|
最近気になっているロシア映画、ということしか知らずに観始めたけど、 ほんわかした雰囲気のタイトルからは想像できないような、思いがけない展開にびっくり。 言葉の通じ合わない男女が3人。 2人の男は戦争で敵同士の関係で、紅一点の女性は、お茶目で可愛い肝っ玉母さんタイプ。 そんな3人をビーカーに入れて攪拌したら、ほーら、こんなものができましたよ、という映画。 話が全然噛み合ってなくても、そんなに支障なく生活できるもんだよなぁ、だし、 男2人と女1人だったら、自然とこんな成り行きになるのも不思議じゃない。 舞台となったラップランドに住む人々を今回初めて知ったけど、 雄大な自然に囲まれて、トナカイを飼い、魚を捕り、つつましくも逞しく生活している。 広大な世界の中で、ちっぽけな理由で戦争をしている人間の愚かさを痛切に批判しているけど、 お説教っぽいところがなくて、実にスマートな手法だよなぁ。 前から観たかったこの作品を観るチャンスがようやく来たなぁ、としみじみ。 監督がニキータ・ミハルコフだから、どーでもいいシーンが延々と続くけど、 平和な市民生活のすぐ近くに、スターリンの大粛清の嵐がひたひたと近づいてくる不気味感が漂ってきて、 なかなかお見事。 お目当てのオレグ・メンシコフは謎の男役で、 人生を謳歌している多くの登場人物の中で、ただ一人、硬質な雰囲気を漂わせ、 一体あなたは誰なの?何のために来たの?と私たち観客をぐいぐい引っ張っていく。 水遊びやダンスを楽しむ、光輝くロシアの夏の風景が素晴らしく、 ロシア革命前のような長閑で優雅な日々は、限りなくノスタルジックな風情。 ナージャという役名の可愛い女の子が、実に自然な演技を見せてくれたけど、 彼女はニキータ・ミハルコフ監督の実のお嬢さんなんだとか。 父親役の俳優と実の親子のように仲良く過ごすシーンが多いよなぁ、と思っていたら、 ニキータ・ミハルコフ監督自身が父親役だったことを初めて知った。 だから、極々自然な、いつもの親子の姿だったんだなぁ。 久しぶりに観るイギリス映画。
ケン・ローチ監督の初期の頃の作品で、これもようやく観るチャンスが巡って来た。 1969年に制作された作品だけど、27年後の1996年に劇場公開されたんだとか。 そのためか、当たり前の話だけど、衣装や部屋の内装の古めかしい感じにリアリティがあって、 「当時を再現しました」という作り物っぽさがなくて素敵。 この監督お得意の、誰もが聞きづらい英語を話すような、閉塞感溢れる労働者階層モノで、 ちょっとした出来事を集めて、各シーンをフェードアウトして繋げました、という手法。 彼がクラスのみんなの前で、大事にしているケス(という名前の鷹)の話をしているシーンがいい。 自分が夢中になっているものについて熱く語る姿は、一皮向けて成長したようで眩しく感じる程。 主人公の少年に向ける、監督の視点が優しくて、いつかこの世界から抜け出れるといいのになぁ、と、 私たちも一緒に応援したくなる。 あの後、彼はどんな大人になるんだろう‥。 彼の人生を守ってあげるのが国の使命なんだろうけど、 その後のイギリスで、守ってあげられたのだろうか‥。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー





こんにちわ〜♪
ククーシュカ
この映画、ネットで紹介されて観たいのだけど
ツタヤにはないし・・・
ほのぼのとしたいい映画でしたか
2015/7/10(金) 午後 5:40
> rindoさん
コメントありがとうございました。ずいぶん前に観た映画なので、実はあまり詳細を覚えていないのですが、結構ゆるゆるな映画だったような。私はツタヤでレンタルしたのですが、お近くの店舗にはないのかしら…。どこかで見つかるといいですね。
2015/7/13(月) 午後 0:57
いきなりなのにもかかわらず
ご丁寧にありがとうございます。
2015/7/13(月) 午後 7:21