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私の本職はネイチャー・フォトグラファーである。 野生動物を追って、一年の3分の2を海外で暮らしている。 先日も、中央アフリカのタンザニアにあるセレンゲティ国立公園で野生動物を追っていた。 そして、地平線一面をヌーの大群が移動するすばらしく迫力のある場面を フィルムに収めることが出来た。 一仕事を終えた後に寄ってみたいレストランがあった。 それは中央アフリカのエチオピアにある。 空港からそこにはオレンジ色の馬車に乗って行かなければならない。 コーヒー発祥の地であるエチオピアで、お茶を入れるために最適な水がコンンコンとわき出る 理想郷 ochanomizu (現地語でお茶に使用する水の意味)で下ろされる。 そこからは馬も通れぬ悪路をひたすら南に下ると、ようやく見つけることが出来た。 隣にはこの国最大の大学である、メェヂ大学がある。 メェヂ大学の名は、かつてこの地を訪れたイタリアの君主メディチ家から取ったとも、 ペットであるヤギの鳴き声から取ったとも言われている。 この国の名前を冠したそのレストランには行列が出来ていた。 入り口にはからくり機械が置かれており、 この国の金貨を入れるとパピルスで出来た引き替えカードが出てくる。 ウエイターにカードを渡すと、席に案内される。 「カラサハイカガイタシマショウカ?」 70バイまで指定できるのである。 「チキンカレー25バイ、シルブプレ」 私の尊敬する写真の師匠である、shino山キャシャーン先生は言っていた。 「男は黙って25バイ」 この教えを忠実に守ったわけである。 ちなみに、shino山先生は魚眼レンズで野生動物を撮るという、世界でも類をみない写真家であるが、 野生ライオン(成獣、オス)の鼻デカ写真を撮ろうと被写体に近づきすきたため、 そのライオンに襲われ、首や太腿に全治10日の大怪我を負ったというエピソードの持ち主である。 (現在入院中) さて、私の「25バイ、シルブプレ」の言葉に周りの客はざわめいた。 「25バイ」、「25バイ」というささやき声が聞こえる。 比較的辛さに強いと言われている現地のメェヂ大学の学生でさえも なかなか挑戦できない辛さのようなのだ。 現地人を超えた。少し鼻高々である。 ウエイターは、まずジャガイモを持ってきた。この国の主食なのであろう。 ただふかしただけの小さなジャガイモ。 この国の食糧事情の厳しさをかいま見たようで、悲しさに少し涙した。 続いてチキンカレーがやってきた。 鶏にしては肉が大きい。 エチオピアで祝祭日にのみ食される鳥、フラミンゴの肉だろうか。 それから、ポットに入った大量の液体。 地酒であるタッジ(蜂蜜酒)だろうか。 非常に親しい人、地位の高い人にのみ提供するといわれている貴重な酒である。 カレーを一口ほおばると舌先を激しく刺激する。 唐辛子系の辛さである。 辛さとは味覚ではなく痛覚である。 小型爆弾をどんどん体内に放り込んで、小爆発させるのと同じなのである。 額から、首筋から汗がしたたるのは、その痛みに打ち勝とうとする体の無条件の反応なのに違いない。 ジャガイモとタッジがだけがその痛みを和らげてくれた。 完食すると、皿の下から国旗が現れ、私は理解した。 このレストランのオーナーは、私を国賓として歓迎していたのだと。 それに応えると共に、shino山先生の全快を祈って誓ったのだった。 「shino山先生の代わりにライオンの鼻デカ写真と30バイカレーをものにするぞ」と・・・ 写真:Sony α200 + DT18-70F3.5-5.6
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フットワークの軽いインゲンさんですね。
そして、25倍。これでshinoさんとタイに持ち込んだわけですね。
フラミンゴの肉ですか・・ま、確かに「砂ずり」を「マトン」の肉と間違えるおかたですからねぇ(笑)・・・・( ̄ー ̄)ゞ
ホジホジ・・
ところでshino山先生入院したんですか?現場で危険な仕事されてますからね・・
はやく治ってほしいものです。
2009/7/28(火) 午後 8:54
