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夜の不連続ネット小説「てっぱん」20101022
【酒乱】【波動砲】【間違いメール】
『恋の波動砲
 
N「男女3人でお酒を呑んでいる。全員かなり泥酔している様子」
 
女1「だーからさー、がーって迫ってだーって押し倒してさー、
 チューとかしちゃえばいいんだって」
女2「そんな、そんなのできないよお」
男「まあ、がーってだーってちゅーってのはやりすぎだけど、勢いは大事だよね、勢い」
女1「そうそう、勢い!!
女2「(女1)はさ、可愛いしさ、昔から男の子にも人気あってさ……。
 (女1)みたいな子が迫ってきたら、そりゃ男の子も絶対悪い気しないよ。
 でも、私みたいなのがそんな風にしたって、嫌われるだけだって」
男「否定はできない」
女1「こーら!! わかんないじゃーん、そんなの。当たって砕けろおー!!
女2「砕けちゃったらダメじゃない!!
男「でも、あいつと2人でご飯食べたんでしょ? それってデートじゃん。
意外とまんざらでもないかもしれないよ? もう一回誘ってみなよ」
女2「うん……」
女1「じゃあ、デートに誘ってみますかー!! あんたいつ空いてんの? 次の日曜空いてる?」
女2「え、今? 今はちょっと……って言うか!! それあたしの携帯!! 何やってんの!?
女1「あいつにメールするに決まってんじゃん!!
女2「ちょっと、勝手にいじんないでよ!! (男)くん、なんとかして!! 」
男「オッケー!!
女2「きゃああああ!! 痛い!! なんであたしを押さえつけんの?」
男「今、メールした方がいい方に一票!!
女1「ナーイス!!
女2「わー!! やめてえええ!!
男「行け!! やれー!!
女1「この間はごちそうさま。すごく楽しかったよ、ハート……」
女2「やめろおー!! たたるぞ!! 末代までたたるぞー!!
女1「○○くんも楽しかったと思ってたら(女2)も嬉しいな、ハート……」
女2「いちいちハートつけんな、ってかそもそもメール送んないし!!
女1「雑誌で美味しそうなイタリアン見つけたんだ。
でもね、女ひとりで行くのも恥ずかしいから、誰か一緒に行ってくれないかなあなんて」
女2「見つけてねえし!! やめろ、酒乱!! 淫乱!!
女1「今度の日曜、空いてたら一緒に行きませんか、ハート」
女2「だから、いちいちハート!! ダメー!! 送っちゃダメー!!
女1「艦長、どうしますか?」
男「うむ……。恋の波動砲、発射用意!!
女1「セーフティロック、解除」
男「アフターバーナー、点火」
女1「シリンダーへの閉鎖弁、オープン」
男「エネルギー充填、80%…、85…、90…、9596979899100%」
女2「なんなの、このコンビネーション? 初犯じゃないな? あんたたち、初犯じゃないな?」
女1「目標、来週日曜イタリアン」
男「発射10秒前」
女2「やめてえええ!!
2人「5…、4…、3…、2…、1…」
 
SE:メール音
 
女1「わ!!
男「どうしたか、(女1)隊員!!
女1「報告します。波動砲発射直前にメールが入りました!!
男「なんという偶然、誰からだ?」
女2「誰からだ、じゃないでしょ? 何勝手に人のメール見ようとしてんのよ?」
女1「きゃあああ!!
男「どうしたか、(女1)隊員!!
女1「なんと、メールの差出人は……、あの男です!!
男「なんだと!?
女2「返せえええ、おりゃあああ!!
女1「なんて書いてあんの?」
女2「あ……、ああ……」
男「なんて書いてあんだよ?」
女2「コ、コンドノ、ニチヨウ、オショクジデモ、ドウデスカッテ……」
女1「きゃああああ」
男「マジか、すげえ!! すげえ偶然!!
女1「やったじゃん、早く、早く返信しなよ」
女2「う、うん!! で、でも、なんて返せばいいの?」
女1「なんだっていいの!! OKOK!! 早く!!
女2「う、うん。ええと、ダメだ、手が、手が震えて……」
 
