或る駄目人間のブロ愚…orz

ラトル/ベルリン・フィルのマラ9チケット確保!今年最も期待!!

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IWGPのクラヲタ(笑)

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出ました(極度の貧乏なので勿論文庫版…orz)。
今まで読んできたのでついつい買っちゃいました…。
…何をって?
決まってるじゃないですか!
我が家から歩く事も可能(笑)な某I○GPシリーズ第5弾の「反自殺クラブ」です。
大学時代(遅いな…orz)に読み始めて、未だに若ぶって無理矢理読んでいる訳ですが(笑)、今回は定型感が濃くて鮮やかな筆致は失われている気もするものの、熟成されたシリーズものの美点は維持され、そして今回は特に音楽関係の記述が濃くて面白い(笑)。
何しろ、主人公のマコト君はシリーズ開始当初はチャイコの弦セレなど、私同様初心者マークのお子ちゃま趣味だったのが、いつの間にか、メシアンやらケージやらを普通に聴きこなし、あまつさえ、今回はタン・ドゥンの「マルコ・ポーロ」などというマニアック極まりないレベルに辿り着いてました…(驚)。
やはり、ブクロの辣腕トラブル・シューターと私では、人間的な差がデカく、文化的階層まで全く勝負にならないのですね…orz
因みに、石平(…が本名という噂を聞いた)自身もクラヲタらしいです。
ですが、忙しいせいか、それともグレン・グールドのバッハでハマったという経歴のせいか、専ら録音専門のようで会場で出くわす事もないでせうが…(笑)。

まぁ、そんな中から折角の機会なので引用を。
「スカウトマンズ・ブルース」と題されたその一篇は、風俗へのスカウトを生業とするタイチと彼に惚れてしまったウェイトレスしのぶの物語。
しのぶは、タイチへの盲目の恋から、自分が風俗嬢になって食べさせてあげれば、彼が喜ぶと勘違いして池袋の街でタイチを探す。
が、毎日街に出るはずの彼なのに、偶々体調を崩して休んでいた。
そんなしのぶは、悪質なスカウトに騙され、店で働かされ、あっという間に風俗に縛り付けられていった。
翌日、ようやくその事実を知ったタイチはトラブル・シューターのマコトへ、100万の札束を投げ出して彼女を救ってくれ、と懇願する。
これから引用する場面は、知人の刑事のツテを頼ってマコトが解決した晩のこと。

 その夜おれはヘッドフォンで音楽をきいた、四畳半の窓を開け、妙に黄色い月の光を室内にいれてやる。CDはクイーンでもイーグルスでもなく、モーツァルト。『ドン・ジョヴァンニ』は稀代のプレイボーイが、石像の騎士に連れられて地獄に堕ちるまでを描いたオペラの傑作。これがどんなふうにきいても、自分の欲望に忠実な主人公の女たらしだけがまともで、まわりの登場人物はみんな間抜けに見えるのだ。まるでタイチとおれみたいだった。
 モーツァルトにはめずらしく悲壮感いっぱいの序曲をききながら、おれは考えた。タイチは女といっしょにいて幸せを感じることがあるのだろうか。仕事も趣味もすべてが女がらみなのだ。十八人の風俗嬢のあがりでくってるくせに、まだ寝てもいない女が窮地に立つと、ぽんと百万も投げ出したりする。おれの知りあいの誰にも似ていないキャラクターだった。
 おれは石像の呪いを思った。ドン・ジョヴァンニを冷たく包む地獄の炎。タイチがいつか地獄に堕ちるとしたら、きっと理由は女なのだろう。だが、やつを地獄にたたきこみたいと願う女は、最後にはきっと自分もいっしょに堕ちるのを選ぶだろう。タイチみたいな男にとっては、地獄だって勲章みたいなものだ。
 おれが地獄に堕ちる理由を考えた。ギャングかヤクザがらみのもめごとだろうか。タカシやサル、あるいは吉岡の疲れた顔が浮かんでくる。あんな男たちと地獄で丸焼きにされるのかと思うと、気分がひどくダウンする。
 おれは三枚組のCDの二枚目をきいたところで、月を見ながらふて寝した。おれたちの心がどれほどでこぼこでも、月は笑いながら真円を描き、夜空を駆けていく。

丸ごと完璧に引用したが、中々冴えている文章。
私が特に気に入ったのは、『だが、やつを地獄にたたきこみたいと願う女は、最後にはきっと自分もいっしょに堕ちるのを選ぶだろう。』の一節。
「あなた殺してわたしも死んでもいいですか?」という演歌の精神が発揮されつつ、現代的なアイテムや言葉で言い換えられている点は石田衣良のセンスが健在の点でせう(笑)。
非常に古典的な物語の骨格に巧くマッチした選曲、そして表現。
時代というのは簡単に飛び越えられるようでいて難しい、そんな事を改めて感じる一節でもあります。

ところで、このシリーズは続くにつれて、Gボーイズ(タカシ)、羽沢組(サル)、警察(吉岡)、IT(ゼロワン)と様々な万能の武器が手に入り、マコト君自身の活躍が薄いのが気になっていましたが、この反自殺クラブ所収の「死に至る玩具」は久々に鮮やかにマコト君自身の力で解決まで持っていく印象で面白い。
主役一人称のヒーローものならやはりこうでなくては!と改めて思い返しました。
「骨音」、「電子の星」が結構期待外れだっただけに、オススメ出来る小説だと思います。
取り合えず、シリーズを全く未読の方は、是非、「池袋ウェストゲートパーク」、「少年計数機」、或いは「赤・黒〜池袋ウェストゲートパーク外伝」辺りで不器用ながらも前向きに進んでいく市井の青年達に移入していって貰いたいものです。

