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新人の子と話をしていたら、社会経済学というモノはさっぱりイメージがわかないとのこと。全くもって、彼の感性は正常だ。社会経済学=マルクス経済学というものは、一般的な経済学=近代経済学をやっている人からしたら、理解することは到底困難だろう。
まず、<新価値>に関しての理解ができていなかった。僕自身、新価値の公式は覚えていても、なぜ新価値と定義されるのか、その理解が出来ていなかったときがあった。
さて、GはWとなり、Ak(生産手段)とLm(労働力)をそれぞれWに投下し、’Wが生産される。そして「生命がけの飛躍」、商品が市場を通して貨幣で交換されることにより、’G(G+ΔG)となる。
具体的数値を代入すると、Ak=60, Lm=20, 'G=100とするとき、労働者がどれだけ価値を生産したのか?
ここで多くの人が20と答えてしまう。しかしよく考えてもらいたい。'G(G+ΔG)でΔG=20であるが、その20はどのようにして生産されたのだろうか。逆に考えていこう。'W=100なので、それには100という価値物同士が交換されうる。むしろ100という価値を持つもの同士でないと、交換出来ないし、交換出来るのならば不等価交換である。その商品が100という価値を持ったのは労働を投下したから、すなわちWに40という価値を付加したから’Wが生まれたのである。
勘のいい人なら気づくだろう。そう、労働者は自己の労働力価値、すなわち40を投下しているのである。しかし実際に受け取る額は20である。のこり20はどこに行くかというと、それは資本家の手に渡り、それは剰余価値と呼ばれるものである。
そしてWに付加した価値分を新価値、すなわちここでは40が新価値として発生している。
さーて、ざっくり説明をしましたけれど、これでもマルクスの言いたいことは分からないし、このことを理解できない人も多いんじゃないのかな。むしろ理解出来たら賢いですよ。
話を進めますと、資本家と労働者から収奪した価値=新価値ー再生産費(労働賃金)=剰余価値でその価値の一部を資本として機能させ、労働者を雇い、設備を更新して利潤を増やしていく。マルクスはそのような資本家と労働者の階層・格差をなくそうとした運動がかの有名な「共産党宣言」にみられる社会主義革命なのです。ここにマルクスという人物像がやっと浮かび上がってくるでしょう。
このように、マルクス経済学は分からん人にはさっぱり分からない経済学ですが、その論理展開は非常に特筆すべきものです。興味があれば、最近では新書で分かりやすいものが結構出ていますので、お手になられてはいかがですか?
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