SE:メール音
 
女2「ぎゃあ」
男「どうした!?
女2「またメール来た!!
男「誰からだ?」
女2「え、また、あの人」
女1「なんて?」
女2「……」
女1「なんて書いてあんの? 貸して!!
男「なんて?」
女1「ごめん、間違えてメール送っちゃった。さっきのメール、忘れ、て……」
女2「……酒だー!! 酒持って来―い!!
 
N「3人の夜は更けていく……」
夜の不連続ネット小説「てっぱん」20110513
【一人暮らし】【ひなたぼっこ】【女教師】
『恨
 
N「夜のしじまに男の声が響く」
 
校長「わ、わ、わしが悪かった、そんな……!! く、くるなあ〜。ぎゃあああああ!!
 
N「数日後」
 
SE:海の波。
 
女「あら、見かけない顔……」
男「あ、どうも。すみません、私(名刺を見せる)、こういうもんです」
女「○○新聞社、××××さん……」
男「いやあ、この島にやってきて最初に会う方がこんな美人さんとは光栄だ」
女「そんな。で、東京の新聞社の方がこんなへんぴな島に、何しにいらっしゃったのです?」
男「いやね、先月、ここの学校の校長先生がお亡くなりになったでしょう?
そのことでちょっと」
女「校長先生の件、ですか?」
男「ええ、この新聞をご覧ください。小さい記事ですがね。『自殺』となっているんですよ。
 しかしねえ、これがどうも自殺じゃないんじゃないかとね」
女「そうですか……。それでわざわざ東京から」
男「そうなんです。早速で悪いけどお姉さん、何か知りませんかね?」
女「いえ……。でも私、その学校で教師をしている者でして。
協力できることがあれば、言ってください」
男「そうですか!! それは何よりだ。では、まずはその学校へ案内していただけますか?」
女「……今からですと日が落ちてしまいます」
男「そんな、まだ午後2時ですよ? まだ日は落ちないでしょう?」
女「いえいえ、島のことはおまかせください。まずは私の家へいらっしゃいませんか?」
男「しかし……」
女「今日は泊まるところもないんでしょう?
まずは荷物を置いていただいて、我が家でゆっくり休んでください」
男「いや、ご迷惑では……」
女「迷惑などではございません、むしろ大歓迎です。私、一人暮らしですからお気兼ねなく」
男「一人、いや、その、あ、ありがたい話ですが、その……!!
女「では、早速我が家へどうぞ、ね?
あ、夜までには少し時間がありますので、縁側でひなたぼっこでもしておいてもらえれば……」
男「え? ひなたぼっこする時間はあるんですか? え? え?」
女「気持ちいいですよ〜、ひなたぼっこ」
男「は、はあ……」
 
N「男、女の家にムリヤリ連れ込まれる。そして、夜を迎える」
 
女「お静かに」
男「……うわっ!!
 
N「布団で目をつむっていた男の首元に、包丁が突きつけられている」
 
男「な、なにを……?」
女「校長の件から手を引きなさい」
男「そうか、やはり、キミが……」
女「やはり? どこまで知っているの? 言いなさい!!
男「その前に、その包丁を下げてくれないか? 喋りにくい」
女「ダメよ。場合によってはこのまま刺す」
男「わかった。単刀直入に言おう。校長を殺したのは、ずばりキミだ!!
女「包丁を突き付けられといて……、度胸があるわね。
しかし、そう言うのなら死んでもらうしかないわ」
男「まあ待て、落ち着け。キミは校長に恨みがあった。
この島で権力のあった校長にキミのお母さんは、慰み者にされていた。そうだな?
そしてキミを妊娠して出産するのと引き換えに、命を落とした。
つまり、校長は……、キミのお父さんだ。母の恨みを持って、キミは校長をその手にかけた」
女「……そうよ。そこまでわかってて、何を今さら!?
男「しかし、この話には続きがある」
女「え?」
男「僕の鞄を開けてくれないか?」
 
