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バスでポカラへ戻り、フィッシュテイルロッジというホテルにチェックインする。 ポカラには縦横数キロのフェワ湖という湖があり、ホテルはポカラの街から湖を渡ったところにあった。 それほど遠くない距離を、専用の筏で渡るのであるが、これによって、街から隔離された感じが強まる。 このホテルは、なんでも(日本の)皇太子も泊まったしく、写真が飾られていた。 ポカラからはマチャプチャレ(6993m)という非常に美しい山が見える。 マチャプチャレとはネパール語で「魚の尾」を意味するのだそうである。 ポカラからは、その様子は見えないが、見る角度によっては、山の先端が魚の尾のように二つに分かれているからだそうである。 (ネパールの旅(11)写真6には、二つに分かれた様子が見える) ホテルの名の、「フィッシュテイル」はそこから名付けられたのだろう。 これを書いていて、今、気が付いた。 ポカラの街に渡って、レンタル自転車を借りて、ポカラの街を散策してみることにした。 自転車を半日借りて、30ルピー(約55円)と激安である。 まず、パタレチャンゴへ。 ここは、フェワ湖の水が岩の間から、突然滝となって落ちるという、奇妙な滝である。 滝を上から見る形となるため、迫力は感じない。 このあたりにはチベット難民村があるというが、良く解らなかった。 ポカラの街をぐるぐる回ってみた。 いくつかの寺、国王の別荘などがあった。 しかし、ここでは見るべきものはやはり山である。 自転車を返し、少し歩くと、野良牛の集団が近づいてくる。 ヒンドゥー教で、牛は神聖な動物。 ここネパールでは野良牛が大量に生存しているのである。 野良牛が6頭ほど集団で、こちらにのっしのっしと歩いてくるのである。 肩で風切るチンピラの風情である。 奴らの方から避けてくれる気配は微塵もない。 それでも我慢して、ここにじっとして、奴らが避けるのを見届けるのか、それとも、私の方が道を譲るのか。 瞬時に後者の案をとった。 野良牛の前では、人間のプライドなど何の役にも立たない。 どうぞ、お通り下さい。 ミネラルウォータとジュースを買い込んで、ホテルに戻る。 明日は日の出を見に行くことになっている。
早く寝なければ。 (つづく) |
>ネパール
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●6日目(5月4日) ヒルに襲われる夢をみた。 しかし、それは昨日現実にあったことでもあった。 強烈な体験であった。 今でも、ヒルを引きちぎる嫌な感触が残っている。 朝食をとって、帰り支度をする。 帰りは来た道と異なる道。 ノーダラに向かう。 ここには、村の人たちが住んでいた。 生活道路(小道)を下っていく。 道路脇では、おみやげを売っていたりする。 このようなところで生活するのは大変だろうなと思う。 眼下に川が流れており、見晴らしが良い。 下るのに2時間かからなかった。
(つづく) |

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(この記事には不快感をもよおす記述があります。食事の後に読まれることをお勧めします) ロッジに入るには靴を脱がなければならない。 ヒルは見たくないな。 しかし脱がなければ。 靴を脱いでみると、両足にはびっしりとヒルが張り付いていた。 靴の底には、踏まれて死んでいるヒルも。 血を吸ったヒルは、ナメクジのように丸々と太っていた。 ヒルを一匹ずつ引きはがして、捨てる。 ヒルの噛み付く力は強く、もしかすると、口を引きちぎっているだけかも知れない。 こういう状況では、気持ち悪いなどとは言っていられない。 一匹ずつ引きはがす。 結局、数えてみると、右足11匹、左足10匹のヒルにやられていた。 靴は血だらけ、足も血だらけである。 水道で、靴と足を洗う。 ツアーメンバーの中で、最もヒルにやられたのが私だった。 ロッジの人が見かねて、塩水をタライに入れて持ってきてくれた。 それで足を洗えということのようだ。 経験して初めて知ったことなのであるが、ヒルに血を吸われると、傷口の血がなかなか止まらないのである。 ヒルの分泌物が、血の固まるのを妨げるようなのである。 塩水にはそのヒルの分泌物を、いくらか吸い出す力があるのかも知れない。 しかし、血は簡単に止まってはくれなかった。 持ってきたサンダルに履き替える。 夕方、雨は上がった。 雲の合間からヒマラヤの山々が見える。 早めの夕食をとって、ロッジの各部屋に入る。 