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2001.5.25

 冒険家の事をふと思う。河野某さんが遭難、ほぼ1週間後死体で発見された。カナダ空軍が捜索を断念しての翌日?に、ソリの下で発見されたという。連絡が途絶えた翌18日にすぐに地上を捜索していたらどうだたろうと思う。詳しくは知らないが、えひめ丸のアメリカ海軍の時と同じように物足りなさを感じる。日本の自衛隊の救援活動を見ていても同じ気がするのは、自分の中に、軍隊に対する偏見があるからなのだろうか。軍隊は敵を殺すための組織で、人命を救うための組織ではないのだという。
 朝のバスの中で、石原批判の本の続きを読んでからまだ30分しかたっていないことが、こうした思考に関連しているのか、なんとも自分の頭の仲は混乱している気がする。といいながら楽しんで書いているのだから何をかいわんやである。
 冒険家は、少数である。ある意味で、自分の気持ちに素直に生きている。その能力のある特異な人間である。自分は臆病で計画性も行動力も無いから、とうてい理解できない人である。男のロマンなのだろうか。自分は、なぜわざわざ危険の中に飛び込んでいくのだろうかという女性的な感覚でとらえてしまう。
 数日前に思った事だが、Aは関東人で武士、Kは東北人で商人、自分は四国人で農民の血を受け継いでいるのではないかと。自分は、だから男のロマンを求める武士ではなく、ただその日ぐらしに生きている農民なのだと。そして、戦が嫌いなのも。サラリーマンとしての能力、商才がないのも。とはいえ、大半の日本人が農民だったはずで、職業の分化が始まったのは、1000年くらい前からにすぎない?と思うが……。
 つまり、そうはいいながらも、人間さほど違いが無いはずだと心の底では思っているということ。能力の違いは認めても身分による差別は認めたくないということ。生まれてきた時と死ぬ時(人間の初めと終り)は、等しく独りであり、何も持たずに生まれてきて、何も持てずに死ぬということ、そこに差別はないことに、自分は人間に対する考えの基本を置いているようである、ということ。自然の前には、人間は等しく弱者であり、だからこそ冒険家のロマンがあるのだと。欧米の考え方に足りないものがあるとすれば、この自然の前の自己の弱さを認識することではないか。そしてそれは現在の日本国にも当然ながら当てはまる。古の日本民族が持っていただろう、その認識が失われてきつつあることに危惧の念を抱く。脱ダム宣言を自分が支持するのもそうした認識による。“矜持と諦観”という田中康夫のモットーについてはほとんど知らないが、日本民族としての誇りとしてのそれであるとすれば、少なくとも、石原都知事の考えるナショナリズムよりは素直に理解が出来る気がする。
 石原慎太郎は関東人の商人であり、商人という点で、Kと同じであると思う。田中知事も似たようなものだが、少し農民の血が濃いのかもしれない。なんて、こんなことを考える人間がもしも実際にいたら、会ってみたい。ちなみに自分の分類では、三島由紀夫は武士である。石原が三島と本質的に違うのはそこにある。ただ、将来は、食料の問題からも、農民の思想が重要になる。その時、武士との戦がどのように
行われていくか。あるいは商人と。清貧の思想や足るを知るという考えは、もともと農民のものである。
武士の思想だと今まで自分も思っていたが、歴史的に見れば、それは農民にこそ必要だった諦観である。
考えたのは、釈迦を初めとして武士の身分階級出身であり、その能力をもった人物は、農民にはいなかったと思う。しかし、その考えをとり入れざるを得なかったのは、農民階級においてであったと思う。弱者として。

 今の今まで全く思いもしなかった考えが出てくるのは、こうして書いているからだ。その源は、最初からあるのではなく、やはり今日までとにかく生きてきたことにより蓄積されたものであると思う。当然だが、自分のこうした考えは自分だけのものではない。多くはないが、他の人からの影響、刺激を受けてきたからこそ、の考えである。しかし、この時間を選択したのは、ほぼ自分の意思である。ここに、個人の持つ価値を感じとる。多種多様な考えの人間がいて、それぞれの生活を営んでいることは、当たり前のこととして、思想の前提にしなければならないのは、人権という単なる言葉に囚われて、自分の立場を見失わないために必要である。人権思想は現在の我々が持っている高貴な思想であるからこそ、繰り返し考え、常にその源を確認すべきである。強さはその過程によって高められる。過程こそ人生において重要なキーワードである。誕生から死までの過程にこそ、個人の価値がある。今を大切に生きるということは、そのことであり、それを認識するためにこそ記録するのである。これからの普通の人々にとって、当たり前のことになっていくようなそんな気がする。 (つづく)
 

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>軍隊は敵を殺すための組織で、人命を救うための組織ではないのだという。

どっちも違います。
軍隊は軍隊を守るための組織です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
軍隊にへんな期待を持つと足元をすくわれますよ。

2013/8/15(木) 午後 10:37 [ hay**e20*32002 ]

コメントありがとうございます。

軍隊がなくても困らないと考えておりますので、何かを期待して足元をすくわれるようなことは起こりませんが、ご忠告感謝いたします。

軍隊は軍隊を守るための組織であると言い切れるのは、もしかすると自衛隊の経験がおありなのかとも思いましたが、おそらく違いますね。

とにかく、その見方は面白いと思いました。
政治は政治家を守るための組織である。(笑)
官庁は官僚を守るための組織である。(笑)

軍隊が、戦争するための組織でなくなると良いなぁ〜♪と思います。

2013/9/1(日) 午前 10:17 [ tsu*ai8* ]


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