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HAROGEINE NO20

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(HAROGEINE NO20)
「住んでいるアパートが火事になり、改装工事をしている間俺達は西海岸に旅行しに行く事にしたんだ。しかも、俺はデスバレーで記憶を失い、ニューヨークの病院に搬送されることになった。そして、意識がが回復した後、アパートに戻ったらあの大きなベットが置いてあったんだ。寝心地も良いし、何の疑問も抱かなかった事は間違いがない。」
デレクが言い返してきた。
「その火事は誰が起こしたんだ?」
コールはこのデレクという化学者の先を読む力は凄いと感じて来た。
科学者の論争でどのような回答にも相手の質問、疑問を予想しながら実験をする。それはやがて自分自身の回答にもなる。様々な物事を回答してきた経験値の重みを感じさせられた。
そうして、徐々に質問の回答を考えながら答えるようになっていく。
「間違いなくジーナだ。これについてしっかり話しておこう。彼女が遊びで火事にしたようなものだからな。それに対しては、今更彼女を弁解するつもりもないが、彼女の持っていたローソクが床に落ちいろいろなものに燃え移ったという間抜けな事をしただけで、わざと火事にしたのではないんだ。今では良き思い出となっている。しかし、アパートを燃やしたのは紛れもなくジーナである。」
コールは先の回答より丁寧な回答になってきたが、デレクは顔色を変えずに質問をしてくる。
「なんで、旅行に西海岸を選んだんだ?そして、何故?記憶を失ったのかな?」
コールは思った・・・。
よくよく考えてみると簡単な質問ばかりで、誰でも疑問に思うことでしかないのだ。しかし、それを曖昧にし見つめる事無く過してきた二人のライフスタイルにも問題があるような気がして来た。
「彼女の生家がデスバレーにあるということで、一週間ほどかかる工事の間に俺達は旅行する事にしたんだ。しかも、そのときも、両親がゴールドラッシュ時代にデスバレー一帯に広まった邪教の開祖だとか、KKKのような白衣装を身に纏った人間に襲われたんだ。現にそのときに頭を強く打たれたか、何処か強く打って、それ以来長い間入院していた事は確かな事だ。でも・・・その旅行でジーナから不思議な話をいくつか聞いたことをしっかりと覚えている」

HAROGEINE NO19

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(HAROGEINE NO19)


