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(注意:ここには著しく食欲を減ずる写真が掲載されています。食後に読まれることを強くお勧めします。) ●タンパク源について この旅のテーマの1番目である。 前回ソウルに来たときは、道ばたで小さな店を広げてなにやら豆のようなものを売っている光景をよく目にした。 何だろうとは思ったが、買って確かめるまでには至らなかった。 家に帰って調べたら、それは「ポンテギ」という食べ物であることがわかった。 「ポンテギ」は蚕のサナギを蒸したり煮たりして味を付けたもので、おやつ代わりにソウルではよく食べられるということであった。 それ以来、食べてみたいとも思いがつのっていった。 そしてようやくその機会が訪れたのである。 ところが事情はずいぶん変わってしまったようだ。 前回どこでも売っていた「ポンテギ」が、どこにも売っていないのである。 探しまくって、南大門市場で2カ所、東大門市場で4カ所売っているところを見つけた。 何しろ初めての食べ物である。大量には要らない、少量で十分である。 最初の売り子のオモニ(お母さん)の示した価格は5000ウォン(400円)。 思ったより高い。 量は少しで良いから安くして。と言うとダメとのこと。 2軒目、3軒目も同じであった。どうやら相場は5000ウォンのようである。 4軒目は2000ウォン(160円)。 オッケーと言って買おうとすると、なんということだろう、財布に1000ウォンしかないではないか。 翌日、別の売り子さんと交渉したところ、1000ウォン(80円)でいいという。 売り子のオモニは苦笑いしていた。 こうして2日掛かりで苦労して「ポンテギ」を手にしたのであった。 一口食べてみた。 歯で噛むと中から液体状のものがプチュっと出てくるのであるが、それが何とも青臭い匂いなのである。 これは相当訓練しないと慣れないぞ。 ただ一方で濃厚な牛乳のような味もして、良質なタンパク源であることが直感できた。 日本国内でも長野では蚕のサナギを食べると聞いたことがある。 動物タンパクの入手困難な地方の人にとって、貴重なタンパク源であったことは想像に難くない。 ソウルでも、そのような理由で食べられてきたのであろう。 しかし、肉・魚が豊富な現代ではその役割を終えつつあるということだろうか。 路上で「ポンテギ」販売を見なくなった理由が分かったような気がした。 私も、肉・魚からタンパク質を摂ることを高らかに宣言して、
余った「ポンテギ」をそっとゴミ箱に捨てたのであった。 (つづく) |
国外旅行連載中
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●白子のチゲについて ホテルの近くに南大門市場がある。 屋台が並び活気があって最も好きな所である。 しかし、今回は屋台で食べるのはやめた。 前回ソウルに来たときにぼったくられた経験があるからだ。 代わりに屋台でない普通の店で食べることにした。 メニューが読めなかったので、「チゲ、ジュセヨ」と言ってごまかした。 出てきたのが白子のチゲだった。 美人のオンニ(お姉さん)が丁寧に食べ方を教えてくれる。 タラのような食感の魚の身が入っていたが、タラにしては季節が早いので別の魚であろう。 CASSというメクチュ(ビール)も飲んだ。たらふく飲んだ。 オンニが笑顔でお代わりはいらないか訊いてくる。 ビールが回ったのか、美人オンニにのぼせたのか、ボーとしたまま帰路についたのであった。 (つづく)
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●ポストについて ソウルの街を歩くと色鮮やかなポストが目に付く。 写真ではわかりにくいが、非常に明るい赤、まるでプラスチック製品のような軽い赤なのである。 まさかと思って、ポストを叩いてみた。 すると、ポコポコと安っぽい音がするではないか。 どうやら本当にプラスチック製のようなのである。 ビールをたらふく飲んで夜道を歩いていたら、消火栓があった。 見るとポストと同じ色である。 酔いに任せて蹴ってみたい衝動に駆られた。 プラスチックなら痛くないだろうと思ったのである。 しかし念のためと思って手でコンコン叩いてみたら、鉄の塊の感触であった。 蹴らなくて良かった。
もし蹴っていたら、病院で何日か過ごすことになっていただろう。 (つづく) |
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●ホテルについて ホテルの部屋はロッテホテルの隣のホテルプレジデントの26階であった。 ロケーションは最高で、高層階なので人の目を気にすることなく、カーテンを開けっ放しで過ごすことができた。 着替えだってへっちゃらである。 しかしそんなとき、窓の外に人影が! 幽霊が出たのか? その人影はゆっくっりと下降していき、その人と目と目が合ってしまった。 ゴンドラに乗った窓ふきのおじさんだったのである。 こちらは半ケツを出したままの姿で、ゆっくりと下っていく彼を見守ったのであった。 (つづく)
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●メトロについて 仁川空港からソウル市内へはリムジンバスの他、鉄道が通っていた。 A‘REXという路線で、仁川空港から金浦空港まで通じており、将来的にはソウル駅まで繋がるようである。 金浦空港からソウル市内へは地下鉄がすでに通じている。 この鉄道路線を使うとリムジンバスのおよそ1/3の値段でソウルにはいることができる。 もちろん安い鉄道路線を選択した。 ところが、金浦空港での乗り換えに失敗して別の方向の電車に乗ってしまった。 あわてて降りたら改札を出てしまい、再度改札に戻ろうとしたら改札の警告音を鳴らす羽目になってしまった。 親切なおじさんがやってきて、この切符はもう使えないので買い直すようにアドバイスされる。 この切符は非接触で読み取る電子切符になっていて、自動返却器に返すといくらかお金が戻ってくる仕組みになっている。 高価な電子切符を回収して使い回すシステムになっているようである。 なかなか合理的である。 地下鉄の中で人間ウォッチング。 地下鉄の中での行動で日本より多いのは、 ・化粧 ・携帯電話による通話 ・ワンセグによるテレビ鑑賞(写真参照) 地下鉄の中での行動で日本より圧倒的に少ないのは、 ・携帯電話を使ったメール ・携帯ゲーム機の使用 ワンセグによるテレビ鑑賞率が高いのには驚いた。 彼らの顔を見ていると面白い。 お笑い番組を見ているのだろうか、テレビを見てニタニタ笑っている光景が面白い。 思わずこちらまでつられて笑ってしまう。 ニタニタ笑いが車内を伝染していく。 ワンセグは世界を幸福にするツールなのかも知れない。
(つづく) |


