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連れて行ってあげるよ!
αbed
(アルファーベッド) という、
未知のベッドの存在の中に・・・・・。
主人公 コール=トリクル
コールの彼女 ジーナ=アキィエ
コールの妻 エレン=パートナー
?? ジョージ=アルファ=バーネット
科学者 ガリレオ
数学者 ヴィヴィアーニ
謎の犯罪に巻き込まれる家族の夫 アドルフ=ダルファー
アドルフ=ダルファーの妻 リリー=ダルファー
アドルフとリリーの息子 ランディ=ダルファー
NY殺人課の警官 ジャック=ミルズ
コールの隣人 デリオ=ペルッツェ
エル=ペルッツェ
ナーマン=ペルッツェ
ケーブルテレビのフリーランスリポーター マリー=ハミルトン
FBI捜査官 ピーター=エドモンド
FBI科学班 アウミット=デレク
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最高の音楽に身を任せている白黒コンビは、音楽の話だけではなくお互いの過去について話を盛り上げようとしていた。切り出したのはナーマンの方からだった。その話の方向性に対しジャックはナーマンに対する警戒心を更に薄めていた。なぜなら、彼が切り出してきた始めの質問がジャックの出身地からだったからだ。もしも、ナーマンがニューヨークから追いかけてきたFBIの人物、またはそれとは違う何らかの諜報員が隣りに座っているとしたら。この様な基本的な質問をしてくる事はない。たとへ人間的な行動のパターンをも理解し、話の流れも計算するプロの人間であるのならば、ジャックはそれを雰囲気で見抜いてしまう。彼が解決してきた事件の経験値はジャックが感じる感覚が全てだからだ。しかし、ナーマンには諜報員独特のオーラすら感じさせられない、そればかりか彼の経験を持ってしても見破る事が出来ない懐かしさを感じさせてくれるのだ。
「俺は、ニューヨークから来たんだ。」
ジャックはナーマンからの問に答えた。
「俺もニューヨークから来たんだ。しかも、俺の親父に言われて・・・ジャック・・・あんたに遭いにな・・・。。そういえば、俺の親父とあんたはどんな関係なのか聞きたかったんだ。」
ジャックは、ラジオのボリュームを下げて手に持っているマルボロを一吸いした。そうして、タバコの煙をゆっくりと肺の中から出していくと、ナーマンの横顔を見つめ続けた。そうして、ジャックの方から二人を確信へと導いていった。
「お前の親父の名前を聞いても良いか?」
ナーマンは話の展開に疑問を感じながら、ジャックの質問に答えた。
「デリオ=ペルッツェ・・・俺はデリオ=ペルッツェの息子ナーマン=ペルッツェだ。」
ナーマンは車を路肩に止めジャックの目を見ながらはっきりと答えた。ジャックはナーマンの顔を見つめながらゆっくりと首を縦に振っている。しかし、ナーマンは状況が把握できずに両手を広げ心の解決を求めてきている。
「ジャック・・・これはなんなんだ・・・あんたもこの俺が来る事を親父に聞いていないのか・・・」
「・・・」
「俺は親父に言われたんだ。”ラスベガスに行け!”と、そして・・・
”今日この日までにラスベガスにあるレンタカーショップの中でもキャデラックが置いてあるレンタカーショップを探すんだ・・・ラスベガスという街にはレンタカーの店が数多くはない。その中でもキャデラックが置いてある店で待機していればこの男が来る事は間違いがない。そうして、今日この日にジャック=ミルズという人間からそのレンタカーショップに連絡が来るまでその店で待機しているんだ。彼から連絡が合った時点で空港まで迎えに行ってくれ。まっ何処でも黒尽くめの格好をしているから直ぐに解かるだろう。その後は彼についていけば良い・・・彼は刑事だが宗教的な事は全くと言っても良いほど無知なんだ。お前の宗教的な知識を彼のために活かしてくれ。ジャックは昔からの旧友でな・・・私が刑事を辞めてから彼とは一度も会っていないが、その彼が何故か今日私に合いに来たんだ。しかも、様々な監視の基でな・・・ ジャックを助けてやってくれ!