そうして一日は身体検査に追われ、事件から二日が経った時、俺はベットに横になっていたがやっとの事で事情聴取が始まった。捜査官のほかに科学班も同行し、まず、一人の学者が一日がかりで調べた事実を丁寧な挨拶と共に伝えてきた。
「コール君、始めまして、私はFBI科学班のアウミット=デレクだ。驚いたよ。こんな体験は初めてのことなんだ。だから、今、彼女を亡くして辛いだろうが私の話を真剣に聞いてくれ、私は生まれてから62年間人生の3/2を医学と科学の実験にに費やしている。地球上にはまだ多くの謎があり、それらについて解明する事は人類を救う可能性を秘めているからだ。もし、エベレストの山頂に一輪の花が咲いたのなら、私は迷わず調べに行くであろう。なぜなら、寒さに対するその耐久性により直す事の出来る病原菌があるかもしれないからだ。一つの事を解決することで新たな発展が生まれてくるのであるなら、私は自分の時間を惜しまずその問題に対する解決に投じるだろう。それが科学者という者だ。
さて、今回・・・目を疑りたくなるような事が現実に起きている。驚くな・・・という事自体無理な話かもしれないが・・・」
デレクの口調は心の中からの訴えを、相手に嘘偽りなく話そうという心持がした。
コールは閉じていた目を開け、その視線を目の前の天井に向けた。
デレクはコールに視線を落としながら、そのまま話を続けていった。
「まず君と彼女の出会いから少しづつ教えて欲しいんだ。君達は何処で知りあっつたのかをまず私は知りたい。」
コールはデレクの質問に淡々と答えた。
「解体工場のインタビューでだ。」
「なんで、またそんな所で知り合ったんだ。」
「・・・知らないよ。彼女はジョギングをしていただけさ。」
デレクは困った表情を顔に浮かべた。
「それでは、質問に対しての答えにはなっていないし、明らかにわかりにくい回答になっている。」
するとコールは多少声に力を入れながらその問に答えた。
「ある番組の一枠として解体屋の社長にインタビューする事になったんだ。その最中に彼女がジョギングをしていたんだ。一言ぐらいしか話していないが、その場が彼女と初めて会った瞬間だ。そう忘れない、解体現場に捲かれた大量の水から大きな虹が生まれたんだ。俺はインタビューをしていた社長とその解体屋の労働者達、そのアパート周辺の住民達と一緒に大きいな虹を見つめたが、その大きな虹を見つめていた俺の隣りに彼女がいたんだ」
「何故・・・解体の現場でジョギングしていたんだ。」
「知らないね・・・人それぞれ走るコースがあるだろう。ただそのコースの一角にすぎないんじゃないのか。」
「では、その解体現場は通り抜ける事が可能な解体現場だったのかな?・・・今度そんな解体現場を見つけたのなら君からも注意してくれたまえ。間違えて子供が入り込んだら大変だからな。」
確かに・・・コールも思った。
通り抜けが出来る解体現場がある訳がないと・・・でも、そうだとしたら、ジーナはあの現場で何をしていたのだろうか?デレクは質問を続けた。
「あのベットは何処で購入した物なのかも教えて欲しい。」
「知らないね。俺が家に来た時にはもう既に置いてあったんだ。俺はしばらくの間入院していたので購入先は全く解からない。」
「・・・また・・・答えになっていない。君の話は途中経過を省きすぎているのだ」
コールは一呼吸置き、目を瞑りながら答えた。

HAROGEINE NO18

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(HAROGEINE NO18)
それはFBIの連中が昨夜のうちに壊れた窓ガラスを直し、ジーナの血痕を拭き取り、ありとあらゆる物に対して修復を図っているので、解かるはずもない
検察側のカメラマンも何の変哲もないアパートの外観を撮影しているだけだ。しかし、コールの部屋の前に来たジャックはゆっくりとしゃがみ込み、顔を地面すれすれの高さに置きながら片目を閉じた。そして、ドアの前に連なるコンクリートで出来た廊下を見始めると、彼は直ぐに着ているロングコートを自らの頭に覆いかぶせ、ポケットに入れておいた小さな懐中電灯を目の前に置いた。すると、微妙に高さを作っている砂山のおかげで影が出来、無数の足跡を確認する事が出来た。

SWATの足跡だ。

SWATのブーツの足跡に間違いはない。

昨夜SWATがいたことは明らかだった。

ジャックはドアに耳を当てながら部屋のベルボタンを押すと部屋の中でそのベルが鳴っていることが解かる。しかも、それだけではないそのベルの音は壁の音に反響し1オクターブ高い音を彼の耳に伝えてきた。部屋の物がほとんどなくなっている証拠だ。
彼は電気メーターも見てみた・・・ほとんど動きがない・・・誰もいない証拠だ。
隣りのアパートもベルを鳴らしてみた。しかし、誰も出てこない
ジャックはアパートの外観とSWATが残した足跡を撮影させ、その場を去ることにした。
彼はいやらしい笑みを浮かべながら車に乗り込んだ。
その日、FBIではベットの調査とジーナの遺体について死体解剖が続けられていた。しかし、EBIの科学班が調査を進めるにつれ、明らかにおかしな事実が判明したのだ

HAROGEINE NO17

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(HAROGEINE NO17)

