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インド大修行時代 山田 和 講談社文庫 著者の初期(1974年・27歳〜)インド旅行記。 強引な勧誘に辟易し、南京虫から逃げ出し、汚物の臭い耐え、子供に遊ばれ、食あたりで死にかけ、インド時間に身を任せた旅。インドを旅したことのある人でも、文章にされると新鮮な思いで読めるに違いない。 この旅行記が他と異なっているのは、イギリス文学に耽溺したことのある著者が時折見せる知性と、事象を的確に表現し得るその才にあるのではないだろうか。そのためか、トイレの話にも品がある。 インド紀行ではいくつかの「踏絵」があると思う。すなわち必ず触れなければならないのだが、その記述が著者の人生観なり思想なりを浮き彫りにしてしまう重要なポイントのことである。その「踏絵」のひとつがベナレス(ワーラーナシー)の火葬である。彼は日本の火葬システムに対する独自の視点と、諒解を明らかにしている。 『旅人もまた、さまざまな時空と歴史の文脈上に立つべきだ』という彼の言葉は、私の旅の指針になるだろう。 【登場する国】インド
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2006年10月02日
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