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シャルル・ド・ゴール空港を離陸してから丁度6時間後くらいだろうか、突然苦しくなった。 息ができないのだ。 いや正確には、呼吸はできているのだが、恐ろしく息苦しいのだ。 同行のITに苦しい旨告げると、客室乗務員を呼んでくれた。 客室乗務員の指示で、エコノミーの3席を空けてくれ、そこに横にならせてもらった。 30分ほど横になっていると、楽になった。 ただ本当に治ったのか自信がなかったため、そのまま横になっていた。 1時間後、客室乗務員の方が来て「もう良いでしょう」といい、元の席に戻された。 何が起こったのか良く解らなかった。 もしかすると、エコノミー症候群の軽いヤツだったのかも知れない。 しばらくは行動するのもおっかなびっくりで、精神的なダメージが残った。 離陸から12時間後、予定通り飛行機は関空に到着した。 ●旅を終えて 印象に残ったのは、オランダはザーンスカンスの風車、ゴミだらけの夜のロッテルダム。 ベルギーはブリュッセルのグランプラス、ブルージュの美しい街。 フランスはシャンパン工場、ベルサイユ宮殿。 本当に美しい街に酔いしれる一方、自分とのギャップにとまどいも覚えた。 なんと言おうか、これでは男の旅ではない。 どちらかというと、新婚旅行向きの土地ではなかったか。 北ヨーロッパであるにもかかわらず、ベルギーの料理は美味しかった。 ブリュッセルで食べたムール貝の味が忘れられない。 悪くない旅ではあった。
ただ、一緒に行く相手を間違えたかも知れない。 相手によっては、もっとロマンチックな旅にもなりえたからだ。 (終わり) |
>ベネルクス
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しかし、ベルサイユ宮殿は、これだけ豪華な建物であるにもかかわらず、トイレは1つしかなかったという。 来客は携帯便器を持参していたのだとか。 そして、その排泄物は庭に捨てられていたという。 ブルボン朝が最も栄えた時期。 しかし、この栄華は長続きせず、1789年にはフランス革命により、ブルボン朝は終末を迎える。 ベルサイユ宮殿を見終わって、パリに戻り、土産物を買い込む。 チョコレート、クッキー等。 シャルル・ド・ゴール空港でワインを買い、機中の人に。
(つづく) |
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●第8日目(8月18日) ベルサイユ宮殿 パリは初めてではなかったため、市内見学はやめ、まだ行っていないところに行くことにした。 選んだのはベルサイユ宮殿。 アンバリッド駅から電車でベルサイユへ。 パリから20kmほどの距離にある。 ベルサイユ宮殿は、ルイ14世が建てた。 着工は1661年、完成が1710年。 50年もの月日がかけられた。 宮殿の中は、豪華絢爛。 贅の限りを尽くした部屋、廊下。 宮殿の外は、庭園があるが、何しろ広い。 800ヘクタール以上あるといわれ、地平線が見える彼方まで広がっているのである。 庭園には運河が走り、植えられている木々は全て手入れが行き届いている。 とにかく「すごい」の一言に尽きる。
これを形容する言葉を私は知らない。 (つづく) |
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ランスで途中下車した。 ランスはシャンパーニュ地方で最大の都市。 あのシャンパンで有名な、モエ・エ・シャンドンの本社が確かここにあるはずである。 そして世界遺産にもなっているノートルダム大聖堂がある。 他の地方のノートルダム寺院に比べその規模の大きさは半端ではない。 フランス三大寺院にして、重厚なゴシック建築。 ちょっとガウディ建築に似ているなと思った。 時間がなかったため、外観を見ただけで終わり。 駅で、クロワッサンを食べ、パリ行きの電車に飛び乗る。 2時間ほどでパリに到着。 ホテルは日本で予約していた、ロイヤル・サン・ミッシェル。 夕食は適当なレストランで、エスカルゴ(この旅3度目のエスカルゴ)に鴨料理を注文。 ワインが美味しい。 パリで一度行ってみたいところがあった。 それは、「トゥールダルジャン」という名のレストラン。 トゥールダルジャンとは「銀の塔」の意味。 創立は1582年というから古い。 このレストランを世に知らしめたのが鴨料理。 ここでは、供した鴨に通しナンバーを付けているのである。 昭和天皇もパリを訪問した際に、二度食したことがあるという。 また、美食家で有名な北大路魯山人が、血と骨髄のソースの代わりに、山葵と醤油をかけて、「こちらの方が美味しい」とのたもうたエピソードでも有名である。 超高級レストラン(ミシュラン三つ星)なので中にはいることはかなわない。 従って、門だけ写真に収めてきた。 事情を知らない、同行のITは何が面白いんだという顔をしていた。
(つづく) |
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せっかくシャンパーニュ地方に来たのだから、シャンパン工場を見学してみたい。 ホテルで聞いたら、シャンパン工場が近くにあるとのこと。 シャンパン工場には、Joseph Perrier (ジョセフ・ペリエ)というネームプレートが付いていた。 (帰って、調べてみると、そこそこ有名なシャンパン・メーカーであった) 工場の守衛さんに「工場見学できますか?」と尋ねると、1時から見学会をやるとのこと。 ついている。 見学できる保証など何も無かったので、本当にラッキーである。 少し、街をぶらついて、再び工場へ。 工場見学目当てのお客さんが、すでに10名ほど待っていた。 ワインの製造工程を説明してくれるのであるが、当然フランス語。 チンプンカンプンである。 非常に現代的な設備があるかと思うと、古くから使われているのであろう設備など色々。 圧巻だったのが、寝かされたワインの瓶が、地下の貯蔵庫に無数に並べられていたことである。 このワイン蔵のことをカーヴという。 一通り工程を見終わると、最後にシャンパンの試飲会である。 うーむ、旨い。 ジョセフ・ペリエ、最高。 とても充実したひとときであった。 Etienne教会という教会を見る。 こういった教会がたくさんあり、そのいずれも自由に立ち入れるのがすごい。 ここも、ステンドグラスが綺麗であった。 明日は、帰国の途につかねばならない シャロン・アン・シャンパーニュを後にし、パリに向かう。
(つづく) |