アパートの目の前には、約20台の車がランプを回し、近所に住む住人達にとって、どう考えても大きな事件があった様にしか見えなかった。しかし、その出来事は通信社にもマスメディアにも伝わる事はなかった。俺はペレッツェ一家に見守られながらFBIに身柄を確保され、本部にまで連れていかれることになり、問題のベットも回収される事となった。実際の所、特に逮捕状が出たというわけでもなく 連れて行かれる理由は一つない、FBIとしては俺を現場の目撃者として連行したいだけであった。そして、連れ出した一番の目的はベット中に引きづりこまれたランディと7人の隊員達が何処に行ったのかを聞き出したいということらしい
しかし、俺にもわからない
話したくもない。
ジーナの様態について聞いても
「彼女は亡くなった」
というだけの、奴等の言う事は聞く気もしない・・・。
白い壁にベットとトイレ、テレビが一つ監視カメラに見つめられながら俺は考える事をあきらめて眠る事にした。その日は昼の時間に起きた時計のない部屋で何故一日の時間帯が解かるかと言うと、何気に点けたテレビが昼のニュースを始めていたからだ。俺は何も考えずにテレビにかじりついていたが、俺のアパートで起きた事件のそれらしい事は何一つ報告される事はなかった。
このニュースに対して近所の住人達が騒ぎ出し、凄まじい数のパトランプの原因を突き止めようと、何が起きたのか知りたいという講義の電話が各マスメディアに対して殺到したらしい、それに対してマスメディア側からも警察の方に抗議の電話が流れていく事となった。警察も知らず、所轄内でこんな大っぴらなことをやって起きながら、何の連絡もないのはおかしいのではないのかとFBIに対して鋭く講義をしたが・・・何の返答もなく、また・・・あの刑事が動き出した。
ジャック=ミルズだ!!
彼はその現場がコールの住んでいるアパート付近だと言う話から、探る価値のある情報だと判断したらしい。すぐさま警察署をでたジャックはコールのアパート近くに車を停め、ゆっくりと車を降り、アパート周辺を見渡した。しかし、特に変わった様子は見られない。空の高さは何処までも透き通るような青さで、木の枝では雀が囀り、この陽気な温かさを狙って何処の窓からも洗濯物が覗かせている。
平和としかいえない住宅街だ。
しばらくするとジャックの車の後ろには検察車が到着し、二人の検察官を同行した上で彼はアパートの敷地内に入っていった。今のところ何の異常もない。

HAROGEINE NO16

(HAROGEINE NO16)
彼女の話が終わる頃にはベットのしたから溢れ出す不思議な光は消えかかっていて、天井の高さまで上がっていたベットは徐々に床へ降りようとしていた。俺は彼女の目から一歩も目を放そうとはせず、掴んでいる彼女の肩も依然として変わらない状態にある。そうして、ベットが床につき、溢れ出す光が完全に消えたとき、張り込みをしている隊の隊長らしき人間が部屋の様子を見るために、銃を構えながら一人で恐る恐ると侵入をしてきた。モニターからもその映像は確認されている。窓からは天へと続く青白い光が降り立ち、部屋のランプがジーナの目から流れ落ちる透き通る涙を優しく照らし出し、部屋に入り込んで来たFBI捜査官の散弾銃が俺の頭にピタッと標準を向けたときだった。
「ランディを一人には出来ない・・・」
彼女はボソッと呟いた瞬間、青白い光が差し込む大きな窓に向かって勢い良く走り出したんだ。
「HOLD!!」
捜査官が大きな声で威圧した。そうして、彼女が窓に飛び込んだ瞬間、散弾銃が俺の頭を離れジーナに向けられた瞬間とてつもない勢いで放たれた・・・。
窓は割れ、ジーナの服は散弾銃の弾の勢いによって破れ、壁には大きな穴が開き、その辺り一面には彼女の血が飛び散った。
「NO!!」
俺は叫び、彼女に向けられている散弾銃を天井に向けたが、一斉に入り込んで来た他の隊員達に取り押さえられ、全く身動きが出来ない状態になっていた。
ジーナはそのまま割れた窓を飛び越え、建物を囲むコンクリートへと落ちていった。
俺は叫びつづけ、モニターを見ている人間は唖然とし見つめるだけとなっていた。
ジーナは死んだのだ。

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