流浪の旅

御無沙汰してます。元気ですよー。(2013.3.23記)

旅の本

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

イメージ 1

何でも見てやろう  小田 実  講談社文庫

 1957年フルブライト留学生としてアメリカ・ハーバード大学に留学し、その後ヨーロッパ・中東・インドを経由して帰国した、その2年間の旅行記である。
 資本主義国の雄アメリカを見ることがすなわち日本の未来を見ることであり、しかし一国のみを見るだけでは偏狭となることを良く知っており、他の国々をも貪欲に見て回る。
 彼の見方はきわめて政治的であるが、一方で比較文化論や恋愛論に迷い込む余裕を見せる。
 考えながら、考えながらもどんどん前のめりに行動する重機のような男だと思う。
 彼は旅の途中で、無銭旅行がややもすると社会との対決を避け、堕落していく自らの危険に気づく。ついに『自分で自分に責任をとるために』帰ることを決断する。
 彼にとって、旅は学びの場であった。しかし学ぶだけでなく、後の行動に結びつける力を持っていた。事実1965年には、「ベ平連」を結成し、ベトナム反戦活動を開始するのである。
 これほど強靭な旅があるだろうか。  

【登場する国】アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、アイルランド、ノルウエー、デンマーク、ベネルクス3国、フランス、スペイン、イタリア、ギリシャ、エジプト、シリア、レバノン、イラン、インド

イメージ 1

エジプトがすきだから。  ムラマツ エリコ、なかがわ みどり JTB

 デザイナー出身のマルチタレント二人組による、エジプトガイド。
 とにかく丹念にエジプトを取材しているのに感心するし、手の掛け方がハンパじゃない。単な旅行記を超え「作品」となっている。絵入り、写真入り、手書きあり、活字ありのこのスタイルは、本書によって一つのジャンルとして確立したのではないだろうか。
 ここではしつこさと、悪気の無さと、ビジネスライクなエジプト人が良く描けている。いつも怒っているのに、エジプトが大好きな彼女ら。バクシーシ攻撃、つけあがる子供、響き渡るアザーン(お祈りの合図)、汚れ放題のトイレ事情、土産物屋との攻防など、彼女ら自身のかわいいイラストで楽しく笑わせてくれる。
 私は、エジプト旅行から帰ってきてこの本を見つけた。「そうそう、そのとおり」頷くことしきり。けれど、悔しいことに私の体験よりもっと細かい。
 読んでから行くか。行ってから読むか。いずれにしても、本書でもう一度エジプトが体験できる。

【登場する国】エジプト

開く トラックバック(1)

旅の本 インド大修行

イメージ 1

インド大修行時代  山田 和 講談社文庫

 著者の初期(1974年・27歳〜)インド旅行記。
 強引な勧誘に辟易し、南京虫から逃げ出し、汚物の臭い耐え、子供に遊ばれ、食あたりで死にかけ、インド時間に身を任せた旅。インドを旅したことのある人でも、文章にされると新鮮な思いで読めるに違いない。
 この旅行記が他と異なっているのは、イギリス文学に耽溺したことのある著者が時折見せる知性と、事象を的確に表現し得るその才にあるのではないだろうか。そのためか、トイレの話にも品がある。
 インド紀行ではいくつかの「踏絵」があると思う。すなわち必ず触れなければならないのだが、その記述が著者の人生観なり思想なりを浮き彫りにしてしまう重要なポイントのことである。その「踏絵」のひとつがベナレス(ワーラーナシー)の火葬である。彼は日本の火葬システムに対する独自の視点と、諒解を明らかにしている。
 『旅人もまた、さまざまな時空と歴史の文脈上に立つべきだ』という彼の言葉は、私の旅の指針になるだろう。  

【登場する国】インド

イメージ 1

 一時期、旅に関する本を読みあさったことがあります。
 そこで見つけた気に入った本を何回かに分けて紹介してみたいと思います。

ガンジス川でバタフライ  たかのてるこ 幻冬舎文庫

 著者の初めての旅と21歳で行ったインドを記した旅行エッセイ。
 お笑い芸人の宝庫(メッカ)・関西の血が濃い彼女は、アジアの人々の懐に入るがとてもうまい。しかし、無謀なのか人が良いのか、トラブル続出である。
 『"ブッダガヤの不良インド人"ですら、私にとってはただの「気のいいオヤジ」でしかなかったのだ』 彼女にかかってしまうと悪者が不器用なかわいらしい男になってしまう。
 ガンジス川で大量に水を飲んでも何ともないくらい、彼女の胃腸は強い。そして、彼女の好奇心と、アジア人に対する熱い思いも胃腸に負けず強い。
 本書は、笑いあり涙ありの感動新(!)喜劇となっている。一瞬一瞬を大切に生きる自称小心者の著者がどんどん自信をつけていく過程は、読む者に勇気を与えてくれる。
 はじめて旅をしたときのドキドキ感と、初めて訪れる土地へのワクワク感が見事に本書に定着されている。これを読んだら無性にアジアを旅したくなった。 
【登場する国】インド、香港、シンガポール、マレーシア

全1ページ

[1]


.
ingen
ingen
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
友だち(1)
  • くりーちゃー
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

衛生対策製品クレベリンの姉妹ブランド
クレベ&アンドハンドジェルが新登場
今だけ。お試しキャンペーン実施中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
最大10万円分旅行クーポンが当たる!
≪10月31日まで≫今すぐ応募!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事