N「女、言われたとおりに鞄を開ける。中から大量の古い手紙が出てくる」
 
女「これは……? 手紙?」
 
男「そうだ。その百通以上にも及ぶ手紙は、キミの母から父に宛てた、愛の手紙だ」
女「そんな、どういうこと!?
男「キミの母は、慰み者になどされていない。
キミの父と母は確かに愛し合ってはいた……、が、身分が違い過ぎた。結婚は許されない。
 そこで、キミの父が権力を振りかざすふりをして、キミの母を妾として雇った。
 そして、キミが産まれた」
女「そんな……」
 
N「女、包丁を握る手を緩める」
 
男「そして僕は!!
 
N「男、包丁を奪う」
 
男「僕は、キミの腹違いの兄!! 父の……、正妻の長男で、キミに父を、殺された男!!
女「きゃあああああ!!
 
N「夜のしじまに女の声が響く」
 
SE:海の波。
夜の不連続ネット小説「てっぱん」20110211
【ヤンキー】【卒業式】【アンドロイド】
『お礼参りはほどほどに
 
SE:遠くから卒業式をやっている声が聞こえる。
 「僕たち……、私たちは……、卒業します! ……卒業します!」
 
N:体育館裏。卒業式の最中だというのに、二人の生徒がいる。
 
男「○○さん、まだ卒業式やってますから、安藤のヤツは来ないと思いますよ?」
女「ふん、来ないならこっちから行ってやるか。その代わり、卒業式はメチャメチャになるぜ?」
男「それはまずいですよ、せっかく卒業できることになったんスから」
女「だろ? それに、せっかくの皆の卒業式の思い出を〜?
アタイがメチャメチャにしたら、可哀想だろう〜? アタイはこう見えても優しいからねえ」
男「へへへ、さすが○○さん、優しいッスね」
安藤「お前たち、なんだ……、卒業式の最中だというのに!!
女「来やがったな、安藤!!
男「安藤先生よお、卒業が決まった○○さんからちいと話があっからよお、覚悟しろや? ああ?」
安藤「な、なんだ、話って……」
女「安藤先生? 安藤先生にはいままで散々世話になったお礼をさせてもらわないと。
 言葉じゃ伝わらないだろうから……、この拳でお礼させてもらうよ!!
 
SE:金属音
 
女「くうっ!!
男「○○さん?」
女「な、どうなってやがる? 鉄板でも仕込んでんのか?」
安藤「フフフフフ、笑わせる。そんなパンチで私を倒せると思ったのか?」
 
SE:ロボット変形音、プロペラ音
 
女「な、なんなの?」
男「安藤の体が、ロボットに?」
安藤「フフフフフ、フッハッハッハッハー!! 君たちには隠していたがねえ……。
 いや、正確には知らせる必要がなかったのだがね。
 私はこの世界を征服するために作られた、アンドロイドなのだよ!!
 しかし、目的を遂行するにはいまだ時期尚早!!
教師の姿を借り、同志となる優秀な人材を探している最中なのだ!!
女「な、なんなのそれ? 何言ってんの?」
安藤「キミたちは同志になるどころか、生き残らせる価値もないクズ。……死ね」
 
SE:ミサイル、レーザー、爆撃音
 
安藤「クックック。ちょっとやりすぎたかな、……な、何?」
女「フフフ、私をただのヤンキーだと思ったら大間違いよ」
男「な、何スかこれ? オイラと○○さんの周りに光るバリヤーが張られていますよ?」
女「私はねえ……、この世界を征服するためにパワーを授かった、超能力者なのよ!!
安藤「な、そんなの聞いてないぞ!?
女「言ってないからねえ……。言う必要がなかったからねえ。
安藤先生? よくも在学中は横暴な態度、取ってくれたよねえ。
在学中は一応、チカラ、使わないようにしてたら、まあ……。
よくも調子に乗っていろいろとやってくれたよ!! ああ?」
 
