映画『犬と私の10の約束』オフィシャルブログ

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連載小説「犬と私の10の約束」

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毎日新聞にて毎週土曜日夕刊連載中、
サイトウアカリさんの連載小説
「犬と私の10の約束」
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「ソックスが、いなくなったんですか?」
 落とした受話器をあわてて拾って、私は進くんのお母さんに聞き返しました。
「そうなの。そちらに連絡入ってないかと思って。……なさそうね」
「はい。いつ、いなくなったんですか?」
「ほんとうは今日、ソックスを空港に連れて行こうとしたのよ。あなたにも会わせられるし。
そうしたら、ソックス、まったく家から出ようとしないで石みたいにその場を動かなかったのよ」
言う事をきかないときは、理由があります。叱(しか)る前に考えてください
という、10の約束のうちのひとつが、私の頭に浮かびました。
「最近、ソックスに、変わったことはありませんでしたか?」
私は質問してみました。
「実はね、一番ソックスをかわいがっていた進がいなくなるし、そろそろうちで
面倒見なくてもいいんじゃないかって話をお父さんとしたのよ。
知り合いで犬を飼いたい人がいるから、遠くなるけどその人に預けるのはどうかと
今日空港で会ったときにあなたのお父さんと話してみようかって。
その話をしている時、きづいたらソックスがいたのよね」
「そうしたら?」
「言葉、わかるはずないじゃない。でも、じっと私たちの顔を見ていたの。
くしゃみして向こうへいっちゃったけど」
「そうですか」
私は、ソックスが動こうとしなかった理由が少しわかった気がしました。

私は、進くんの家までソックスを捜しに行こうと思いました。
でも、父はまだ病院で仕事中でした。
ためらって、さらにためらいました。
でも、思い切って私は病院に電話をしました。
「斎藤ですが、父は今電話に出られますか?」
「先生は今、重要な会議中でして」
「少しでいいので、お願いします」
「わかりました。少しお待ちください。斎藤先生!」
と受話器を押さえながら小声で呼ぶ声が受話器の向こうで聞こえました。
そして、斎藤先生が電話に出ました。
「今日はごめんな。どうした? 急にこんな時間に」
「ソックスが、いなくなった。進くんの家から」
「え!」
「捜しに行きたいの、小樽まで」
「待ちなさい」
やはり、怒られるんだ。想像したとおりの展開でした。
しかし、次に父の口から出た言葉に私は少し驚きました。
「俺(おれ)も行く」
「え、でも、重要な会議中でしょ」
「そのとき一番困っている人を助けるのが、医者だからな。困ってるだろ、お前」
私はすごく明るい声で、微笑を浮かべながら
「ものすごく困ってる!」
と叫びました。
「すぐ行く!」
という返事がして、受話器が置かれました。
それは、大学病院の斎藤先生の声、ではありませんでした。確かに、お父さん、の声でした。

帰ってきた父と出かける準備をしているところに、一本の電話がかかってきました。
「もしもし、斎藤です」
受話器に出た私が耳にしたのは、すこししわがれた、低い声でした。
「斎藤さんですか。こちら、警察のものですが」
「警察!」
一瞬、背中が凍りつきました。
「ソックス、事故にあったんじゃ……」
父が、あわてて受話器を私から取り上げて話しだしました。
「斎藤です。何か、あったでしょうか?」
話していた父の顔が、一瞬、固まりました。
「そうですか……すぐに伺います」
そういって父は受話器を置きました。
「どうしたの、お父さん!」
父は目をつぶって下を向いて言いました。
「出かけるぞ、あかり」
「ソックスが、ソックスがどうなったの?」
「ああ。なった」
「……事故?」
「いや。迷子。迎えに行くぞ!」
こらえていた笑いを抑えきれずに噴き出しながら、父が私の肩をポンとたたきました。


(文:サイトウアカリ)


連載はこの回で終了です。続きは「犬と私の10の約束」原作本で!

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◆「犬と私の10の約束」毎日新聞社刊
サイトウ アカリ 著/945円(税込)
http://mainichi.jp/sp/inu10/index.html 

