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「時空の迷い子」 月島衣音 ボクの部屋から駆けて出て行く少女。 ボクが外出から戻った時だ。 「待って!」 呼び止めようとしたボクの声に振り向こうともせず、少女は、表通りの雑踏にまぎれて行った。 「予感」があった。 ボクはあわてて、部屋に飛び込む。 アレが、…ない。 少女は、 幼かった頃のキミに違いない。 無くなっていたのは、 「未来」から来たキミが、ボクに残していってくれたペンダント。 キミが来たのは冬の夜だった。 冷たいアスファルトの上にハダシで立っていた。 怯えたように、窓から顔を出して声を掛けたボクを見上げ、ふるえていた。 時空のゆがみに「迷子」になったと、ボクの部屋に呼び入れた時、キミはそう言った。 「戻る路が見つかるまで」ここにいたらいいと言って、小さな部屋に一緒に暮らし始め、 いつの間にか、片時も忘れられない存在になっていた。 キミが来たのは、遠くない「未来」から。 ボクを幼い頃見て、知っていたと言う。 「予感」があったのだと。 歳がちがうボクに恋してしまう「予感」。 時空を超えて「未来」と「過去」で愛し合う「予感」。 けれど、来た時のように、突然、 「戻る路が見つかるまで」と言った「時」が、キミに来てしまった。 キミは、「愛したしるし」に、と言って、ポケットに入れていたペンダントを残していった。 少女が持って行ったのは、 キミが、ボクに残していってくれたペンダント。 将来、「未来」から「迷子」になって「来た」時、ボクに渡すために、 少女のキミは、それをボクから持って行った。 〈ion〉
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僕の彼女はサーボーグ・・・のような世界ですね!
2010/6/1(火) 午前 8:27
今日の新聞に「時空の迷子」を見つけたとの記事が載っていた。
見つけた場所は欧州合同原子核研究所の加速器の中だったらしい。
でも、ロマンを愛するイオン爺のこと、よもや連れ戻しには行かれまいと思うのだが。
2010/6/1(火) 午後 0:32 [ 駒のご隠居 ]
ここでもし、彼がペンダントを少女に渡さなかったら・・・
「過去」が変われば、「未来」も変わる。うーん、読んでみると深い話だ。
2010/6/1(火) 午後 9:36 [ 新・ドラドラ改 ]
☆ちゃりんこさんありがとうございます。ペンダントは実は操縦器だった?
2010/6/2(水) 午前 1:44
☆yhm1420さんありがとうございます。連れ戻しに行ったろやないか! ワイかて、実はサイボーグなんや♪
2010/6/2(水) 午前 1:46
☆ドラドラさんありがとうございます。手違いで、少女の親父さんが来るようなことにならないように♪
2010/6/2(水) 午前 1:48