SE:サイキックな攻撃、爆撃音
 
男「う、うわ、○○さん……!!
女「あーっはっはっはっはー!! ちょっと派手なお礼参りになってしまったわ」
安藤「ぐ、お、おのれ……」
女「あらやだ、まだ生きてたの? しぶとーい」
安藤「無反動ガス発生装置式ミサイルパンチ!!
 
SE:無反動ガス発生装置式ミサイルパンチ
 
女「なんの!! サイコキネシス!!
 
SE:サイコキネシス
 
安藤:「ぐわっ!! ……タービンエンジン式電磁加速砲!!
 
SE:タービンエンジン式電磁加速砲!!
 
女「なんの!! サイコキネシス!!
SE:サイコキネシス
 
安藤「ぐわっ!! ……行け!! フィン・ファンネル!!
 
SE:フィン・ファンネル
 
女「なんの!! サイコキネシス!!
 
SE:サイコキネシス
 
2人「(このこの、やったな、など言い争いながら戦う)」
 
SE:大混乱
 
男「いい加減にしたまえ!!
 
安藤「ぐっ!!
女「なっ、か、体が動かない……?」
男「いい加減にしたまえ、キミたち」
安藤「き、貴様は……?」
男「私か? 私は……。
キミたちに言っていなかったが、言う必要がなかったから言わなかったのだが……。
私は、神だ。かーみーさーまーだー!!
女「か、神様!?
男「いかにも。
これ以上暴れられると、ちょっと良くない。ゆえに止めさせてもらった。
キミたちのその力、私が預かろう」
 
SE:神の力
 
安藤「か、体が普通の人間に……?」
女「チカラが、チカラが発動しない?」
男「安藤ロイド君」
安藤「はい」
男「○○○○さん」
女「はい」
男「行き過ぎた中二病、卒業!!
 
N:神様、光とともに消える。残された二人の手には卒業証書が握られている。
夜の不連続ネット小説「てっぱん」20110211
【寝台特急】【バレンタイン】【不倫】
『高校生探偵ヤブザキ 〜第二話 京都行の新幹線〜』
 
ヤブ「僕の名前はヤブザキヘビオ。高校二年生。どんな事件も首突っ込むぜ!
 今日も真実に咬みついて巻きついて丸呑みだ! 人は僕のことをこう呼ぶ!
高校生探偵……、ヤブザキ! 今は訳あって○○さんの自宅兼事務所に居候中。
あ、この○○さんというのは、本職の探偵さん。
まあ、そこそこ仕事はあるみたいだけど、
普段僕がいなかったらと思うと、今頃どうなっていたか……」
女探偵「うるっさいわね、ヤブザキくん! 何ひとりでごちゃごちゃ言ってんのよ。
今お仕事の話してるから、あっち行っててくれない?」
同級生「ヤブザキくん、部屋に戻ろうよ」
 
N「探偵事務所の応接室。
椅子には女探偵○○と依頼人。その周りをヤブザキと同級生がうろちょろしている」
 
女探偵「すみません、失礼しました。
 それで、ご依頼されてた浮気調査の報告でしたね」
依頼人「はい。妻は、妻は……、不倫してるんでしょうか?」
女探偵「一週間、奥様の行動を調査させていただきました。
結果から言いますと、不倫はしていないと思われます」
依頼人「ほ、本当ですか?」
ヤブ「安心するのは、まだ早いですよ?」
依頼人「えっ、どういうことですか?」
女探偵「ヤブザキくん!」
 
