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シーズンが始まりました。
何も野球ばかりではなく(笑)、クラシック音楽のシーズンも、日本では伝統的に年度に合わせた4月、という所も多いですね。 他でもない、札響も4月開幕、月1回を基本とした全10回定期という体制を取っています。 そして、注目の4月は、チェコのお国柄の表現がとても巧い(いつか彼でヤナーチェクのオペラ、特にイエヌーファかマクロプロスを聴いてみたい)ラドミル・エリシュカによるドヴォルザークのスターバト・マーテルでした。 とても充実した演奏で、ラテン語のせいか、やや土俗的な宗教曲の趣が薄れたのは残念でしたが、弦の響きの澄んだ雰囲気などとても美しく聴かせる演奏でした。 そして、6月は今シーズンの札響ハイライトと言えるプログラムが組まれています。 まずは、↓の画像を御覧下さい。 これは、トランペットを吹いた事のある方なら割と御存知かと思いますが、ジャン・バティスト・アーバンという名トランペッターの残したエチュードの演奏です。 教科書的で技術習得が完璧なのがよくわかる演奏です。 この奏者が、現在、世界トップクラスのトランペットのソロ奏者であるセルゲイ・ナカリャコフです。 多分、これはここ数年の録音だと思いますが、15年以上前のCD録音時(まだ10代半ばでした…)に比べて、物凄く表現が巧く、演奏家として成熟している事が窺えます。 因みに、私がかつて吹いた時は、最初のテーマと第1変奏しか出来ませんでした(笑)。 こんな難曲(技術的に難曲なのは勿論、プログラムとして成立させるのが楽ではない)を、彼自身が演奏し、この後、小曽根真とショスタコのピアノコンチェルト1番にも出演し、しかも後半は、レスピーギのローマ3部作、というプログラムが予定されています。 何と攻撃的プログラムなんでせうか!(笑) 札響は、指揮者陣は、はっきり言って東京の華々しいオケに比べてギャラがそれほど掛かっていなさそうです。 尾高、高関の2人は、ヴィジュアルでも権威としても、訴求力は然程でも無いはずですし、客演陣もエリシュカはチェコの地味な存在(今は人気が上昇しつつあるので今後は不明)であり、他も"有名所"が来日することはまずありません。 ここから、一定以上のコストには至らない、安定的な運営体制が敷かれていると考えられます。 そのため、安易な企画は少なく、ソリストやプログラミングに趣向を凝らせるようです。 特に今シーズンのソリストは素晴らしく、6月のナカリャコフ、小曽根真だけでなく、諏訪内晶子、神尾真由子、児玉桃、そしてオンド・マルトノと言えばこの人、という原田節、といった強力ラインナップのソリストは特筆に値しますし、マーラー記念に湧くこの年にあって、敢えて定期演奏会でベートーヴェン・ツィクルスを行う度胸も凄いと思います(因みに、マーラーは今シーズンは皆無。但し11年3月には7番を取り上げた)。 いやぁ、この個性。 北の果てに置いておくだけではちょっと勿体無いかも知れませんね(笑)。 |

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