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中海に浮かぶ島、江島には大きなコンクリートの橋が架かっています。
江島大橋は、2004年に完成したプレストレストコンクリート製のラーメン橋です。
中央径間(中央の最も長いところ)は250mあり、日本一の長さでかつ、世界でも第5位という「知る人ぞ知る橋」なのです。
ところがこの橋、某乗用車のCMで「べた踏み坂」として登場したことでもっと有名なのです。
江島側から見ると…、こんな感じ。
写真の撮り方によっては、かなりの急坂なのですが、
橋梁の構造としては、最大でも約3.5°しか角度がないので、
実際は、CMの印象ほど急ではないのです(笑)。
ベタ踏み坂、安全運転で!
■DATA 名称:江島大橋
完成:2004年
形式:PC5径間連続有ヒンジラーメン箱桁橋
住所:鳥取県境港市渡町〜島根県松江市八束町江島
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土木大好き!
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今回の「土木大好き!」は、大分・竹田にある「白水ダム」。
正式には、白水溜池堰堤(はくすいためいけえんてい)と言います。
「白水ダム」は、もともと地盤の弱い場所に建設されたため、湛水の圧力を抑制するために、水がなだらかな曲線を描いて落ちる様に設計されています。
右岸側(向かって左側)は、「武者返し」と呼ばれる波紋、左岸側(向かって右)は「階段」風と石造りの壁を流れ落ちるように工夫し、水流で周辺の地盤が削られないようにしています。
その姿は、『日本一美しいダム』と言われています。
美しい曲線を描いて落ちる水の流れは、まさに芸術作品です。
これだから土木はやめられません。
■DATA 名称:白水溜池堰堤水利施設一溝
完成:1938年3月
堤高:13.9m(河川法では15m以上をダムと指定するため、白水ダムは正式には堰堤)
備考:1999年に国重要文化財指定
行き方:公共交通機関がないため、自家用車等で。(http://www.taketan.jp/courses/route/hakusui)
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沖縄の特に離島地域は、生活用水の確保には大変苦労されています。
ここ石垣島も例外ではありません。
石垣島の北東部に、「底原ダム」という、大きな農業用のダムがあります。
農業用のフィルダムとしては、日本一長い堤体を有しているのだそうです。
う〜ん、確かに堤体が長いなぁ〜。
ちなみに、左側にある「世果報(ゆがふ)の水」とは、「五穀豊穣理想郷の水」の意味だそうです。
かつては干ばつに苦しんでいた、石垣島の農家の方々の熱い気持ちが伝わってきます。
ダム本体にあたる堤体は、ロックフィル構造ですね。
こちらは、長さ60メートルの扇形自由越流式(シュート式)の洪水吐です。
この日の貯水率は、少し低めだったのかも。
我らがBOSSと、堤体に飾ってあったシーサーとのツーショットを撮ったのですが、
何か変な写真になってしまいました
BOSSが小さく見えます…(汗)
ところで、この底原ダムの北側には、沖縄県下で最も長い(1,174m)、於茂登トンネルがあります。
このトンネルの名前の由来となった、於茂登岳(525.5m)も、何と沖縄最高峰の山なのだそうです。
最高峰と最長のトンネルが沖縄本島ではなく、石垣島にあることは知りませんでした。
勉強になります〜!
■DATA
名称:底原ダム
完成:1992年(1982年着工、1990年湛水開始)
形式:ゾーン型フィルダム
総貯水容量:13,000,000m3
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通潤橋の近くに、「円形分水工」というものがあります。
円形分水工とは、、主に農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設です。
円筒状の設備の中心部に用水を湧き出させ、円筒外周部から越流、落水する際に一定の割合に分割される仕組みとなっています。
通潤橋のある白糸台地は、川に囲まれてはいるものの、河川水面から数十mの高さになるため、川の豊富な水を利用することができませんでした。
そこで開削されたのが、前回紹介した通潤橋を通る用水路です。
円形分水工は、この用水路の水を、下流の2つの地域に一定の割合、ここではそれぞれの地域の水田の面積で分配させる働きをしています。
そうすれば、争いごとにもならないという、まさに平等で平和的な解決方法なのです。
はい、全くの円形ですね。
中央の円筒の部分から水が噴出していて、周囲に越流する際に、仕切りによって決められた割合に水が分配される仕組みなのです。
詳しい説明がありますが、字が小さくて、この大きさでは読めないですね。
まぁ、前述の内容と同じようなことが書いてあります。
仕切りによって分配された水は、2方向に延びる用水路によって運ばれて行きます。
大切な水を、極めて平等に分配する、知恵を使った土木構造物なのでした。
ちなみに、同様の分水工は全国に7箇所ほどあるようです。
■DATA
名称:通潤用水小笹円形分水
完成:1956年(昭和31年)
所在地:熊本県上益喜郡山都町
(通潤用水と野尻用水を分けるために開設) |
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今回の「土木大好き!」は、本ブログ初登場の山形県からです。
向かったのは、山形県の西部、西川町にある「寒河江ダム」です。
道の駅にあるガイドマップ。
左の方にダムとダム湖がありますよね。
到着です。
寒河江ダムは、最上川水系寒河江川上流に建設された高さ112メートルのロックフィルダムです。
ロックフィルダムは、石積みでダム堤体を作り上げた構造となっているのです。
おおぅ、下流側を見ると、確かに石で積み上げられていますね!
駐車場から歩いて約10分。
こちらは洪水吐き。
ダムの貯水量が超過した場合、越流するんですよね。
巨大な滑り台のようです。
ダムでできた湖は、近くにある出羽三山のひとつ、月山にちなんで「月山湖」と名付けられています。
そして、今回このダムを訪問した最大の目的、
それは、ダム湖の浄化を目的に設置されている噴水設備。
噴射能力は112m、日本最大にして世界第4位の噴射能力を有するそうです。
私たちが到着した時に、ちょうど噴射中でした!
■DATA
名称:寒河江ダム
構造:中央土質遮水壁型ロックフィルダム
住所:山形県西村郡西川町大字砂子関(左岸住所)
完成:1990年
堤高:112.0m
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