SE:ゲンコツ
 
ヤブ「いてっ」
女探偵「そんなことありませんよ、安心してもらって結構です」
依頼人「しかし、あの……、新幹線のチケットの件は?」
女探偵「ああ、あれですね。
奥様が京都までの新幹線のチケットを予約したと思われるという……」
ヤブ「実は新幹線と見せかけて、寝台特急カシオペアだったのです!
 時刻表を見せてください。いいですか?
 16:20に奥様を乗せて上野を出たカシオペアは、23:16に盛岡に着きます。
そしてそこから!
5:02に函館に着くまで一度も止まりません。
……あの、長い長い夜が始まるのです!」
依頼人「長い長い夜……? まさか、男と逢っていたとか!」
女探偵「ヤブザキ! いい加減にしなさいよ? カシオペアって何?
寝台特急とか一切関係ないから!
話は戻りますが、奥様は確かに京都行きのチケットを取って、
水曜日に新幹線に乗りました」
依頼人「え? どっちなんですか?」
女探偵「すみません、この子の言ってることはデタラメなんです。
水曜日の午前中に新幹線に乗って京都に行き、夕方には戻ってきています」
ヤブ「函館に行ったはずなのに、京都にいるという……、
手品か魔法か、なんとも不思議なトリックです!」
依頼人「……」
女探偵「……」
同級生「ヤブザキくん、ゲームセンターでも行こうか」
依頼人「しかし、どうして? どうして妻は私に内緒で京都など行くのですか?
 京都は妻の地元です。まさか、そこに昔の男がいたとか……?」
女探偵「ふふ。いいえ、違います。ヒントは……、明後日の、バレンタインデーです」
依頼人「バレンタインデー?」
女探偵「そうです。バレンタインデー。
 奥様は京都の高級和菓子店に入って行きました。
 そこでひとつ商品を買い、
 懐かしむように少し街を歩いたのちすぐに東京に戻りました」
ヤブ「明らかに不審な行動ですね。これは、犯罪の匂いが……」
女探偵「本来であれば、私も話しかけるべきではないのですが……。
さすがになんだろう、と興味が沸いてしまいまして。
帰りの新幹線で隣に座ったことをいいことに、それとなく聞いてみました」
依頼人「すると、妻はなんて?」
女探偵「今年のバレンタインは付き合い始めてから十周年だから、特別にしたいって。
地元で有名な高級和菓子店のチョコレートを旦那様に贈りたいんですって、内緒で!
素敵な奥様じゃないですか!」
依頼人「え、な、そ、そんなことを……」
女探偵「あんないい奥様に対して、浮気調査だなんて……。
もう疑ったりしたらダメですからね!」
依頼人「はは、これはお恥ずかしい……。そうですね。反省します」
ヤブ「反省しても時間は戻りません。
 その十字架を背負って、生きていくしかないのです!」
依頼人「○○さん、本当にありがとうございました」
女探偵「いいえ〜。明後日のバレンタインデー、お楽しみに。
あ、そうそう。上手にビックリしてあげてね。本当は知ってちゃいけないんだから」
依頼人「ふふ、そうですね」
ヤブ「やれやれ。一件落着、か」
女探偵「あんたジャマしかしてないでしょうが!」
 
SE:ゲンコツ
夜の不連続ネット小説「てっぱん」20101126
【修学旅行】【駅のホーム】【加湿器】
『高校生探偵○○』
 
探偵「これは、自殺じゃない……、他殺だ!!
同級生「○○君!?
 
