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犬と猫

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 テニスの休憩時間、コートの外に出ると、変わった光景が目に入ってきた。
 スピッツのようで、そうでない優美な子犬が、障害物を越える練習をしている最中だった。
 毎月、関東近県で犬を競走させる大会があると言う。

 「おもちゃにしているより、いいと思って」
 「ハードルを越えさせるのは大変でしょう」
 「最初、慣れるまでは・・・。ココも好きになったみたい」

 生き生きとして、良く見かける、けだるそうな感じはない。
 何よりも、優美。軽やかに走り、飛ぶ様は舞うがごとく、名前どおりに蝶のようだ。
 耳の毛は、まっすぐで長く、ビロードのような光沢を放ちながら美しく流れる。尾もリスのようにクルっとカーブを描き、羽飾りのように見える。

 太陽王と言われたルイ14世がこよなく愛した、というのもうなずける。
 スピッツ系で、原産地はフランス、16世紀頃、ヨーロッパの貴族たちの間で寵愛されたドワーフ・スパニエルの改良種で、スペインとイタリアが繁殖地だったらしい。

吠えない犬

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 先に一度紹介した、山本さんが「“うちの子”は、自分のことをわかってくれるし、コミュニケーションがしやすい。子供よりかわいい時がある」と褒めちぎるシーズである。
 前が10歳、後から来るのがその親で、13歳。
 ドッグイヤーを人間の年齢になおすと、70歳代と80歳代。親の方は心もち足がもたついて見えるが、まだまだ元気だ。
 毎朝、六郷の干潟に沿った岸辺をのんびりと散歩する。

 改めて名前を聞いたら、親がハッピー、子がピンキー。
 ハッピーはよく聞くが、ピンキー? 
 ああ、60年代に「恋の季節」をヒットさせたあの歌手か。日比谷音楽堂の野外コンサートで、集会の帰りに見たことがある。偶然、視線が合ったので、妙に覚えている。
 ネーミングに、山本さんのバックグランドとか思いとかが、少し見えてきた。

 ハッピーは、ペットショップから買われてきた。
 「犬じゃないのよ」と言っていたが、確かに、きまぐれ屋だ。
 草むらにあっちこっちと頭を突っ込み、ピンキーが健気に後を追う。
 生まれてすぐ親から引き離され、犬としての基本的な心得を学ばなかったことを、今も引きずっているようだ。
 
 「“うちの子”はなかない」とも言っていたが、本当だ。
 二匹でいれば、多少じゃれあい、ないてもよさそうなものだが、声を失ったように静かだ。
 
 私が昔、飼っていた犬はーまだ六郷に原っぱがあったときだがー、庭をキャンキャン走り回り、人が来るとワンワンと元気に吠えていたものだが・・・。
 
 「しつければそうなる。主人の嫌がることはしない」
 主人が親同然で、忠実にしたがっていると見られる。
 許されるのは、主人が落ち込んだ時に「クーン」と慰め、餌が欲しい時に小さな声でねだるくらいと言う。
 
 動物には一般的に、生まれて最初に見たものを親と受け取る習性がある。
 人間化しているということらしい。
 

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 前回、「ハリケーン・カトリーナが襲ってきた時に、犬を助けようと命を落とした人々がいるが、生物学的に驚くべき現象だ」とする米国の動物学者の声を、9月24日付のニューヨーク・タイムズ記事「グレードアップした犬の生活」から紹介した。
 よくよく考えてみれば、これは本当に「驚くべき現象」ではないか。
 
 昨年8月に超大型ハリケーンのカトリーナがニューオリンズなど米国南部を直撃して「米史上最悪の規模」(ブッシュ大統領)の被害をもたらし、多くの人命を奪った。日本からも多くの救援物資が送られたが、写真の家屋を見ても破壊のすさまじさがうかがい知れる。
 だが、その犠牲者の中に、具体的に何人いたのか知らないが、犬を助けようと犠牲になった人たちがいたというのだ。

 人間のために犬が犠牲になるのは、美談として報じられてきた。
 しかし、その逆が美談と言えるだろうか。

 あべこべだ。
 「愛犬はわが子同然」と身を投げた人たちには気の毒だが、生物学的にはやはり倒錯した現象というしかないのではないか。
 けじめを欠いた過剰な愛は、犬にとっても迷惑なことであろう。

 坂東さんは子猫を崖から落として轟々と非難された。
 身勝手な理屈で子猫の命を粗末にしたことは批判されて当然だが、生物学的には、犬のために死んだ人より坂東さんの方がまっとうと言える。
 
