|
「観覧車」 月島衣音 「センパイ! センパイ! 起きてください!」 柔らかで華奢な女の子の手で、なんべんもひっぱたかれて、ボクは目を覚ました。 ここはどこだ? 顔を上げると空しか見えない。 柔らかで華奢な手の持ち主はボクの彼女。大学のサークルの後輩。 「あの… イタイんだけど」 「あ、センパイ! 起きたんですか?」 「ああ」 「よかった! ようやく目を覚ましてくれたんですね♪」 「ああ、だけど、ここはどこ?」 「なに言ってるんですかセンパイ! あたしたち観覧車に乗ったんでしょ!」 「観覧車?」 思い出した。 今日はデートということで、遊園地に来ていたんだ。 いっしょに幽霊屋敷に入った時は、彼女が「きゃーっ!」と、ボクにしがみついてきた。 鼻の下をのばしてボクは、自分が「高所恐怖症」だったことを忘れていた。 観覧車に乗り、ゴンドラが最上空に来た時、「きゃーっ!」と、彼女にしがみついたのはボクだった。 「イヤンなっちゃう! センパイ、気絶しちゃうんだもの!」 とんだ醜態を見せてしまった。 ゴンドラはようやく下に降りて来た。 トビラが開くのを待つ、気まずい時の間、ボクは体裁を取り繕おうとして言った。 「どうやらボクが気絶している間に、一周し終えていたようだね」 「もう! なに言ってるんですか! センパイ!」 彼女はあきれたようにして言った。 「センパイったら、ちっとも目 覚まさないから、もうかれこれ五十周は回ったでしょうね!!」 〈ion〉
|
全体表示
[ リスト ]





ああ、その間にセンパイは無事だったのでしょうか・・・
いろいろな面で・・・ははは 失礼。
2009/5/31(日) 午前 1:57
「途中 目を覚ましたんだが、キミが すやすや 眠ってたから、起こさなかったんだ よう〜」 ^^^
2009/5/31(日) 午前 6:27 [ ang*a*ugen ]
五十年間よりはいいかも。
2009/5/31(日) 午後 7:20 [ たかやん ]
☆TENさんありがとうございます。そりゃ、好き放題されたでしょうね♪ 意識のなかったのがザンネーン!
2009/6/1(月) 午前 1:29
☆angyamugenさんありがとうございます。センパイ!言い訳は見苦しいです!
2009/6/1(月) 午前 1:31
☆たかやんさんありがとうございます。水とか、食料とか、ハイセツとか? 新たな心配が生じてくる♪
2009/6/1(月) 午前 1:32