N「ホテルの一室。部屋には天才高校生探偵○○とその同級生、刑事、女。
そしてベッドには男の死体が横たわっている」
 
探偵「刑事さん、これは自殺じゃない。他殺です」
刑事「それはわかっている、なんだキミは?」
探偵「申し遅れました。僕は高校生探偵○○、人は僕のことを天才と呼びます。
 今日は修学旅行でたまたまこのホテルに泊まっていたのですが、
 まさかこんな事件に遭遇するとは……」
刑事「ここはキミたちが来るところじゃない、部屋に戻りなさい」
同級生「○○君、戻ろうよ」
探偵「いや、僕も探偵のはしくれ。そういうわけにはいかない」
刑事「いいから戻りなさい。それとも何か? 何か目撃したりしたというのかい?」
探偵「いえ、何も目撃しておりません。警察の方が来たので慌ててやってきました」
刑事「誰かこの子をつまみ出せ!!
探偵「ちょ、ちょっと待ってください!! やめろ!! 痛い、やめ、やめて!!
 ぼ、僕の話を聞いてからでも遅くはありませんよ!?
刑事「なんだって言うんだ?」
探偵「ずばり!! 犯人は、このなかに……」
女 「私がやりました」
探偵「……え?」
女 「私が……、私が殺したのです!!
探偵「この、このなかに、あの、その、この人。この人です」
刑事「うむ、署でゆっくり話を聞こうか」
女 「はい……」
 
SE:手錠
 
同級生「そりゃそうだよ○○君。この部屋、あの女の人しかいないもん」
探偵「それでは、この不思議な殺人事件のトリックを説明しましょう」
刑事「キミ、どいてくれないかな?」
探偵「いいえ、そういうわけにはいきません。その女が嘘をつく可能性もあります」
女 「そんなことしません!!
探偵「実は、今日の昼間。
 新幹線の駅のホームであなたたち、つまり犯人と被害者を見かけたのです」
 あなたたちは激しく言い争っていました」
刑事「新幹線のホームにいたんですか?」
女 「いいえ」
探偵「見かけたよ、なあ?」
同級生「え? そうだっけいてててて!! み、見かけたかも!?
女 「新幹線のホームには行ってません。私たち地元ですから」
刑事「ちょっとキミ、いい加減にしてくれないか?」
探偵「言い争っているのを目撃したんです!! 見たところ、年が離れている。
 なるほど、さしずめ師匠か恩師であるこの男性が、あなたの小説でしょうかね。
 作品を模倣して発表した。それによってこの男は新たな富と名声を得た。
 真の作者であるあなたは、どうしてもそれが許せなかった……」
女 「いい加減な想像するの、やめてもらえない?
   この人は私の夫で、夫だった人で……、浮気してたから……」
探偵「まあ、じゃあ。動機はいいとして。時間はもとに戻りませんからね。
 今さらとやかく言ってもしょうがない。
 刑事さん、こんな細腕の美しい女性に、男性を殺すことができますでしょうか?」
刑事「これを見たまえ。電気コードが首に巻きついている。
 寝ている隙にやったのだろう」
女 「ええ。彼が寝ている隙に……、起きたらどうしようと思って、
 もう無我夢中で……(泣き出す)」
探偵「それはいったんそう思わせるトリックです。あれをご覧ください」
刑事「なんだい? え? 加湿器?」
探偵「そうです。加湿器です。加湿器にアンモニアを含ませてスイッチを入れる。
 すると部屋はアンモニアで満たされ……、なかにいるものはあるいは中毒死します」
同級生「『あるいは』って、確実じゃないの!?
刑事「全員、息を吸って」
全員「すう〜」
刑事「吐いて」
全員「ふう〜」
刑事「アンモニアの匂い、したかい?」
同級生「いえ」
探偵「すごい換気のよい部屋ですね。さすが一流ホテルだ」
刑事「どきたまえ!!
探偵「いてっ!!
女 「刑事さん、私……、どんな処罰でも受ける覚悟です」
刑事「うむ。とりあえず署に来てもらうよ」
女 「はい」
探偵「あなたは大変なことをしでかしました。これからつらいでしょうが……」
刑事「お前もしょっぴくぞ!?
探偵「すいません」
刑事「さあ」
女 「はい」
 
N「刑事、女、部屋を出る」
 
探偵「真実はいつもひとつ!!
同級生「○○君、部屋に戻ろう」

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