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いなきちの写真館
元は「ほの鉄日記」でした。twitterのハンドルネーム「いなきち」から命名。

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       EOS 5D Mark II + SIGMA 15mm DIAGONAL FISHEYE
            1/3200s  f/5  ISO400   15mm
 
 大歩危駅前徒歩2分、「日本の夏」が有った。
ミンミンゼミの鳴き声と川のせせらぎ以外の音が存在せず、青い空と緑の山、綺麗で冷たそうな川が流れている。こんな景色を見に四国へ来たのだ!
全身で夏を感じながら名勝「大歩危峡」を目指す。15分歩いたか30分歩いたかよく覚えていない。

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 朝もまだ早い時間だったので、深い谷には光が差し込んできていない。おかげで往路は涼しく移動することができた。この写真は大歩危峡に向かう途中で見つけた道の駅の展望所から撮影した。
 
 そこからしばらく歩くとレストラン兼遊覧船発着場が有る。そこでしばし休憩していると8時過ぎ頃、朝一番の遊覧船が動き出していた。

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EOS 5D Mark II + TAMRON 28-75mm
          1/2500s  f/5  ISO400  28mm

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EOS Kiss X4 + EF-S 55-250mm
           1/640s  f/5.6  ISO400  250mm
今回の旅行では5DMk2とKissX4を二台持ち歩いた。フルサイズ機の5DMk2では広角側を、KissX4では望遠側を撮影するという分担である。
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 大歩危峡の見どころは両岸の特徴的な岩盤である。膨大な年月をかけて吉野川が堀り抜いたらしい。こ遊覧船だと岩が間近に見られて大迫力だという。ただ遊覧船が壮大な景色の中を航行する様子を上の道路からのもまた一つの楽しみ方だろう。

 しばらくここにとどまり祖谷渓に向かう予定だったが、歩いているうちに暑くなり、長距離徒歩は無理と判断して次の目的地を金毘羅に決めた。2時間で完成した旅程など変更しても痛くも痒くもないというわけだ。

ー10時ごろ、琴平駅
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 というわけでレトロな雰囲気の琴平駅で列車を降り、金毘羅宮へ向かった。
しかし次の予定との関係で2時間ほどしか滞在時間が無い。地図上で見れば1時間もあれば往復できそうな距離だったのだが…
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 金毘羅宮が石段で有名なことを忘れていたのだ。見た目は1kmに満たないこの経路に石段が1000段超有るそうだ。ということも後から知ったので「とりあえず登ってみよう」と500段ほど上がったと思う。
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 これは船のスクリュープロペラで、造船所が奉納したものらしい。
広場になっているので、近く頂上かと思ったが、まだ相当な段数があると知って引き返す判断をした。  「帰ろう、帰ればまた来られるからな。」

 登りに45分ほどかかった道のりを、15分ほどで降りた。「下りの方が膝に負担が」という話はよく聞くが、そもそも位置エネルギーの関係で下りの方がどう考えても早く降りられる。降りる途中、石段を自力では上がれない人を籠で運ぶ様子を見た。二人一組で一人+籠の重量を担いで急な石段を上り下りするものだから、見ているだけで苦しくなるような様子だった。

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 秘境駅で有名な坪尻駅へ向かうため、琴平からアンパンマン列車に乗った。坪尻駅は列車本数が少ないため、滞在時間に大きく影響のあるこの部分だけは予定に厳格に従う必要があった。それにしても特急乗り放題の切符のおかげで青春18きっぷに比べて移動時間が大幅に短縮できた上に旅行の自由度自体が格段に増している。JR四国さまさまである。

ー午後2時、坪尻駅
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                                    「秘境の駅 坪尻駅」とある。
 阿波池田で各駅停車に乗り換え、坪尻駅で下車した。有名な駅なので何人も降りるだろうかと思っていたが、下車したのは自分だけだった。周りの乗客は「(え、降りるの?)」と怪奇な目で見送ってくれた。

 駅舎前には草が生い茂る車一台分ほどの広場がある。構内踏切でスイッチバック線と本線を渡った先には廃屋と山へ続く道が有る。人の気配を感じるようなものは一切ない。ここで1時間30分ほど過ごした。
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 構内踏切、と言っても警報機はない。紙に書かれた列車通過時刻をよく見て自分で安全確認しなければならない。

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           EOS 5D Mark II + TAMRON 28-75mm 
                                  1/2000s f/4.5 ISO400   75mm 
        特急南風が車体を傾けながら勾配を駆け上がる。
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     構内踏切を渡った先から見た坪尻駅全景。本当に駅しかない。

 静寂の中、遠くからかすかにディーゼル特急のエンジン音が聞こえ、地鳴りのように大きな音になると目の前を高速で走り抜けていく。そのあとはまた静寂。この広い空間を一人占めする1時間30分はあっという間に終わった。あと1時間、2時間居てもよかったかもしれない。

 雷が遠くで鳴り始めた頃、普通列車が入ってきた。発車して、トンネルを一つ二つ越えたところから土砂降りになり、間一髪濡れずに済んだ。山の天気は変わりやすいらしい。

 激しい雷で数度停電した阿波池田で乗り換えた高知行の特急列車は雨の中も懸命に走っていたが、やはり徐行運転を強いられた。朝は穏やかに流れていた吉野川もかなり増水しているように見えた。

ー午後5時、高知駅
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 高知駅に降り立つのは実に15年ぶりくらいだった。駅の外観は覚えていなかったがこれほど近代的ではなかったような気がした。ただ、駅前のクリーム色の市電は当時と全く変わっていない。不思議なもので宿へ行くのに市電に乗ってみると「ここ見たことある!」「ここも見たことある!」と次々に記憶がよみがえってくる。
   

(つづく)



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