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未明に心配事が起きました。
私は元々天邪鬼なので師と素直に呼べる人間が少ないのですが、その数少ない恩師に関係する情報なので、多少は動揺せざるを得ません…。
取り合えず、第2報が来ないという事は良い兆候かも知れませんが…。
まぁ、当然ながらどうでも良い某国首相の辞意表明(このタイミングという事は、本人の不正が絡んでる可能性があるのでは…と思ったら早速噂はあるみたいで…orz)に関することではなかったのですが、そんな社会的ニュースやら何やらも加わって、最後にマゼールで一斉にカタルシスですから、結局は中々濃い1日だったと言えませう(笑)。

まぁ、実力が違うというのはこういう事を言うのでせう。
マゼールが本気になると理知性に富んだ素晴らしい音が鳴ります。
ゲテモノの阿呆演奏をやる時と完璧なまでに理論を堅めた演奏の両方がこれほど凄い指揮者など他にいるのだろうか?
特にレスピーギの理知性は素晴らしい。
これを聴いても分からないのならコンサートホールなど行く必要は無い、とでも思えるほど見通しが良い。
流石マゼールでした。
最後に阿呆も付け足すところまで(笑)。

指揮:ロリン・マゼール
ヴァイオリン:五嶋龍
管弦楽:トスカニーニ響
[曲目]
・ロッシーニ:「絹の梯子」序曲
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
[アンコール]
・(パガニーニ編):ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン

・レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
・レスピーギ:交響詩「ローマの松」
[アンコール]
・ヴェルディ:「運命の力」序曲

ロッシーニは安全運転の感があるかと思いきやオーボエのソロワークなどではかなりギリギリまで追い込む。
が、ホルンのキークスが目立ったり、それ程の出来ではない。
やはり、古典をやるオケではないのだろう。
パガニーニなど曲自体が魅力が甚だ乏しいもの(これがコンサート・レパートリーになる理由が未だによう分からん…orz)だし、独奏者も魅力がまるで出ていない…というか彼の音の魅力ってどの辺なのか教授して欲しいのだが…。
どうしても弱くて平板な気がする。
ムーディなフレージングにも欠けるし、どの辺が傑出した奏者なのか音色から掴めない…orz
普通にそれなりに指は回るようだが、アンコールのPizz.で明らかに音が飛ぶくらいだし、技術もそれほど凄いとは思えないのだが…。
取り合えず、今現在は買い被られている気がしないでもない。
同じ曲なら7月にやった庄司嬢にでもやらせた方が現時点では面白かっただろうに…。
オケも非常に低調。
明らかに手抜き…orz
マゼール自身もいつに無く適当だし…。
レスピーギは打って変わって真摯な楽理にきっちりとはまっていながら、ソロワークや全体にかかるフレージングが見事な快演。
噴水では、爆裂コンミス姉ちゃんがけふはオケを見事に統率、先導。
このオケの底の深さが窺える出来。
松は言うまでも無く凄い演奏。
ちょっと冒頭、ホルンに疑問符が無くも無かったが、その後、絶対的な感覚におけるバランスで音楽を動かし続ける。
秀逸だったのは2楽章のカタコンブ。
基調となるリズムを刻んで盛り上がっていくのだが、このリズムは頂点を迎えた後に忘れられて華やかなソロワークに主役を奪われる演奏が多い。
しかしマゼールはこのリズムに生気を漲らせ、更にソロワークの方を控えさせ、この曲の内在する情景描写としての一貫性を見事に浮き立たせる。
3楽章ではナイチンゲールの声を活かすため、オケも自然な流れを重視。
ここも音楽全体が止まり易い箇所なため、こうした理知的な演奏は中々聴けない。
4楽章アッピアは街道を行くローマ兵の行進という描写を思い起こさせる演奏。
打楽器による1,3拍目の強調、バンダを舞台上に上げている分、遠くから聴こえるようにフリューゲル・ホルンで入るファンファーレ、クライマックスの品格とカタルシスを両立した強奏。
流石にスコアリーディングの深さが違うことに圧倒させられた。
対照的にアンコールは完全なる馬鹿演奏(笑)。
クラリネットのソロに合いの手を入れるヴァイオリンに超奇形のアクセントが挿入されていて吃驚。
あんなドライヴは通常は有り得ないし6日の時にはもっとスタンダードだった。
その後も弦楽器の奇形アクセントは大量にあり、いちいち指摘したいくらいだが、面倒臭いので略(笑)。
取り合えず、この演奏は使い回しでもなんでもなく、パザロッティのために6日に1度思いもかけず披露してしまったので、サービスとして仕上げてきたのは明らか(笑)。
これこそ、芸人指揮者としての面目躍如たる見事な演奏であろう。
しかし、こうして見るとマゼールはやはり本当に天才且因業爺(笑)。
また来日して、いずれはマーラー、或いはレスピーギでも祭、それからWPOとキメてるラヴェルなんかの凄いレパートリーを生で聴きたいなぁ…と願って止まない。
田崎真珠さん、叶えて下さいませ(笑)。

ところで、トイレマニアの某○inさんは、サントリーホール改装で小ホール脇に新しく出来た半地下のトイレを発見し、嬉々として駆け込む…。
くれぐれも流すのだけは忘れないように…orz

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