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最近、AKB48が気になっています(笑)。 リアルの私を御存知の方にしてみれば、かなり意外と思われるだろうとは思うのですが、グループ全体(SKEなど)や秋元康氏自らが計5億の寄付+募金活動で1億超を3月中に東日本大震災への義援金として振込んだ、という報に驚いたことがきっかけでした。 たとえば、年商数百億(…だったかな?直近は忘れました)のジャパネットたかたの過半数以上の株式を所有している社長個人の寄付金額が5億であり、上場企業であり、年商兆単位のソフトバンクは、社長個人資産は100億を寄付したものの、企業としては、寄付金額は10億であり、AKBの2倍でしかありません。 業歴5年程度で初期投資すら回収できていないかもしれない組織が、5億もの現金を出せる、というのはとても大変な事ではないでせうか。 そう思ったもので、個人的にどうやってこのグループが運営しているのか、斯界の情報を集めた結果、収益を出すための幾つかのポイントがありそう、という事に気付きました。 具体的には以下の点です。 ・専用劇場で公演ができる ・全曲の作詞が秋元康氏自身 ・作曲家達のコンペにより専用の楽曲 ・芸術系の大学に衣装の製作を依頼 この中で、特に、作詞料は秋元康は請求しておらず、衣装は秋元康氏が学生の実習を兼ねているためほぼ無料で製作してもらえる、という事のようです。 この情報を合わせれば、アイドルグループにおいて経費が嵩みそうな部分について、専門家による製作という質を担保したまま、かなりのコスト削減が図れている事が考えられます。 そして、実際にアイドルとして活動する女の子についても、AKB48としては「夢」を実現させられるという付加価値の可能性をきちんと提示出来れば、仮に賃金が安かったとしても不満を抱かせずに済むのではないでせうか。 同じく裏方スタッフも、劇場を運営し続ける事が、(人脈、実績として)キャリアのプラスになるという付加価値を提示出来れば、現在が低賃金だとしても不満を減じられるでせう。 そういう状況で、常に満員かつ毎日のように公演があり、場合によっては日に3度まで公演がある、との事らしく、定員250人に対して倍率100倍とかの応募があり、満席を続けており、チケット代が3000円だそうなので、大雑把な計算をすれば、最低でも年間約2.5億の現金収入が見込める、という試算が出来ます。 経費も最大のネックである人件費を抑えられて、公演を維持するコンテンツも低コストで制作できる、という上の計算からすれば、少ないとしてもある程度の利益が劇場公演だけで生まれていると思われます。 また、劇場設立のための初期投資については、この黒字体質の事業アピールがきちんと出来れば、何処か(広告代理店だとか社長御曹司だとかは知りませんが)から出資を受けられるとは思うので、これも早急に償還すべき費用という訳ではないでせう。 加えて、安定した小さな利益を生む劇場を基盤にして、大ホールでのコンサート、コンテンツ販売(公演のネット配信、CD、DVDなど)、などの事業でそれぞれリスクヘッジをきちんとしていけば、小さめながら、非常に安定した運営が可能に思えないでせうか? 更に現在、設立当初は考えもしなかっただろう100万枚のCD売上を記録する状況であるだけに、組織に対して大きな利益を生む状況が出来ているのではないでせうか。 また、面白いのが、そうしたCDの売上の利益は、万単位の人間が来場する握手会、岩井俊二、蜷川実花、中島哲也、是枝裕和、といった錚々たる映像畑の人間の製作するミュージックビデオ、全国で大規模ホールでのコンサート、といったファン還元に重点的に充てられている、と考えられることです。 たとえば、以下の映像を御覧下さい。 この映像は、ヨウツベで公開されている公式の映像です(完全版は12分超もあり、ドラマパートが半分を占めたものとなっています)。 冒頭から、20歳前後の若い女性達が、バスの中で喋っていますが、1人離れています。 元クラスメートか何かの法事の帰りのようです。 ここで現在に軸のある4人とやや思い出に立ち止まり加減の1人の対比を鮮やかに出します。 そして、思い出を彷彿とさせた後、桜の樹の下で、15人(数えました…orz)が歌っている映像が出ます。 ここに空席が1つある事に注目しておいて下さい。 この後、2番になると、映像はそれぞれの女性の現在の生活に移ります。 亡くなったと思しき女の子が現在へちょっとした交流を持つシーンを繋げていきます。 皆それぞれ、現在をきちんと生きている様子が描かれます。 しかし、先程、周囲に溶け込めていなかった女性についてのみ、日常もうまく過ごせず孤独な様子が窺えます。 思わず手を差し伸べようとする亡くなった女の子。 ですが、彼女の前にバドミントンのシャトルが落ち、それを投げ返す事で、彼女も、彼女なりの繋がりを持って日々を生きている事が伝えられます。 そして、亡霊の少女は桜の樹という定点に、思い出として、本来あるべき場所へ帰っていきます。 そこにこれまで絆は既に失われたかのような5人が集まって、少女の背中を押します。 結果、少女は思い出の中で、空席を埋め、5人はかつてのクラスメートとして仲良くフレームに収まります。 桜の樹、という定点を思い出としてストーリーを表現する、そして登場する女の子達を魅力的に映す、しかも6分の映像で、という全てを行っています。 光線の具合が柔らかく、空の青、制服のピンク、など色彩も相当に気を遣い、更には登場する女の子の性格付けもある程度本人を反映したものである事が必要でせうから、技術難度も低くなく、是枝裕和氏が監督している事から、相当に予算を使っている事が想定されます。 また、この映像では、是枝裕和監督が「歩いても歩いても」で表現していた、命が関わって見えてくる近しい者の特別な違和感と絆、というテーマが如実に現れています。 とても良い映像作品ではないでせうか。 そうした運営の姿勢と今回の震災により、今後やる予定だった大きな握手会などのイベントを中止したという発表から考えて、比率については不明ですが、それらに注ぎ込む予定だった費用、夏以降に開催のコンサートの費用などを一時的に集め、秋元康氏自身の個人的な寄付も含めて5億円という金額を捻出したのではないでせうか。 これらの大きな費用も、今後、状況が落ち着いてから、震災の追悼コンサートや或いは復興支援に仙台48を組織などの展開が可能であり、持続型組織としての性質がありそうなAKB48としては、損はない、と判断しているのではないか、と予想しています。 …と、こんな感じで今までのテレビ局や音楽業界と組んだアイドルグループとは一線を画するモデルとして、持続型組織としてAKB48という運動体があるのではないか、と勝手に考えています(笑)。 そう考えると、ベンチャー企業の立ち上げ時をリアルタイムに見ているようなものなので、結構面白いんですよね。 ただ、こんな見方はアイドルファンとかでもなければ経済アナリストとかにもなれんので、やはり辛いものがあるんです…。 そして、何より、私は、メンバーの顔と名前も殆んど一致しないため、競馬番組で見る篠田麻里子さんとエース格?の前田敦子さんくらいしか分からないんですよね…(爆)。 詳しい方、誰を覚えておくべきか、良ければ教えて下さい…orz |

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