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「それはどうしても、ですか」
携帯を持った父の顔が曇ったのがわかりました。
 「今日は、どうしてもはずせない予定が」
父は、私の視線を気にして、小走りで車から離れていきながら話していました。
私は、出発の時間が近づいてくるのが気になって、車のウインドー越しに
必死に父に腕時計を指さしてサインを送りました。
必死に何か話していた父が、一瞬話すのをやめ、空に向かって長くため息をつきました。
「わかりました、すぐ伺います」
父の少しかすれた声が聞こえてきました。
「行く? 空港以外のどこへ?」
私は車を降りて父の元へ駆け寄りました。
「すぐ行くって、空港へでしょ?」
「……悪い、どうしても病院へ戻らないといけない」
目の前の景色がぐらぐらと揺れました。
「悪いよ、すごく悪いよ!」
「許してくれ。お父さんの将来を左右するくらいに大切なことなんだ」
「私の将来を左右することは、どうでもいいの?」
私は瞬きを全くせずにじっと父をにらみつけました。
瞬きすると、涙の栓が開いてしまいそうでした。
悔しくて、悲しくて。
「私、行くから、空港」
父は、視線を合わさないように目をつぶって私の話を聞いていました。
父は、不意に道に飛び出してタクシーを止めると、
「空港まで。とにかく超特急で」
と運転手に告げ、財布からお札をつかんで私の右手に握らせて、ポン、と
タクシーに押し込みました。
「お父さんにも来てほしいの。だって、私、自分がどうなっちゃうか不安で。
また私のそばから人がいなくなっちゃうから」
自動ドアが閉まり、声はさえぎられました。
「あかり、ごめん」
父の声を残して、タクシーは空港に向かい走り去っていきました。
振り返ると、父の車がUターンして戻っていくのが小さく見えました。

空港に着くと、時間はもう出発の直前でした。
私はタクシーをおりると慌てて進くんとの待ち合わせの時計台の前に走りました。
とにかく、走りました。
全力で。
ちょっとだけでも時間が進むのが遅れてくれますようにと祈りながら。
心臓が体から飛び出そうになって必死でたどり着いたその場所には、
一枚の張り紙だけがゆらゆらと揺れていました。
「待ってたよ。会いたかったよ。時間だから、行くね」
私は呆然(ぼうぜん)とその場に立ち尽くしていました。
時間は、待ってくれませんでした。
私は、その張り紙をそっとはいで手に取りました。
張り紙は、楽譜のコピーの裏に走り書きされていました。
「この楽譜……」
それは、お母さんが大好きで、私もよく口ずさんでいた、
あの「タイム アフター タイム」の楽譜でした。
「道に迷ったとき、見回して。そこに私はいるから……」
歌詞の意味は、私の寂しさを見透かしたような意味でした。
私は、そっとその大切な手紙を折りたたんで、ポケットにしまいました。

どうやって帰ったのかは覚えていません。ただ、ぼうっとしながら歩いていたら、
いつの間にか家の前に立っていました。
鍵を開けて、部屋に入ります。
誰もいないがらんとした部屋にの隅に、熊(くま)のぬいぐるみのユウイチが。
父の代わりにほこりをかぶって座っていました。
電話が鳴りました。
「もしもし、あかりちゃん」
進くんのお母さんです。
「すみません、間に合いませんでした。約束したのに」
「それより、あかりちゃん、ソックスが」
「ソックスがどうしたんですか」
「ソックスが、いなくなったの」
「ソックスも!」
私は、思わず、受話器を落としそうになりました。


(文:サイトウアカリ)

 
 

「その子のお父さんは有名な弁護士さんで、その男の子に弁護士になれってずっといい続けていたみたいなの。
しゃべらなくなって、慌てて脳外科で腕がいいと評判の先生のところに連れてきて。
斎藤先生、男の子の頭のレントゲンをじっと見て、その弁護士さんにこう話したの」
朋さんは眉間(みけん)にしわを寄せて少しオーバーに父の物まねをしながら話し続けました。
「『この子の脳に悪いところはありません。悪いところはこの子じゃないかもしれません』って。
びっくりした顔の弁護士さんに先生、『話すには話したい相手が要ります。お父さん、
この子の話を聞いてあげていましたか? 聞いていたのは、返事だけではなかったですか?』」
「返事だけ?」
「『これしなさい、あれはやめなさい、は会話じゃないんです。命令だから、答えがハイ、か、いいえ、しかない。
それは、言葉のやり取りじゃないです。仕事が忙しいのはわかります。でも、話す時間がなければ、
話はできませんよ。聞いてあげないと、話せません。』
だって。いい事言うよね」
朋さんの物まねが結構似ていたので、私は思わず噴き出しながら聞いていました。
朋さんの物まねは続きます。
「『弁護士は話を聞くのも仕事のはず。子供の話を聞いてあげてください。
一緒の時間をもっと作ってください。そうすれば、きっとすぐに元のように話せるようになります』
って言って、先生、耳かきを一本渡したの」
「耳かき?」
「『よく聞こえるようになりますよ』って」
「それ、テレビの見過ぎ、あの顔なのに」
私はカッコつけているお父さんの姿を想像して、おかしくて仕方ありませんでした。
「そしたらその子、帰るときにお辞儀して
『ありがとうございました』って。」
「しゃべったんですか?」
「しゃべったのよ」
朋さんはまだ父のまねをしていたので、どこまでが父の言葉だか朋さんの言葉だかわからなくなって
いましたが、私はちょっと、嬉(うれ)しくなりました。
「ちょっと見直したな、お父さん」
「……でもね、男の子たちが帰った後、フーッとため息ついてね」
「ため息?」
「そういう僕は子供の声聞いてるのかなあ、偉そうなこと言ってるくせに、って」
「そんなことを父が」
「そしてね、私に、
『耳掃除してくれないか』って」
「もう、ほじりまくってやってください」
私は朋さんにお願いしました。
父には会えませんでしたが、父の仕事や気持ちを少しわかってあげられた気がして、
空に浮かぶ月を見上げてスキップしながら家に帰りました。

