picture nishijima ichiro
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| しかし、そんなリリーの気持ちを台無しにするようにキスを止め、勝手に横になろうとしているバカ旦那がこう言った。 |
| 「ランディは寝たのか?」 |
| リリーが不機嫌そうな物腰で言う |
| 「寝たわよ!」 |
| アドルフがリリーを見つめて、優しい眼差しで質問する |
| 「今まで、ランディと一緒に何を話していたんだ?」 |
| この彼の質問によって、リリーは簡単な事だが何やらおかしな家族の仕組みに気づいた。なぜなら、二人でランディを囲み子供の寝顔を見る情景が思い浮かばない!仕事から帰ってきたアドルフの顔を見ると「疲れを家庭に持ち込まない」夫の姿に、なるべく早く寝せてあげる気を配っていたが・・・彼女は少し寂しい気持ちになった。だから、彼女は「夫の知らない子供の寝顔」と、題して就寝時間のランディとの会話を話す事になったのです。 |
| 「どうやら、ランディの中で一番の存在は”ゴリラ”見たいよ・・・。この頃”ゴリラ”の話をしながら寝るランディを毎日のように見ている気がするわ。前にファッション雑誌を買いに本屋に行ったら、何処からかゴリラの図鑑を持ってきたの・・・買わされたわ!毎月買っているファッション雑誌がその月だけは”ゴリラ”の特別号になってしまったの!でも、みんな”いい毛皮”を着ているわっ!別の捕らえ方をすればお買い得よ・・・。」 |
| アドルフがクスッと笑うのを確認してから彼女は話つづける。 |
| 「でも、この頃違うのっ!あの図鑑を買って来てから私の中の何かが変わったの・・・。それは、、本の最後に載っている子供の質問コーナーでゴリラ博士の回答が影響していることは間違いないわ。それは、とても優しい答えなのよ!」 |
| アドルフが興味身心に話を聞いている。 |
| 「例えば、”なんでゴリラは叫ぶんですか?”この子供に対する回答はこんな感じなの!”叫んでいるんじゃないよ!神様に祈っているんだ・・・手のダンスは 神様への感謝を踊っているんだよ!”」 |
| リリーもアドルフを見て笑みを与えた。 |
| 「なんか素敵な答えでしょ!”彼らの心は体ほど大きくはないんだ!だから、笑っている自分自身に疲れる時もあるんだ!そんな時叫ぶのかな?”・・・・なんか、心に響くのよ!さすが”ゴリラ博士”ね!人の心まで捕らえているわ!」 |
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