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見たくないと思いつつ、NHKの『にんげんドキュメント』を見てしまった。
それは、桜井哲夫(本名:長峰利造)という77歳のハンセン病の人が、実に60年振りに、青森県の実家へ里帰りするという話であった。
見てしまって、やはり、感じることは少なくなかった。
チョンヒという在日3世の韓国人の女性との交流や、実家の人々、古い友人との対面など、その時々の桜井さんの気持ちを想像してしまうと。
「人間っておかしいね、嬉しいと悲しくなる。」という言葉が、とても重く感じた。
ムンクの『ザ・クライ』の絵の人物よりも骸骨に近い風貌を見ていて、『他人の顔』という安部公房の小説に出てくる顔半分が醜い少女のことを思い出した。また、その本をくれたKさんが、顔全体を包帯で巻いて醜くなって登場した昔の夢を。
久米宏や筑紫哲也の番組では、その番組の話はなかった。他局だし、そうした番組を見る時間もないのだろう。しかし、ひとこと欲しかったと思う。
沖縄の地位協定の改定案については、TBSだけである。
テレ朝の、レポート記者の表情やコメントには落胆する。ただ、竹中平蔵の話に対して批判した某論説委員はよし、とする。
竹中氏も、立花隆のいうところの米国帰りのエコノミストに過ぎないのか、と感じた。
借金を抱えている者には、デフレは脅威である。しかし、英国留学の漱石ではないが、くだらないところに金を使うことを止めるには、デフレは良いのである。地球資源の枯渇(は起こらないかもしれないが=その前に人類の滅亡がある)を考えても節約は必要である。
昔の日本人の持っていた美徳である質素倹約の精神を取り戻すためにも。
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独断でTV局に優劣をつけた場合、3、1、6、8、12、10、4という順番になる。
実は、自分が見る時間の多い順なのである。
番組の内容で評価した場合、NHKは特集と海外ドラマ、TBSは報道、フジはアニメ、東京は経済、朝日は政治、日本はバラエティといったところかと思う。
自分が見たいと思う番組は、圧倒的にNHKに多い。
読売と朝日は、新聞だけでなく、TV局の体質も似ているのかもしれないと思う。
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