金曜日が来ました。
父は珍しく約束を忘れずに、私と千歳空港に、病院から借りた車で向かいました。
父の運転する車に乗るのは本当に久しぶりでした。まだ小さいころ、父と母と一緒に
海水浴へ行った事をおぼえています。父が運転、母が助手席でナビゲーターをするのですが、
母は車に乗るとすぐに寝てしまいます。
起きていても、地図をみると眠くなるといって見ませんし、なにより右と左を間違えるので、
母の言うとおりに行くと海に行くつもりが、牧場でソフトクリームを食べることになったり
したものでした。
父の運転は相変わらずの超慎重運転。まるで手術のように、
「右折、つぎ、左折」
とぶつぶつ確認しながら運転するのです。
「少し急ごうよ、飛行機の時間、12時半だから。結構ぎりぎり」
焦る私の声を全く聞いていないように、父は制限速度ちょうどの運転を続けていました。
私は、まだ、今日が嬉しい日なのか、寂しい日なのか混乱したまま。とにかく進くんの顔が見たい、でも、
サヨナラをするために会いに行くのは悲しい、というままずっとドキドキしていました。
と、そのとき、父の携帯が鳴りました。
きちんと車を止めて携帯に出た父の顔が、急に曇りました。
「それは、どうしても、ですか?」


(文:サイトウアカリ)
 
 
その晩は、遅くまで起きて父の帰りを待ちました。
12時を回って、少しだけ、お酒の匂(にお)いがした父が帰ってきました。
「起きてたのか、あかり」
少しびっくりした顔で父が言いました。
「遅かったね」
「すまん、院長が大事な話があるって言うんで、ちょっと飲んできた」
酔いをさますために大きめのコップに水を入れて口にしながら、父は話しました。
「どんな話?」
「まあそれは後でいい。何かあったのか?」
「私も大事な話があったの」
「お前もか」
父は飲んでいた水を慌てて飲み込んで少しむせてゴホゴホしながら言いました。
「大事な話って?」
「進くん、フランスの音楽学校に行っちゃうんだって」
「フランス?」
「そう。ソックスの面倒、しばらくは進くんのお母さんが見るけど、別の人にお願いしたいんだって」
「そうか……」
「犬はギター教室の邪魔になるって。けがするかもしれないし、ほえてうるさいし」
「また、誰か探さないといけない、な」
「ソックス、まだ一緒に暮らせないの? いつかは暮らすって約束じゃない。
 まだ、いつか、にならないの?」
「ごめん、もう少し、待ってくれ」
父はすまなそうに頭をかきました。
「いま、お父さんにとってすごく大事な時なんだ。今日遅くなったのも……」
「進くん、今週の金曜日に出発なんだって」
「今週の金曜日! すぐじゃないか」
父はまたびっくりして水を慌てて飲み込み、ゴホゴホさっきよりもひどくせき込みました。
「うん。言い出しづらくて黙ってたんだって。進くんらしいね」
「そうか」
「空港に見送りに行ってもいい?学校、あるんだけど」
きっとお父さんにはダメと言われる。そう思って、恐る恐る私は聞いてみました。
でも、もし、ダメといわれてもこっそり行くつもりでしたが。だって、進くんと
しばらくずっと会えなくなってしまうのだから。
それを考えただけでも、ちくりと胸が痛くなりました。
ソックスもそう。進くんもそう。
会えなくなって初めてわかる大切なことってあるんだな。
でも、それだといつも手遅れになってしまうんですけれど。
「見送りか。ああ、いいよ。行きなさい」
意外な答えが父から返ってきました。
「行こう! ちょうどお父さんも病院お休みだ。車で一緒に行こう。
進くんのお母さんにもごあいさつしておきたいし」
「絶対行く! ありがとう、おとうさん。でも、約束、忘れないでね」
「ああ、絶対だ」
進くんに会える。そして、きっとソックスにも会える、金曜日が楽しみでもあり、
そして、絶対に来てほしくなくもありました。

