picture nishijima ichiro
| (My alphbet NO13) |
Dear my gorilla |
| | クリスマスイブは最高のディナーをありがとう! |
| あんなに笑った夕食は始めてかもね・・・ |
| 突然、七面鳥が暴れだして収拾がつかなくなってしまい!用意されたテーブルの料理も七面鳥に落とされて台無しだった。 |
| でも、笑いながら全部おいしくたいらげたよ、七面鳥は殺さずにペットにする事になっていたよね。 |
| 俺は一人で倉庫に行き、念願のサンタクロース役を演じようと大好きなベッド=ミドラーを聞き、アドルフが寝付くまでの間ゆっくりと君の合図を待ち、相棒の”ゴリラ”と共に優しい歌声に身を包んでいた。 |
| 家の様子がおかしいと感じたのは、一時間も経ち誤って眠りそうになった時の事だったかな?ランディの部屋から「マリリン=マンソン」の曲が大音量で流れてきた時にやっと異変に感づいたんだ! |
| 美しい歌声はかき消されヘビーな音だけが身を包む・・・ |
| しかも、その大音量が一向に消される気配がしない。俺が面倒くさそうに頭をかきながら |
| 「クリスマスになんて音楽をかけるんだ!」 |
| と、ぶつぶつ文句を言いながら家に戻ると、目の前の階段に大量の血が付いている。一オクターブ高くなる心臓の鼓動と共に階段を駆け上がり、俺は一直線にランディの部屋に飛び込んだ。一面に広がる血の海の他にベッドには首を切られた七面鳥が乗せられていた。 |
| ランディが見当たらない! |
| ステレオが置いてある場所までゆっくりと足を忍ばせ、周りを見渡しながら大音量で鳴り響く音楽を止めた。止まりそうな心臓を確かめる様に胸に手を置き、もう一度部屋の状況を確かめるために部屋を見渡した! |
| するとコオロギの鳴き声がベッドの下から聞こえてくる。 |
| この時「まさかっ!」と言う心理状況が俺を襲ったんだ。 |
| ゆっくりと腹ばいになり、覗き込むようにベッドの下を覗いたらランディがいた!とっさにランディの腕を掴み取り、ベッドの外に引き出し表情を見てみると「明らかに”やばい”状態」のランディが目に映る・・・ |
| 「ランディ!しっかりしろ!」 |
| といって見たものの耳に言葉が入り込むような顔をしていない。俺は |
| 「リリー!救急車だ!救急車を呼んでくれ!」 |
| とは一回だけ叫んだが、この部屋の様子ではリリーの事も心配だ!ポケットから携帯を取り出し番号を押すと顎と肩で携帯を挟み、両手でランディを抱えながらゆっくり下の階に下りて行った。 |
| 電話はすぐに救急のセンターにかかった! |
| 「クィーンズの・・番地のダルファーだ!アドルフ=ダルファーだ!大至急救急車を頼む!子供が危険な状態だ!大至急頼む!」 |
| と俺が力強くも小声で対応すると、肩から携帯を落とし俺はキッチンに勢いよく入り込んで行った。覗いた先には首がないリリーが横たわっている。 |
| その後の感情はあまり覚えていないが、スプーンの引出しに隠されてある銃を取り出し、窓と言う窓に打ち付けたことは確かだ! |
| あの時の感情がわからない・・・。 |
| でも、可愛そうなリリーとランディを抱きかかえて心の中から思ったんだ |
| 子供だけが解読できる楽しさのコード進行はアルファベットの中にこそ存在する・・・。 |
| ランディ!お前だけはしっかりしてくれ! |
| リリーのありえない姿は・・・もう見たくもなかった! |
| 連れて行ってくれ!歌っくれよ! |
「僕のアルファベッド」を・・・ | 、
| | 楽しさの中に囲まれた子供の存在の中に・・・・・。 |
| 俺は ただ・・ただ・・泣いていた・・・。 |
| 家を取り囲むけたたましいサイレンの音が「子供を守っていた」リリーとの思い出を蘇らせる。 |
| 数え切れないサイレンと報道のフラッシュが俺を襲う |
| 物語が始まったのは、放心している俺の肩を叩いたジャック=ミルズ警部のタバコの臭いからだった・・・。 |
|