親父は言っていたよ・・・お前と奴は意気が合うはずだと・・・」
今度はジャックが両手を広げて眉をしかめた。しかし、彼は何も答えない。マルボロをゆっくりと吸い今の状況を理解しようとしている。煙草の先がより一層輝きを増し、その吸い込み方の長さはジャックが問題としている物事の大きさを表しているかのようだった。
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モールから出る頃には勢い良く降り注ぐ雨はあがり、砂漠を照らす大きな太陽が顔を出していた。スモーカーの二人はすっかり意気投合したようで、車中のラジオからはレイ=チャールズの「Hit the road Jack! 」が流れて来ていた。ジャックは曲の中にベース音が流れてきた瞬間に話題を変え新しい麿ボロを持つと、オーケストラの指揮者にでもなったかの様にそれを振った。
「ナーマン知っているか?アメリカの音楽は奴の曲から始まった。俺は若い時代にこの曲を聞いた瞬間初めて黒人の完成を知ったんだ。祈り リズム そして誰をも引き寄せるパワーがこの曲にはある。俺が親に感謝している一番の事と言えば、この曲のタイトルと俺の名前が同じ事だ。勝手な解釈であり実に大人気ない話かもしれないが、俺にはこの曲の様にどんなに転んでも起き上がっていくパワーがある。お前もレイと同じ黒人ならば、飾りを必要としないこのベースの様にパワーを持て!それが、お前にも運を呼ぶのさ!」
ナーマンもジャックが”レイ=チャールズ”ファンだと言う事を知り更にテンションが上がってきた。
「そう!レイはヒップホップの原点さ!原点はどんな事があっても曲げられないパワーがあるんだ。彼の曲はNO1で俺もきっとNO1になりたい・・・いつかきっとなってやるのさジャック!」
彼はハイタッチを要求し、ジャックは快くそれに答えた。そして、彼はその会話の勢いのままで話を続けた。
「ところで俺はレイ=チャールズの他に神を信じている。レイ=チャールズも偉大だが、そのレイ=チャールズを生んだのは誰なんだ?彼の母も偉大かもしれないが、俺はそんな答えを求めているんじゃないんだ。やはり”神”は存在するのさ、盲目の彼が授けられたこの感性は”神”からの音楽なんだ。」
HI!
Hit the road Jack!
Don’t you come back to 〜〜〜〜
no more 〜〜〜〜〜
Hu Hu Hu〜〜〜〜
日差しがガラスに照り付ける!
車の中で身も心もローリングする!
雨上がりのモヤモヤした空気なんて気にしない!
音楽のリズムにあわせて、自然と揺れる体をそのままにし、タバコの煙まで踊りだしそうだ!
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(The rolling Jack2)
ラスベガスのレンタカーだけあって普段使用する送迎車もBMWの新型だ。
もしも、今降っている雨が止み頭の上に青い空が広がるのであれば、シルバーのボディが鎖無くの太陽を映し出し輝きを増しているはずだ。まさに、ラスベガスのためのボディカラーろ言って良いだろう。今はボディの至る所に細かな水滴が着いているが、赤子の肌の様にその水滴は自然とボディから弾かれていた。車の中は黒いレザーによって囲まれていて真新しい皮の匂いと紳士的な空間ワンランク上の高級感を感じさせてくれる。でも、車を走られると直ぐにタバコの煙が充満していて、二人のスモーカーがひっきりなしにタバコを吸い続けている。男はポーカーで3ドルから180ドルにした話など自らの自慢話の他、ラスベガスの楽しみ方をバックミラー越しに話してくる。ラジオから流れるヒップホップとマシンガンのような口調で彼は身も心もノリノリだ。