「書類をすまないけど届けてほしい」
という、忘れ物の天才の父からの電話で
病院の父の研究室にカバンを届けに行ったのは、
進くんが旅立つ2日前でした。
「すみません、全く忘れ物がひどくて」
看護師の朋さんにカバンを渡すと
「診察に集中する分、いろいろ忘れちゃうみたいね、先生」
朋さんも笑いながら答えてくれました。
「すぐ約束とかも忘れちゃうんです。父。
私のことも忘れちゃってるんじゃないかなあ」
ふくれながら言う私に
「でもね、いつもあなたのこと気にしているわよ、先生。そうそう、この間ね」
朋さんが、父の机の上にはさんである私の写真を見ながら話を始めました。
「耳掃除してくれないかって言われたの」
「耳掃除?」
「きちんと子供の声が聞こえてるのかなあって。亡くなった奥さんによく掃除されていたって」
「父が、ですか」
「急にしゃべれなくなった男の子の患者さんが来たことがあってね」
朋さんは、父が診察した一人の男の子の話を始めたのでした。


(文:サイトウアカリ)
 
 
 
札幌での私は、いつも、一人ぼっちでした。
「寂しくないか」
父は時々当たり前のことを聞いてきました。
本当の気持ちを言ったところで、
忙しい父には何もできないことはわかっています。
「全然。友達たくさんできたし」
私はいつも無理に強がって答えました。
「そうか。なら、よかった」
父はその度にホッとした表情をしました。
ただ、私の部屋の壁のソックスの写真が日に日に増えていくのを見ては、
すまなそうな顔をして私を見るのでした。
写真の枚数は、私の寂しさの表れでした。

「明るくなったね、あかりちゃん」
父への強がりが嘘(うそ)にならないように、私は、転校先の中学校でも
わざと明るく振る舞うようになりました。友達は
「札幌に慣れてきたね」
と喜んでくれましたが、本当はこれっぽっちも慣れてなんかいません。
そこにいるのは、嘘(うそ)の私です。
話している言葉は、すべて、私の本当の気持ちから出た言葉ではありませんでした。
無理に明るくしてないと、泣き出しそうだったから。
心はいつも海の匂(にお)いのする小樽の町を探していました。
でも、窓を開けても海はありません。そこにはビルの壁が暑苦しく私を閉じ込めていました。
ソックスも、その壁のずっとずっと向こう。
私の想(おも)いは、閉じ込められていました。
外で無理をする分、魂が抜けたように疲れ果てて家の中では私はずっと無口でした。
父が気にして話しかけようとしていましたが、
「あかり……大きくなったなあ」
「昨日も言ったよ。そんなにすぐには大きくならないよ。タケノコじゃないんだし」
「そうだな……」
すぐ終わってしまう、心の無い会話ばかり。
そんな私が、唯一、ホッとできるのが、進くんからかかってくる報告の電話でした。
「ソックスって失礼でさ、僕がギター弾い てるとあくびして寝ちゃうんだよね」
「進くん、それ、才能。眠れない人も多い世の中で」
「相変わらずきついなあ。でもね、『タイム・アフター・タイム』を弾くと、
嬉(うれ)しそうにしっぽを振って聞いてるんだよ。メトロノームみたいに」
「その歌、私もよく歌ってる。お母さんが好きだった歌だから」
「弾けってせがむんだよ、ソックスが」
「好きなんだね、ソックスも。弾いてあげてよ!」
「でも、クラシックじゃない曲は弾くなって言われてるから……お母さんに」
「お母さんに、か。進くんはいい子だか ら」
「やっぱりきついなあ、あかりちゃんは」

ところが、楽しみにしていた進くんからの電話がぱったりとこなくなりました。
ソックスの様子が聞けないのも心配でしたが、進くんの声が聞けないことが、
いつの間にか不安になっていました。
私は電話に何度も手をのばそうとしましたが、
「犬は、ギターの練習の邪魔になる。指でもけがしたらどうするの」
とソックスを預かることを良く思っていない進くんの両親のことを考えると、
なかなか電話はできませんでした。
電話を待つ夜が続きましたが、なかなか、電話はかかってきませんでした。
そして、やっとかかってきた電話は、進くんの寂しそうな声から始まりました。
「あかりちゃん、ごめん」
「どうしたの、心配したんだよ」
「ソックスをでしょ。大丈夫。ソックスは」
「ソックスは? 進くん、何かあったの?」
「ごめん、ソックスと一緒にいてやれなくなっちゃった」
電話の後ろで、ソックスの寂しいときにするあの鳴き声が
「くーん」
と響いていました。
「どうして? どうしてなの?」
「パリの音楽学校に通うことになったんだ。お父さんとお母さんが、
知らないうちに申し込んでた。今のままだと練習に集中できないからって」
私は何か大事なものがまたひとつなくなってしまうような気持ちに襲われていました。
進くんのパリへの出発は、もう、3日後に迫っていました。


サイトウアカリ

*毎日新聞にて、毎週土曜日夕刊連載中


 

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