お仕事は…?と常々疑問を抱いてました。
「ネイチャー・フォトグラファー」
今夜、「そうだったんだ〜」と、妙に納得感です。
2009/7/28(火) 午後 9:21
1:51さん。
辛いものの記事の時は眉につばして読んで下さい。
本職と言うより内職。自称・・です。
・・それが、あるから大笑いです。
2009/7/28(火) 午後 10:12
くりーちゃーさん。
カレーに目がないので、華麗に訪問してきました。
負けたくはない、でも、勝ちたいわけでもない。これが本音です。
店員さんに「砂ずり」だと言われたときは、ズッコケましたね。
味音痴を暴露してしまいました。お恥ずかしい限りです。
shino山先生の腿にはまだライオンの歯が一本残っているらしいです。
2009/7/28(火) 午後 10:27
えみりおさん。
人を簡単に信頼してはいけません。
本当は「ネェチャン・フォトグラファー」なのです。
2009/7/28(火) 午後 10:29
まぁ!控えめな・・・どうせなら26辛にチャレンジしたらよかったのに・・・(。-∀-)ィヒ♪
shino山先生、お大事に。
2009/7/29(水) 午前 11:53
インゲン先生、いま病室から看護婦さんに口述筆記してもらっています。腰をカクカクさせながらネコじゃらしを持ってライオンに近づいたまでは良かったのですが、すかしっ屁をこいた瞬間、襲われてしまいました。松島トモ子女史の気分でした。牙が刺さっているのは腿ではなくておケツです。
皿が異常にピカピカなのは、食後に特産品のジャガイモで皿を拭いたからでしょうか。
2009/7/29(水) 午後 1:36 [ shino ]
shinoさん元気そうじゃないですか♪
よっぽど臭いすかしっ屁こいたんですね。くさぁ〜。
ははん、お尻に牙ですか・・もしや、やっちゃいましたか?
クセになるそうなので気をつけてください。
ほんとにきれいにお皿がピカピカですね。
たぶんインゲンさん、みよ〜んってやったんでしょうね。
アイスクリームのフタとか、マンゴの皮をみよ〜んってするように。
2009/7/29(水) 午後 5:14
さくらさん。
私が26辛を食べると、shino山先生は30辛を食べるでしょう。
そうすると私は31辛を食べ、shino山先生は35辛を食べるでしょう。
こうして、辛さ対決の無間地獄に陥ることになります。
そんなことになったら命を落としかねません。
shino山先生へのお見舞いに、ハバネロ入りの栄養ドリンクを送りつけてやりましょう。
2009/7/29(水) 午後 10:15
shino山先生。
おお、もうそこまで回復なされましたか。
なるほど屁でしたか。
ライオンもshino山先生のかぐわしき匂いに思わずフレーメン反応をしてしまったのでしょうね。
欧米においてはパンで皿を拭く感じでスープを食べるのが一般的ですが、ここエチオピアではジャガイモで皿を拭くのがマナーとなっているようです。こうして全部食べると、お腹がポテットしてしまいます。
入院生活は退屈でしょうががんばって下さい。
あとは、すかしっ屁ができれば完全回復の証拠ですね。
爽やかな屁の出るのを首を長くしてお待ち申し上げています。
2009/7/29(水) 午後 10:41
くりーちゃーさん。
なぜ、すかしっ屁が臭いのか。
それは臭いとすかしっ屁がバレるからなのです。
臭くないすかしっ屁は誰にも知られることなく消えてしまうからなのです。
(すかしっ屁をこれほど深く考察した人間がこれまでいただろうか?いやいない)
そういえばアイスクリームのフタはおいしいですよね。
中身よりおいしいです。
あと食べ終わったポテトチップスの袋に残ったかけらをザザッと口に放り込むときとか最高です。
2009/7/29(水) 午後 11:00
・・・・・てか、すごい世界に入ってるんですけど〜(大笑)
shino山キャシャーン先生入院ですか! ライオンの鼻デカ写真は至難の業でしたか。
2009/7/30(木) 午後 9:59
話は壮大になるのに、オチはしょぼいです。
shino山キャシャーン先生、今週の記事は口述になるのでしょうか。
2009/7/31(金) 午後 10:48