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今から20年前、白血病で亡くなったひとりの15歳の少女の
『普通の高校生になって、普通のお嫁さんになって、普通のお母さんになって、普通に死にたい。』
この当たり前な普通の切実な願いが発端となって日本初の骨髄バンクが設立されました。
白血病においてもっとも有効な手術だと認識されながら患者に適合するHLA型のドナーを
探し出す方法がありませんでした。
患者に適合するドナーを探すのにひとり数十万円の検査費用がかかります。
家や全財産を投げ出してその費用を工面しても適合者を探すのは困難な時代でした。
一個人や家族で出来る事ではありませんでした。
救える方法がありながら救える命を救えなかったのです。
その後、91年12月に当時の厚生省から認可され全国組織の骨髄バンクが設立され
92年1月からドナー登録を開始、翌93年1月に日本で初めて非血縁者間骨髄移植手術が
行われました。
その後、ドナー登録者数33万8569人、移植数10533例(2009年5月現在)
に達しました。
ドナー登録や確認検査など当初と比べれば随分、簡単楽になりましたがまだまだ不便な状態です。
このあたりの改善も早急な対策が必要だと思います。
当初の目標のドナー登録者数30万人は達成できたのですが、ここにひとつの大きな
問題があります。
それは、ドナー登録はしたがいざ患者とHLA型が一致しコーデネイトを進める段階で
辞退する人が続出しているのです。
有名人の死やCMに感化され、簡単な登録手続きでドナー登録を完了しその後何年も月日が経ち
当初の熱意も冷めいざその時になって移植手術のリスクを説明され、家族の反対やいろんな都合で
辞退をするのです。
あくまで本人の健康状態や都合・同意を最優先されるので仕方ない面もあります。
骨髄バンク側のリスクをきちんと説明しないCMや登録手続きにも大いに問題があるんだと
思います。
患者さんからすれば数百人から数万人にひとりの適合率でやっと見つかった適合ドナー。
まさに生きる希望です。
やっと見出せた生きる希望が適合ドナーの誤った認識や覚悟のなさで辞退された患者は
再び死の絶望へと突き落とされるのです。
『そこまでして助かりたいの?!』
『見ず知らずの赤の他人の為にそこまでする必要があるの?!』
この移植手術には、ドナーにも正直リスクが伴います。
そして移植手術を受ける患者にも100パーセントの確立で助かるわけではありません。
もし、あなたのご家族や兄弟、恋人やお友達がこの様な立場だったら?!
自分が代わってあげたい。
じぶんが適合するんだったらドナーになりたい。
100パーセントじゃないにしてもその可能性にかけて手術を受けさせたい。
自分が無理ならどうか適合するドナーが見つかって欲しい。
適合したドナーにどうか骨髄を提供して生きる希望を分けて欲しい。
そう願いますよね。
身近な大切な人のためなら、多少のリスクは顧みないですよね。
暴言かも知れませんが、せっかく適合して覚悟のなさでドナーを辞退するという事は
善意の気持ちでドナー登録した行為が本意ではないにしろ患者を突き落とす行為になるのです。
患者にとってやっと見つかった生きる希望が安易な善意の気持ちによって再び死の絶望に
落とされこれまで以上の苦しみを味わうんですから。
最終意思確認後の辞退は、移植手術の為に前準備段階に入っている患者に死を意味します。
助けたいという善意がこうなってはドナーも患者も不幸です。
私達は、多少の不幸せなことはあっても生きています。
もし、献血が出来て適度な運動が出来る健康体であるならば願いを聞いてあげませんか。
普通に生きたいと願うささやかで切実な願いを。
見ず知らずの赤の他人であっても、誰かにとっては最愛の大切な人の為に。
私達で救える命があるんだったら救ってあげませんか。
こんな偉そうな事を言える立場ではありませんが、それを承知でお願いしたいです。
私達で救える命があるんだったら救ってあげませんか。
そしてすでにドナー登録をされている人は、当初の気持ちを今一度思い出してみませんか。
登録して何年も月日が経てば、当初の熱い気持ちは冷めているかも知れません。
でもあなたを必要として待ち続けている患者が必ずや現れるはずです。
あなたが覚悟のなさで辞退するという事は、その患者の生きる希望を奪う事にもなります。
リスクは少なからずあります。
そして面倒な検査や入院もしなければなりません。
あなたにとっては、見ず知らずの赤の他人であっても
誰かにとって最愛の大切な人です。
『普通の高校生になって、普通のお嫁さんになって、普通のお母さんになって・・・・・・・・・・。』
こんな当たり前な普通の切実な願いを聞いてあげませんか。
ドナー登録についてもっと詳しく知りたい。
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そんな方は下記のURLをクリックしてみて下さい。
この映像は2004年3月に0Aされたものです。
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