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「宇宙から来た同居人(229)─知られざる新たな古代文明発見?!」 月島 ion 男は、古代シルクロードに沿うハイウエイを、飛ばしていた。 ハンドルを握る手がふるえている。 興奮による、ふるえだった。 後部座席に置いてある古い布にくるまれたモノは、 さっき、シルクロード沿いの街で不審な男から買い求めた石盤だ。 盗掘品かも知れないが、品物は驚くべきモノだった。 そこには、中国・インダス・メソポタミア・エジプト、どの文明にも属さない、不思議な古代文字が刻まれていた。 まだ、だれにも知られていない高度な古代文明都市が栄えていたことを思わせる、貴重な資料。 考古学者の彼が、長年探し求めていた、それを証明する古代文字の石盤を、今日、手に入れた。 メソポタミアの楔形文字とも違う、エジプトのヒエログリフとも違う、新たな古代象形文字の発見! このことを発表すれば、彼の考古学者としての名が、一躍、世に知れることになる。 それを思って、彼の興奮は止まらなかった。 3、4日前… エイリアンさんに、 ふるさとの星の子どもたちからお手紙が届いた。 「何? その石の板は?!」 「ドウダ! 重たいゾ!」 「重たいゾって、わざわざそんな重い石に書かなくたって、宇宙間電子メールがあるでしょうに」 「イヤ、オレの星の昔っカラの習わしだ。 子どもが親に出す手紙は、石盤に。 コレがキマリだ」 「ヒエ〜っ! それにしても、それって、古代の象形文字みたいだね…」 そして、今日… TVを観ていると、「どこかの考古学者が新たな古代文明を発見した!」とか報じている。 「エイリアンさん! TVに映ってるのって、あの子どもさんたちからのお手紙の石盤じゃない?!」 「アア、オマエが『古代象形文字みたい』って言うんで、学者に見せたら、高く売れた♪」 「ヒドイじゃないか! せっかくの子どもさんの手紙! 売り飛ばしちゃって!!」 「マア、デモ、コレでしばらく肉代に困らない♪」 「それより、どうすンの?! エイリアンさん! 古代の歴史が大きく書き変わるとかって言ってるよ!!」 「知〜〜〜〜ラネ♪」 〈ion〉 |
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2011年11月02日
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