 犬は飼い主の気持ちを理解し、コミュニケーションしやすい。愛情を注げば、それに忠実に応え、決して裏切らない。
 だから、人間関係に物足りなさを感じる多くの人が、犬を飼う。
 
 しかし、それはあくまでも人間の中心の癒し、である。
 生物学的に他種の犬に愛情を注ぐのは、人間ならではの行為だが、あくまでも、人間は人間、犬は犬だ。

 この境界を破るのは、自然の摂理を冒す。
 もう少し大げさに言えば、人間のために万物を創造した神への冒涜ではないだろうか。
 

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 写真は、アメリカのあるドッグカントリークラブの光景だ。
 ラブラドール・レトリーバーなど数匹の犬が、タイル張りの豪華な温水プールで戯れている。世話係がテニスボールを投げながら、プールに飛び込ませたり出したりして、付きっ切りで相手をする。
 疲れた頃を見計らって、交代させるが、フェンスの外では他の犬が羨ましそうに順番を待ち、人工芝の上を走り回っている。

  「20年前は、犬が犬小屋の周りを走り回るのはごく普通の光景だったが、今の犬は、いろんな“娯楽”の合間に走るのさ」
 そう語るのは、コロラドスプリングで16年間、ペットホテルを経営してきたクラック氏。アメリカペットホテル協会の創立者であり、代表取締役である。

 9月24日付のニューヨーク・タイムズの記事「グレードアップした犬の生活」の引用だが、アメリカの犬の生活環境は激変しているようだ。

 “娯楽”は年々豪華になり、リゾート地に長期滞在し、スキー、水泳、音楽鑑賞、テレビなどを楽しむ。ごちそうがあてがわれ、つめマニキュアと至れり尽くせりだ。
 ペットホテルも床暖房にハイテク換気装置が備わり、犬小屋は昔の話、今はビラ、バンガロー、スイートルームと呼ばれる。
 一晩の宿泊費が100ドルを超えるのもざらで、ペットに快適なバケーションを過ごさせるため、自身は安宿を選ぶ飼い主もいる。

 アメリカの世帯の63%が何らかのペットを飼い、その費用は今年、前年比5.8%増、約400億ドルに達すると言うから、産業としても巨大である。

 家庭におけるペットの位置も変化し、飼い主との感情的つながりも深まっている。
 それについて動物学者らは、「ハリケーン・カトリーナが襲ってきた時に、犬を助けようと命を落とした人々がいるが、生物学的に驚くべき現象だ」と指摘している。

 「豪華なペットホテルは、犬よりも飼い主の方に意味がある。飼い主は犬にストレスを与えているとの罪悪感を少しでも減らしたいのだ」
 ある動物行動コンサルタントは、そう看破する。
 子供にやたら物を買い与える人間の親と同じだというのだ。

 日本のペット事情もアメリカに近付いている。 
 とするなら、いずれ写真のようなペットホテルが出現する。いや、もうどこかでオープンしているのかもしれない。
 

 
 
 
 

 

猫のプライド(番外)

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 さしずめトラ三態だ。
 上は、飼い主の地下のマイルームのベッドで、朝帰りしたトラが仰向けに寝ている。

 画像は良くないが、極度に無警戒で、手足を放り出しでいるのが判る。
 飼い主を小ばかにしているのか、信頼しきっているのか、いずれにしても、主人に忠実な犬には真似が出来ない。

 「僕が寝ていると、そっと横に入ってきてあんな調子ですよ。きっと疲れているんだろうね。年頃だし」
 飼い主は、若かった頃を思い出しているようだ。
 けっこう遊んで、親を心配させた。ふられて、雨が降りしきる夜道を、傘もささず、トボトボと帰ってきたこともあった、という。

 ぶしつけに聞いた。
 「一緒に寝て、臭くない?」
 「いいや。風呂に入れたりもしないけど、自分でなめたりして、綺麗にしているんだね。臭いがあると獲物に悟られて逃げられてしまう。きっと、本能的なものだと思うよ」

 イヤー、説得力がある。さすが同居人だ。
 そう言えば、猫のいる家で、臭いという話を聞いたことがない。
 犬は、逆だが。臭いを消すために洗いすぎ、逆に皮膚病になって毛が抜けたと耳にしたことがある。

 中、下は、店の入口にいるトラ。
 しばしば、ごろんと横になる。

 昼間から店先で大丈夫かと心配になるが、親子二代酒屋を営む飼い主は「店番しているだね、きっと。暇だし」と理解を示す。
 犬なら、規制緩和ですっかり暇になってしまったと気をもんでいる主人を感じて、そんなことはしないだろうが・・・。

 寄らず離れず、干渉せず干渉されずの絶妙な距離感が、飼い主とトラには快感のようだ。 

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