男の名前はナーマン、20前後の若い黒人で真っ白のワイシャツにネクタイをし、しっかりと糊のかかったパンツを履き、下には良く磨かれた皮靴が黒く光っている。半そでから見えている腕の太さはなかなかの物で白いワイシャツの下からは筋肉によって構成されている黒色のボディがうっすらと見えている。慎重派180以上と警官にしたらかなり良い体つきだ。手首にはローレックスのスポーツスターが揺れ、見た目だけだと羽振りの良さそうなラスベガス人を気取っているのか、もしくはちょっとしたリッチマンの様に紳士的な姿勢を身に纏いたいのか・・・話さなければ他人からの高感度は良く見られる・・・話さなければだ!ジャックは迎えに来るのが遅かった事だけでも見つめているのに、ナーマンの筋肉で固められている体を感じた時はほぼそれが確信へと変わっていた。ナーマンがFBIの人間であると思い込み、慣れていない後部座席に座りながら、静かに彼を見つめていた。
しかし、彼は何も問題なくジャックをモールに連れて行ってくれた。しかもモールの中まで案内をしてくれ、洋服のコーディネートまでしてくれている。少しゆったり目のジーンズに派手物のTシャツ、ナイキのスニーカーに羽織る事が出来る厚手のパーカー、彼からすると砂漠の夜は寒いので、厚手の物を一つ持っていると夜のラスベガスを更に楽しめるそうだ。刑事の観点から見ても厚手の洋服は一着あった方が良いと判断したジャックは苦笑いしながら彼のコーディネートにしたがった。しかし、それらの服に着替えてから彼が鏡を見てみると、少し若返った様でジャックの機嫌が一気に変わった。ナーマンはそんなジャックを見て10ドルばかりのサングラスをプレゼントしてくれて、ノリノリのジャックはそのままの格好で清算を済ませ、スーツとコート・靴まで袋詰めにしてもらい、その店を出ることにした
ジャックは足取りも軽くナーマンのマシンガントークを真剣に聞ける様になり、車のドアを開けると
「さぁ お前さんの会社まで送ってくれ!!」
と言い ナーマンは満面の笑みで車を出した。
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(The rolling Jack1)
ジャックはラスベガスの空港に降り立つと直ぐにレンタカーショップに電話をかけた。早く車を借り落ち着いた場所でマルボロが吸いたいだけだ。
ラスベガスを囲む砂漠は乾いた空気を運び、その乾いた空気が喉を湿らさなければという欲求を促せる。
彼は紙コップの中に珈琲を入れ搭乗口の近くにある自販機の前に立っている。既に30分が経っているにも関わらず、それらしき人間が一向に現れない。彼は肺を黒く染める事によって頭の回転を人一倍鋭くする人間なのに、居の中を黒く染めている。これで・・・七杯目だ!!いらついている状態が手にとるように良く解かる。
10分前からはスコールがガラスの窓を濡らし、着いたばかりの景色にモザイクをかけている。雨凌ぎを図るために浮浪者が2〜3人入り込んでいる他、近くに設置されている長椅子には15名ばかりの人が座っている。賭けに負け途方にくれている人間の顔もあればラスベガスを充分に満喫した顔、表情はそれぞれ違うがこの輝く町ラスベガスに到着したにも関わらず30分もの長い時間長椅子に座っている人間は一人も居ない。周囲の店には手馴れた指先でレジを打つ店員がいる。搭乗口にいる警備員は先程からジャックを見るようになってきた。
それらしい人間が来たのは40分が過ぎた後の事だった。周囲の人は全ての人がTシャツで薄着の姿をしているにも関わらずジャックは紺のスーツに黒井コート、誰から見ても一目でわかる。その男は直ぐにジャックの方向に歩いてきた。しかし、その様子を見ていた彼は直ぐに気が付いたその行動が気に食わなく、値被いてきた男をサングラスの仲から睨みつづけていた。彼はジャックの前まで足を運ぶと、
「遅くなりました。ようこそ!ラスベガスへ!」
長く待っていた事などどうでも良い、直ぐに彼が気が付いたというこの状態が気にかかる。
「なんで、すぐ俺に気が付いたんだ」
しかし、彼の答えは至って簡単なものであった。
「そんな、暑苦しい格好をしている人間はなかなかいないね!電話でその格好をしていると聞いた時は職場の人間と大笑いだょ!昔の刑事映画でも見ているようだ!」
彼は大笑いしながら言うが・・・ジャックは自らが自分自身の事を一番解かっていなかった事に対し少しショックだったようで、我を見つめながら。
「洋服屋に連れて行ってくれ」
と、レンタカーショップの店員にお願いをした。
「Of course」
その男はよろこんで答えてくれた。黒いコートに包まれたジャックの姿が消えていく