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■天魔鬼神も畏れをなす離れ技!

By 不識庵- 2012/12/28

2009年、有楽町の某大手書店の新刊本コー ナー。 平積みされている本の群れの中からから妖しい光 が… 近づいて見るとカバーにデザインされている大き な円が 天井の照明を反射して鏡の如く「ぎらり」と神秘 的な虹彩を放っていました。

超訳…古事記。 いま世の中「超訳ブーム」ですが、この「超訳」 は古代の魂が憑依したかのような現代語訳!

こんなに面白い物語の語り部は、宗教学者にして フリーランス神主、神道ソングライター あの鎌田東二先生です。

もともと口承伝承を書き留め編集された『古事 記』ですが、 稗田阿礼&太安万侶ならぬ、カマタノトニー&ミ シマノシャー(ミシマ社)による 時空を「超」えた現代語「訳」=「超訳」です。

しかも「テキスト」なしの口述記録というから驚 きです。 神道研究の泰斗なれば可能な挑戦であり、天魔鬼 神も畏れをなす離れ技!

全編、独特の言語感覚で「童話」のような読み易 さがたまりませんね。

戦後教育の是非が問われて久しいですが、本書は 理屈抜きに読んで欲しい一冊です。 声に出して読んでいただくと、本書の魅力は数倍 に増していきます。 ひとりでも多くの親御さんが、お子さんのために 読んで聞かせて欲しいものです。

ちなみに鎌田先生によるこの究極の神語りが、 オーディオブック(ことのは出版)にもなってい ます。

■デザイン、文字組みも綺麗。読 みやすい。

By scaryhusky - 2010/4/2

古事記を知るとっかかりの本としてお勧めです。 驚いたのは本としての完成度の高さ。デザインも 良し、文字組みも綺麗で非常に読みやすい。 もうひとつ、「クーターバインディング」と呼 ばれる仕掛けを採用してあり、本の背の部分(本 棚に入れたとき見える長細い部分)が折れなく痛 まない、しかもページを開いた時自然と閉じず片 手で持って読める。手が不自由な方にも読みやす く作られている。これは私がお会いしたことのあ る、製本会社のトップの方が考案した特許の技術 である。 本の内容も余白が多く、詩を読む時のような想 像力を掻き立てられる。 今後このような良質の本が多く出回ることを期 待したい。


■うっとりするほど豊穣な原風景

By 香桑- 2012/4/21

読みやすく、わかりやすく、古事記の全体像を掴 むには最適であろう。 歌のような詩のような詞のような音の美しい文章 がするすると流れ、イメージが広がる。 そぎ落とされたとこに旨みもあるのかもしれない が、大筋から味わえるものも多い。 また、研ぎ澄まされたことで、抽象性が高まり、 一層、象徴として意味深い感もある。 どの神がどこに祀られているかも自然な流れで添 えられているのも、古事記初心者の私には親切 だった。

現代の家族関係や異性関係に見られるトラブルっ て、結構、そのまま古事記の中に見出せるもの だ。 どうやったらカップルはうまくいかないか。

いう兄弟姉妹間のトラブルが起きるものか。古事 記は生々しく教えてくれている気がする。 願わくば、どうやったら問題を乗り越えられる か、特にカップルの破綻の乗り越え方をもう少し 書いておいてくれるとよかったのだけど。 何千年も人間は同じことを繰り返しているのだ なぁと思うと、私のつたない失敗もまぁいいかと 思える。 それぐらい、身に引き寄せて読めるほどの豊かで 活き活きとした物語を感じた。



■物語に聞き入るような感覚、

By taikoo - 2012/3/13

本を開いたとき、びっくりした。 え、詩なの? リズミカルに物語がはじまり、一気に展開してい く。 文字を追って読んでいるのに ものがたりを語る声が、音が、耳から身体へ沁み わたっていくような 不思議な感覚。

「古事記」と聞くと、なんだか小難しそうで、読 みにくそうで 敬遠してしまいがちだけど、 きっと昔の人は、この物語を耳で聴いて、どきど きはらはらしながら 楽しんだんだろうな。 と、そんな体験をおなじように味わえる。

目の前にたちのぼる物語は、ただただ、ダイナ ミックで面白い。

古事記を「まず楽しむ」ことができる、 最初の入り口としておすすめの一冊。
富岡幸一郎氏が伊勢神宮の式年遷宮の意義について述べておられます。

https://www.youtube.com/watch?v=fY5mgUcQQTs&feature=youtube_gdata_player

以前、このブログでも、伊勢神宮についての記事を書いたことがあります。参考に載せておきます。
http://m.blogs.yahoo.co.jp/indianphilosophy2005/26721076.html

タイム誌のアジア版に、The Best of Asia 2009 という特集があり、Best for the Soulの一つに 伊勢神宮が取り上げられています。
http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1893324_1893306,00.html

Constant Changeと題して、式年遷宮の意義に ついて、次のように説明されています。

The ritualistic refurbishment is connected to th e Japanese belief of tokowaka ―the idea that through constant regeneration and renewal bo th the gods and the nation can remain eternall y young and vigorous. But regardless of one's spiritual beliefs, the qualities that Ise Jingu exe mplifies ―continuity, tradition and a common purpose that spans the generations ―are won derfully uplifting. Here the noisy, earthly work of construction intersects with a timeless, eter nal peace.

儀式的な改修は日本人の常若という考え方と結 びついている。この常若という考え方は絶え間 のない復活と再生を通じて神々も国家も永遠に 若く、活力にあふれることができるというもの である。その人間の信仰に関係なく、伊勢神宮 が体現する資質ーー継続と伝統、そして世代間 にまたがる共通の目的ーーは驚くほど伊勢神宮 を訪れる人々の心を高揚させるのである。この 伊勢の地で、騒々しい、世俗的な建て直しの作 業は永遠の平和と交差する。

なるほど、式年遷宮は、国家と神々の復活と再 生、そして日本人の魂の復活と再生を企図し、 永遠の平和を願うというものなんですね。

イギリスの歴史家アーノルド・トインビーは若 泉敬氏との対話「未来を生きる」の中で、伊勢 神宮の意義について、次のように述べています 。

「神道の総本山である日本の伊勢神宮を訪れる 時、私は、ここにこそ聖フランチェスコやワー ズワースが、生命をよみがえらそうとした宗教 の形が脈々と生き続けていると感じるのです。 伊勢を訪れる人が感得する精神は、現代人が自 然に加えた邪悪な暴力にたいして自然が復讐す るのと思いとどませるために、現在、生きてい る世界中の人々が求めていかなければならない 精神なのです。」

そして、有名な、伊勢神宮(内宮)を昭和42 年11月24日に参拝した時に、記帳した言葉 。

「Here, in this Holy Place, I feel the underlying units of all religions.」
ここ、この聖地において、私はすべての宗教の 基本的な要素を感じる。」

じっくりとかみ締めたい言葉ですね。

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