ロッジはまさに山小屋。 裸電球一つで、ドアや隣との境は隙間だらけ。 簡易なベッドが付いているが、その上で、寝袋を借りて、寝ることになっている。 ヒルに食われたのが午後3時頃。 もう何時間も経っているのに、なかなか血が止まらない。 ゆっくりと、だらだらだらと流れ出してくるのだ。 これでは、借り物の寝袋を汚してしまうことになる。 寝袋に入ることができないのだ。 一計を講じた。 ビニール袋に足をつっこみ、ビニール袋ごと寝袋に入ってしまえばよいのではないか。 確かにこれで、寝袋を汚すことはなくなった。 しかし、足が蒸れて、とても眠れない。 血が止まるまで待つしかないようだ。 夜10時、消灯。強制的に電気が消された。 まだ血は止まらない。 一人ベッドに座り、窓の外の星明かりでうっすらと浮かび上がる、ヒマラヤの山々をずっと見ていた。 深夜12時頃、足を洗おうと思い、懐中電灯を頼りに一階に下り、外の水道の出るところへ行く。 水が冷たく気持ちいい。 こうして見知らぬ土地で、ヒマラヤの山々に囲まれて、一人足を洗う私。 異国へ来たのだなと、改めて感ずる。 足を洗うと、もうそれ以上血は流れ出てこない。 止まったようだ。 こうして、悪夢の一日を終えて、眠りについた。
(つづく) |
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(この記事には不快感をもよおす記述があります。食事の後に読まれることをお勧めします) ●5日目(5月3日) 今日はポカラへ行く。 ポカラはネパール中央にあり、最も風光明媚で、トレッキングコースの充実した地である。 ネパールでも最も人気のある地だと言えるだろう。 カトマンズからポカラまで約200kmであるが、プロペラ機でわずか30分で到着した。 ポカラの街で昼食をとり、バスで、フェディーまで行く。 フェディー。ここが、トレッキングの出発点である。 荷物の大部分はシェルパの方が担いでくれる。 わずか二時間半のトレッキング。 勾配もきつくない。 ただ、雲行きが怪しい。 ぽつりぽつりと降ってきた雨が、やがて本降りになる。 周りは靄(もや)でかすみ、景色は全く見えない。 ルートを半分ほど消化したところで、ツアーメンバーから悲鳴があがる。 「ひえっ」 なんだなんだ。 山ヒルであった。 ヒルが靴の中に入ってきたというのである。 足に吸い付いているヒルを引きはがしている。 そういわれてみると、私の靴の中でも何かがうごめいている感触がある。 確実にヤツはいる。 しかしあえて、無視をすることにした。 見ていると、地面に足を付けるとヒルがはい上がってくるのが見えるのである。 血を吸っていないヒルは、マッチ棒のように細く、それがブリッジを繰り返しながらはい上がってくる。 仮に、靴の中のヒルを取り出したところで、次から次にはい上がってくるのだから、じっとその場に止まっているわけに行かない。 登ってくるヒルを反対の足で、こそげ落とすこととして、なるべくその場を早く通り過ぎることにした。 それにしても靴の中が気持ち悪いことになっている。 トレッキングの後半。 いよいよ雨は土砂降りになり、数メートル先も見えないような状況である。 そうこうするうちに、雨は雹(ひょう)に変わった。 大粒の雹である。 傘を差しているのだが、穴が空きそうな勢いである。 そんな悪天候の中ようやく、目的地のダンプス(標高1799m)に到着した。 ロッジに入るには靴を脱がなければならない。
ヒルは見たくないな。 しかし脱がなければ。 (つづく) |
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3.クマリの館 ダルバール広場の一角にクマリの館がある。 ここには生き神クマリが住んでいる。 家柄の良い少女の中から、選ばれるのだそうだが、初潮を迎えると交代する。 たまにクマリの館から顔を出すことがあるという。 但し写真撮影は禁止されている。 退任したクマリの末路は決して明るくないという。 4.ハヌマン門(ハヌマン・ドカ)とカーラ・バイラヴ ダルバール広場の中に旧王宮がある。 その門がハヌマン門(ハヌマン・ドカ)である。 赤い服(?)を着ているのが、猿神ハヌマンの像である。 その近くに、恐怖の神、カーラ・バイラヴの像がある。 その手には剣や生首が。 現在でも信仰の対象になっているようで、人が途切れることがなかった。 夜は、ボジャン・グリハというレストランで、ネパールの踊りを見ながら、車座になって食事。 カトマンズは世界で最も面白い街の一つだと思った。
(つづく) |




