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ここでシリコンの硬化機構について述べていきたい。
そのシリコンとは、あくまで「造型で使用される型取り剤として」
という事で話を進めていく。
本題に入る前に一つ余談を挟みたい。
「シリコン」と「シリコーン」の違いについて、である。
普段、我々は「シリコンで・・・」「シリコンだから・・・」
という言い方をする。
この「シリコン」、実は「型取り剤としてのシリコン」の
事ではない。「シリコン」と表記される限り、
それは単純に元素である「珪素(けいそ)」を指す。
その「シリコン」―アルファベット表記ではSilicon である。
石や砂はこの珪素の酸化物だ。
ちなみにこの珪素、酸素についで2番目に多い元素である。
この「シリコン Silicon」を原材料とし、
化合物として作られたものが「シリコーン」である。
アルファベット表記ではSilicone と変化する。
「シリコーン Silicone」が型取りに使用される
「シリコン」の事なのである。
高分子化合物といわれる化学化合物の仲間だ。
もし、手近にシリコンの缶があるならご覧頂くと分かる。
どのメーカーでも商品名は「○○シリコーン」と
なっているはずだ。「シリコン」ではないのである。
以上、余談。
そのシリコンには2つの種類がある。外観上では
中々区別できない。
硬化の仕方の違い―硬化機構という―で区別される。
この硬化機構によるシリコンの区別が非常に重要な意味を
持つのである。
「型取り用の半透明シリコン」とここまで述べてきたシリコン。
「KE−1310−ST」という名前(型番)の
シリコンである。信越化学の製品だ。
弊社が真空注型機を導入して以来、現在も使い続けている
シリコンである。
この型取り用シリコンを、「成形素材」に転用しようとしている。
そこに「硬化機構」が密接に関わってくるのである。 続く。
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