話になりません。

国民を犠牲にした軍事力行使を目論む政権与党。
政権を取るためだけに政権与党の揚げ足取りに終始する野党。
国民軽視の与野党が論戦を繰り返す国会は、今の日本に必要なのかと、暗澹たる気分になります。

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陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報問題で、小野寺防衛大臣は次のように言っています。

シビリアンコントロールが機能していなければ、
おそらくまだ公表されていなかった
 
確かに、2017年中には公にならず、今になって出てきたことで誰が得をしたのか?
を考えれば、「シビリアンコントロール(文民統制)が機能していた」との小野寺氏の
言葉も(皮肉な意味で)納得できるところでしょう。


最近の政権内と官庁との関係は、異常なほど、政権側からの圧力が加わっているように
見えます。
これをアベリアンコントロールと言わずに何というのでしょう。

文書の捏造隠蔽改竄は、政権と官庁の信頼を失墜させてしまいました。
もう何を言っても信用することができません。

政権は入れ替えが利きますが、官庁はできません。
私たち国民は、どうすれば良いのでしょうか?
官庁にお勤めの方は、政権擁護の先にある暗闇を考えて戴きたい!

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