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タイム誌のアジア版に、The Best of Asia 2009という特集があり、Best for the Soulの一つに伊勢神宮が取り上げられています。
http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1893324_1893306,00.html
Constant Changeと題して、式年遷宮の意義について、次のように説明されています。
The ritualistic refurbishment is connected to the Japanese belief of tokowaka — the idea that through constant regeneration and renewal both the gods and the nation can remain eternally young and vigorous. But regardless of one's spiritual beliefs, the qualities that Ise Jingu exemplifies — continuity, tradition and a common purpose that spans the generations — are wonderfully uplifting. Here the noisy, earthly work of construction intersects with a timeless, eternal peace.
儀式的な改修は日本人の常若という考え方と結びついている。この常若という考え方は絶え間のない復活と再生を通じて神々も国家も永遠に若く、活力にあふれることができるというものである。その人間の信仰に関係なく、伊勢神宮が体現する資質ーー継続と伝統、そして世代間にまたがる共通の目的ーーは驚くほど伊勢神宮を訪れる人々の心を高揚させるのである。この伊勢の地で、騒々しい、世俗的な建て直しの作業は永遠の平和と交差する。
なるほど、式年遷宮は、国家と神々の復活と再生、そして日本人の魂の復活と再生を企図し、永遠の平和を願うというものなんですね。
イギリスの歴史家アーノルド・トインビーは若泉敬氏との対話「未来を生きる」の中で、伊勢神宮の意義について、次のように述べています。
「神道の総本山である日本の伊勢神宮を訪れる時、私は、ここにこそ聖フランチェスコやワーズワースが、生命をよみがえらそうとした宗教の形が脈々と生き続けていると感じるのです。伊勢を訪れる人が感得する精神は、現代人が自然に加えた邪悪な暴力にたいして自然が復讐するのと思いとどませるために、現在、生きている世界中の人々が求めていかなければならない精神なのです。」
そして、有名な、伊勢神宮(内宮)を昭和42年11月24日に参拝した時に、記帳した言葉。
「Here, in this Holy Place, I feel the underlying units of all religions.」
ここ、この聖地において、私はすべての宗教の基本的な要素を感じる。」
じっくりとかみ締めたい言葉ですね。
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感性の豊かなトインビー氏は、全ての宗教を超える普遍的なものを伊勢神宮で感じたのでせう。日本神道は、全ての宗教のゆりかご、みおや神として、ここに万教帰一のふるさとがあるのですね。トインビー氏は世界を究極的な平和に導くものとして、神道の持つ役割を評価してゐますが、その本源を皇室のご先祖を御祀りした伊勢神宮に見たのです。
2009/5/8(金) 午前 2:15 [ koreyjp ]
トインビーは林房雄さんの「大東亜戦争肯定論」を読んだとき、林さんがトインビーの魅力について語っていたので、興味を持ち始めました。
「精神の回復は静養よりも読書によって早められたようである。特に、トインビーの「歴史の研究」(要約版)にめぐりあったことが、私をたちなおらせたようである。私は要約版を再読し三読した後、原書12巻を取り寄せて読み始めた。
まだ全部は読み終わっていないが、これは私の魂の解放であった。人間7千年間の歴史を巨視的に眺める視野の拡大と精神の自由を私に与えてくれた。」
「これは私の魂の解放であった。」という箇所にひきつけられまして、これは是非とも読まなければと思って、その当時、かなり読みました。
2009/5/8(金) 午後 10:32 [ アクエリアン革命 ]