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何でも見てやろう 小田 実 講談社文庫 1957年フルブライト留学生としてアメリカ・ハーバード大学に留学し、その後ヨーロッパ・中東・インドを経由して帰国した、その2年間の旅行記である。 資本主義国の雄アメリカを見ることがすなわち日本の未来を見ることであり、しかし一国のみを見るだけでは偏狭となることを良く知っており、他の国々をも貪欲に見て回る。 彼の見方はきわめて政治的であるが、一方で比較文化論や恋愛論に迷い込む余裕を見せる。 考えながら、考えながらもどんどん前のめりに行動する重機のような男だと思う。 彼は旅の途中で、無銭旅行がややもすると社会との対決を避け、堕落していく自らの危険に気づく。ついに『自分で自分に責任をとるために』帰ることを決断する。 彼にとって、旅は学びの場であった。しかし学ぶだけでなく、後の行動に結びつける力を持っていた。事実1965年には、「ベ平連」を結成し、ベトナム反戦活動を開始するのである。 これほど強靭な旅があるだろうか。 【登場する国】アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、アイルランド、ノルウエー、デンマーク、ベネルクス3国、フランス、スペイン、イタリア、ギリシャ、エジプト、シリア、レバノン、イラン、インド
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